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49歳  作者: 花水木
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小学校時代

小学校時代

相変わらず、母の前では「いい子ちゃん」を演じていた私。

自分に戻れるのはトイレくらい。

だって鍵を閉めて閉じこもってしまえば、安全な場所だもの。

学校では、人付き合いがとても苦手で、いつも一人。

時にはいじめられていたっけ。

だから学校にはいい思い出なんか一つもない。

友達もいないし、遊び相手もいない。

家では、毎日のように夫婦げんか。

父に暴力を振るわれた母のはけ口はいつも私。

テストの成績が悪いとぶたれる。姿勢を崩すと箒でたたかれる。日本舞踊に行きたくないというと包丁が飛んでくる。ほんと、息がつけなかった。

そんな嫌になる毎日、突然、あの事件が起きた。

それは、いつものように学校から帰ったある日。

父は私が知らない男の人と酔っ払っていた。

挨拶程度で、部屋に戻ろうとしたその時、声をかけられた。

「かわいいお嬢ちゃんだね。欲しくなっちゃうよ」

何のことだか分からずに首をかしげている私を父は呼び寄せて、男の人にこう言った。

「欲しけりゃやるよ。そこでしな」

???

次の瞬間、男は私に覆い被さってきた。

何が起ころうとしているのか、分からない私はとにかく抵抗した。

でも、大の男の力にかかれば、小学生なんてたかがしれている。

服をどんどん剥ぎ取られ、あっという間に全裸にされてしまった。

男の酒臭い息が顔に、首にふきかけられ、毛むくじゃらの手で小さな胸をもまれ、乳首をものすごい勢いで吸い上げられた。

そして股間をまさぐられ、指が入ってきた。

痛い以外の何ものでもない。

次の瞬間には、男のペニスがグンと奥まで入ってきた。

「痛い!やめて!!」

そんな私の悲鳴は届くはずもなく、男は幾度も私の中で果てた。

やがてはそれを見ていた父までも興奮して、私をセックスの対象にしてしまった。

これが、私の初体験。ふざけてる。

2時間ほど弄ばれて、解放された私はぼろぞうきんのようにして部屋に戻り、出血した股間を拭きながらないていたっけ。

母には言えない。言ったら殺される。そんなおもいしかなかった。

こうして、12年間無駄に生きてしまった。

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