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今までにない進化を求めて  作者: シュレー・ディンガ
悪意の転移
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バラバラの心

体力の限界やァ〜


 今回、だいぶ短いです

 ウッドゴーレムの討伐に来た僕ら3人は依頼書に書いてあった場所に到着した。

 ちなみに今回の場所は洞窟だ。しかも高さ、幅共に4m程しかない。


「結構暗いわね...。ちょっと待ってて」


 お?サリアなんかすんのか?一応ここに来る前街の道具屋で松明買っといたんやけど、まあ使わんに越したことは無いからな。


「『ライトボール』!」


 サリアが魔法を唱えた。するとサリアの突き出した手のひらからホワッとした光の玉が浮き出てきた。


「すげえ!サリア凄いやん!因みにこれ手から話しても大丈夫なん?」

「え?分かんないちょっと試してみるわ...」


 そう言ってサリアは腕に力を込めたり必死に腕を降ったりしていたが、ライトボールはそのまま飛んで行ったり、手の上に浮いたまま動かなかったりした。


「ごめんカイン、出来ないみたい。何となくこのまま練習すればできる気もするけど、今は無理ね」

「なるほどな、じゃあ魔法もやっぱり幅広い使い方とか繊細なことしようって時には練習しやなあかんってことやな」

「ま、そうでしょうね。上手い話はないってことよ」


 そんなことを話していると洞窟の奥から思い足音が響いてきた。


「カイン、聴こえた?」

「おうエリス。この奥やったな」

「そう、ここからは気をつけていこ?」

「分かったわ、エリス!」


 だんだんその足音は大きくなっていきついに僕らの前にその魔物は姿を見せた。


「ウッドゴーレムや!依頼書にあった特徴が同じやし、まずこいつで間違いないやろ!」

「そうと決まれば!今こそ使う時ね!『バラバラの心』発動!」


 サリアがスキル『バラバラの心』を使った途端、サリアの動きがカクカクし始めた。まるで自分の体なのに言うことを聞かないみたいに...。


「姉さん!大丈夫!?」

「だ、大丈夫、よ。フ、『ファイアーボール』」


 サリアの声はまるでエコーがかかったように二重三重に聴こえた。サリアが何人もいるみたいに。

 ファイアーボールを唱えた瞬間驚くべきことが起こった。一気に火の玉が5個ほど手の周りに出現したのだ。


 名前から察するに『バラバラの心』は自分のクローン、ないしは分裂した自分を大量に作れるのだろう。

 放たれたファイアーボールは全てが吸い込まれるようにしてウッドゴーレムに当たった。


 僕たちふたりは何もせずともウッドゴーレムはその活動を停止した。

 戦闘の終了だ。

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