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中学~高校期
暗黒の12年間が過ぎて、いつかそんな生活に終わりが来るのか?というとそんなはずはなかった。
相変わらず、母の前では「いい子ちゃん」。
学校には居場所がない。
父の目からは避けようとする。
今思えば、よくぐれなかったものだ。
いやぐれる勇気がなかったのかもしれない。
その頃からか、自傷行為をするようになった。
手で手首を切る、自分の首を絞める、そんな些細なことで死ねるわけはないが習慣化していた。
息をするだけの毎日を何年過ごしたろう。
高校3年の時に進学の話が出た。
これは親元を離れるチャンスじゃないかと思った。
自由になれる。
本当の自分に出会える。
かすかな希望を胸に必死に勉強し、大学に合格した。
4月からは夢の一人暮らし。
そう思っていた。