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今までにない進化を求めて  作者: シュレー・ディンガ
1章 私の世界へようこそ!
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息抜きショッピング?

 さて、お楽しみの報酬を受け取りにギルドにきた。

 いつも通りの長い列を待ち続けついに受付へ。


「あ、すみません前にゴブリンの集落を落とした時に参加したんですけども」

「なるほど、分かりました。ではペンダントを提出して下さい」


 ああ、あの時貰ったペンダントか。確か討伐数を記録してくれるんやったかなぁ?


「...はい確かに。では20分ほどかかりますので、少々お待ち下さい」

「はい、分かりました」



 まだかな?めっちゃ待ってんけど。ふたりとの会話も楽しいっちゃ楽しいけどさすがに飽きが来るしな...


「カインさん、サリアさん、エリスさん、居ませんか?居るのでしたら3番窓口までお越しください」


 あぁ〜、やっとか。てか3番窓口?何処やそこ。


「カイン、3番ってあそこじゃない?」

「あ、ホンマやな。じゃ行ってくるわ」

「はぁい。早く帰って来なさいよ?これから楽しいショッピングが待っているんだからね?」

「行ってらっしゃい」


 僕はエリスに言われて気づいたが、どうやら3番とは窓口の上に貼ってあったようだ。


 まあ僕は気にしたこともなかったから気づかんだけど、結構でかでか書いてあったんやな...


「カインさんですね。では報酬をお渡しします。報酬は銀貨2枚と、大銅貨3枚です。お確かめ下さい」


 この世界ではどうやら全部の金を自分で持っていなくてはならないらしく、銀行などもないようだ。そのため、基本受け取った金は自分で数えないとミスがあった場合大変だとか。って、宿屋のアンさんが言ってた。


「...はい、確かに。それにしてもゴブリンでこんなに報酬が多いってなんかおかしくないですか?」

「それについては、あなた方が第1発見者だと言うこと、それに緊急の依頼だったので、その分報酬も高くなっております」


 う〜ん、つまり最後の緊急がどうやらこうやらって言うのは準備があんまりできんかったから、って言うことか。


「なるほど分かりましたありがとうございます」


 はあ、予想よりたんまり貰えたから服探しにも時間使いそうやなぁ〜。どうせあったらあっただけ使うやろうし...


「おまたせ。じゃあ行こか?」

「やっとね!早く行きましょ!」

「私も早く新しい服にしたいと思ってたから、楽しみ」


 おう、もうこれへ長くなること決定みたいなもんやろ。実際僕の前世の趣味のライトノベル店で選ぶ時なんか平気で1時間とか居られたしな。

 ...夜までって見とくか。


     ・

     ・

     ・


 「さあ、着いたわよ!アンさんに今日のためにっていっぱいいい場所紹介してもらってたんたがらね!」

「はいはい」


 もうね、いっぱいって言う時点で心が疲れてくるわ。いや付き合うけどな?ただね、こう。なんて言うかね?わかるでしょ?男ならね。



 早速中に入り店の中にある服の種類を見て驚いた。なんせここにはあんまりにも服の種類が少なかったからだ。


 これは後々気づいたことだったが、この世界は魔法の力で発展している様には見えていても細かいところ、例をあげれば未だに井戸を使っていることや服を作るなどの単純作業、つまり機会で作ることが向いているような物についてはあまり発展しているとは言い難い様だった。


 まあ、今の僕はこの種類の少なさを見て早く買い物が終わりそうだ、と思って喜んでいるだけだったが。


「カイン、何ぼうっとしてるのよ!そんなことしてる暇があるんだったらあたしたちの服を見て感想を言いなさいよね!」

「私、これいいと思うんだけど、どう?カイン」

「お?ええやんか、ゴスロリチックな服って旅には向かんけど僕はこういう服ものすごい好きやなぁ」

「そう?良かった」


 危ねぇ!服のことなんか僕、全然分からんから無難なことしか言えんけど取り敢えず可愛いってことだけはわかる!


「じゃあカイン、あたしのも見てよ、どう?」


 今度はサリアか。サリアはスタイリッシュに青白系のジーパンに革ジャンだった。


「おお、なんかサリアらしいな。なんて言ったらいいんかわからんけど、んん、かっこいい?っていうか、取り敢えず凄いいい感じやと思うよ?」

「そ?まあ合格点を上げるわ!もっと腕を磨く事ね!」


 この後も色んな服屋に連れていかれ、種類は少ないものの組み合わせなどで凄く時間を使った。


 勘弁してくれぇ〜。

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