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今までにない進化を求めて  作者: シュレー・ディンガ
1章 私の世界へようこそ!
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暗闇の先

 スウっ、という感じで壁が消えていった。

たが、この先は真っ暗、何も見えない。


 うっは、これはやばいな。何がやばいって???の時点で何があるかわからんし、開いた先に階段じゃなくて通路が伸びてるんやもん!

でもソロ撃破の討伐報酬らしいし、悪いことにはならんか?


 「ってことで出発や!」


 まず真っ暗やったけど、自分の種族が元吸血鬼?やったからか、ちょっとは夜目が効くんさな〜、ドヤ。


 5分くらい進んできた。


  「そろそろなんかあってもええやろ!」


 っと!言ってる側からまたもや仰ぎょうしい扉が。こっちの扉は何や鎖がデザインしてあってこれはこれですんごいかっこいいわ!

 これやったらウキウキしながら入れるわ〜。


 ガチャ!キィ〜


 こ〜んちわ〜。誰もいませんよね?いたら怒るよ〜。なんてね、怖くって声が出やんけど心の中で思わず言っちゃった。


 『ぐおぉぉ』 『グァァ』


 はぁ〜。またゾンビかい!って顔をあげて見てみたら、あらびっくり、腐ってない可愛い双子のそっくりちゃんやないの。

 この頃、たま〜の独り言しか喋ってないし、せっかくの女の(ゾンビっぽいけど)やからどうにかして仲間に出来ひんかな?

取り敢えずは挨拶から。第一印象は大事やしね!


 「こんにちわ〜。こんな所で何しとん?」


 『ぐおぉぉ』

  『グァァ』


 オウマイガー。ガン無視でっか?ひっど、お兄さんの精神が悲鳴あげちゃうよ。


 「あのぅ、ここで何してはるんで?」

1歩近づいてみる。


 『グギャァァ!』

  『グゴォオ!』


 あっはぁーん、無視して襲いかかってきたわ!しかもヨダレ垂らしながらな!いや怖いっちゅーねん。

 まぁ、迎撃はさせてもらうけど?

でもナイフやと殺してしまう可能性も無きにしも非ずやしなぁ。そや、腕を柄に見立てて、馬上槍作ってみよっか!それやったら槍の腹で叩くだけで済むし。しかも使う血の量が少ないと来た!作るしかないやろ!


 ただ問題が一つあってな。複数対1人はやったことないんよ。上手くできるかどうかやな。

 でもまぁ見た感じ喋ってないことから察するに、そんなに知能は高くないやろうなって思うねんわ。

 やから〜最初はスケルトンと同じ要領で避けることに専念してみよかってね!



 ホッ、よっ、とっとっとっ、いてぇ!両方真っ直ぐ来るのはいいねんけど、2人やから手数も2人分になってマジで避けれん!

 更に隙あらば噛み付こうとしてくるからな!

 あと、この絶妙な連携何?なんか連携取れてるとは言わんけど、片方ピンチなったら片方が助けに来るみたいに殴ってくるんよな〜。


 

 熱烈なラブコールが僕を呼んどる!なぁんて冗談ゆってる暇もな、痛って!殴られた!マジで!1人ずつで!お願いって!



 不思議なことに人間慣れるもんで、1時間もたったら避けれるようになってきて、なんか殴られてから痺れが回復するまでのスピードも早くなったような?スキル、新しいの入ったんかな?

 という事で、反撃開始や!


     ・

     ・

     ・


 あれ?今更やねんけど、これってもしかしてリング使ったらこいつらなんて言ういう奴らか、がわからんかな?明らかに普通のゾンビと違うし。思いついたが何とやらステータス見てみよか。

 「鑑定!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前〘 なし 〙


種族〘下級魔人〙


状態異常:精神崩壊

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前〘 なし 〙


種族〘下級魔人〙


状態異常:精神崩壊

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 これは...、精神崩壊ってことは、心がなくなってもうてる、もしくは壊れてるってことやんな?

 なんて言うか、攻撃が単調っていうか、めちゃ攻撃の軌道が分かりやすいなって思ったらこういう事やったんか!

 まぁ攻撃が単調って人の事言えんやろ?って聞かれたらソウデスネって答える羽目になるけど

 ...これは直さなあかんな。



 さて、気を取り直して攻撃再開や!

 双子ちゃんには悪いけど先に無力化しやな、なんもしてあげることも出来やんし、精神を戻すってできるかわからんけどやってあげたいからな、やっぱり。

     ・

     ・

     ・

 うーんあかん、やっぱり攻撃しようとしたら後ろから2人目に後ろから殴られて対処しようとしたら、また後ろから殴られて、の繰り返しや。

 どうにかしやなあかんってのは分かってるし解決法も分かってるけど、出来ればしたくないんよ。


 って言うのもその方法が一旦後ろからの攻撃を無視して1人に集中するって方法やねんけど、痛いの嫌やしな。


 でもそんな事言ってられやんし、回復系のスキルが生えたって信じて特効してみるかぁ。


 「おっしゃやったるぞゴラァ!」


 気持ち十分、痛いの我慢したらいいだけやぞ、頑張れ自分!


 ぐぅ、やっぱり来たか!攻撃しようとしたら後ろから殴られた感触と独得な熱い感じの痛みが背中にビリビリくる!でもここは根性出すとこや、男見せろぉ僕!



 いよっし、痛みに耐えたことで相手の1人の足思いっきり叩いたったぞ。

 なんか足があらぬ方向に折れてもたけど...なんか自分がやったって思たら複雑やな...

 でもようやっと1人戦闘不能に出来たこともう一人も簡単に倒せるわ。まぁでも背中は殴らて骨めっちゃ痛いけどな。


 おっと、片方倒されて怒ったんかもう片方の攻撃が激しくなったな!

 まぁ、無駄やけどな!この空間で鍛えられた僕の回避術にはついて来れへんやろ!な!

 そうして僕は両方ともの無力化に成功した!


 さてと、両方を無力化したことで何がしたかったかって言うと、ボスのソロ討伐報酬で出た〘理性の指輪〙を使うってことやねんかな。なんせ着けろとばかりに前の部屋の宝箱から出たんやからな!


 さて、ここでどこに付けるかで僕のセンスが問われるときやぞ。んん、左手薬指はさすがに不味いやろ?

 って考えると無難なんは右手の中指とかか?うんそれで行こかな。

 あぁ緊張してるわ。女の子の指に指輪はめるってなかなか人生にそうはないと思うねんかな〜。いやまじで。

 よし、中指に装着!さてどうなった?


「鑑定」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前〘 なし 〙


種族〘下級魔人〙

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 おっしゃ来た!じゃあもう1人にもつけてっと。


 おお!2人とも目血走らせて襲いかかってきたのに今は気持ちよさそうに寝てる...

 様子を見る限り大丈夫それから、起きたらなんでこうなったんかこの子らに聞いてみよかな?

次回は名無しの双子編かな?

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