小学校時代
小学校時代
相変わらず、母の前では「いい子ちゃん」を演じていた私。
自分に戻れるのはトイレくらい。
だって鍵を閉めて閉じこもってしまえば、安全な場所だもの。
学校では、人付き合いがとても苦手で、いつも一人。
時にはいじめられていたっけ。
だから学校にはいい思い出なんか一つもない。
友達もいないし、遊び相手もいない。
家では、毎日のように夫婦げんか。
父に暴力を振るわれた母のはけ口はいつも私。
テストの成績が悪いとぶたれる。姿勢を崩すと箒でたたかれる。日本舞踊に行きたくないというと包丁が飛んでくる。ほんと、息がつけなかった。
そんな嫌になる毎日、突然、あの事件が起きた。
それは、いつものように学校から帰ったある日。
父は私が知らない男の人と酔っ払っていた。
挨拶程度で、部屋に戻ろうとしたその時、声をかけられた。
「かわいいお嬢ちゃんだね。欲しくなっちゃうよ」
何のことだか分からずに首をかしげている私を父は呼び寄せて、男の人にこう言った。
「欲しけりゃやるよ。そこでしな」
???
次の瞬間、男は私に覆い被さってきた。
何が起ころうとしているのか、分からない私はとにかく抵抗した。
でも、大の男の力にかかれば、小学生なんてたかがしれている。
服をどんどん剥ぎ取られ、あっという間に全裸にされてしまった。
男の酒臭い息が顔に、首にふきかけられ、毛むくじゃらの手で小さな胸をもまれ、乳首をものすごい勢いで吸い上げられた。
そして股間をまさぐられ、指が入ってきた。
痛い以外の何ものでもない。
次の瞬間には、男のペニスがグンと奥まで入ってきた。
「痛い!やめて!!」
そんな私の悲鳴は届くはずもなく、男は幾度も私の中で果てた。
やがてはそれを見ていた父までも興奮して、私をセックスの対象にしてしまった。
これが、私の初体験。ふざけてる。
2時間ほど弄ばれて、解放された私はぼろぞうきんのようにして部屋に戻り、出血した股間を拭きながらないていたっけ。
母には言えない。言ったら殺される。そんなおもいしかなかった。
こうして、12年間無駄に生きてしまった。