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今までにない進化を求めて  作者: シュレー・ディンガ
1章 私の世界へようこそ!
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便利なペンダント

連続更新2回目

 偵察が帰って来たみたいやな。そろそろ受付もこっちに来てホントやった〜、みたいな事言ってくるかな?


「カインさん、あなたの報告が本当だった事が確認できました。報告によるとゴブリンの集落にゴブリンの他にもその上位種であるゴブリンジェネラルの存在を発見したそうです」

「えっとて言うことは、ゴブリン達はそのジェネラルとか言うのに率いられてるから突撃ばっかじゃ無くって、奇襲とかもしかけてくるって事かな?」

「はい、その可能性は十分にあるかと。更に今回あなた方が集落を発見した、という事で普段はランクが高い方が前線、ランクが低いDランク以下の人は後方でポーションなどを配ったり、集落を包囲したり、といった仕事が回されるのですが第1発見者、つまりあなた方は特別に前線で戦うことが許されます。どうされますか?」


 どうしたもんかな?どうされますか?って事は避けることも出来るんやろ?今のレベルやったら邪魔にしかならんってことも十分あるしな。


「少し相談しても?」

「勿論です。答えは明日の昼まで、となりますが」

「そうですか。2人とも、1回宿に帰って相談やな」

「わかっているわ。直ぐに決められることでもないでしょうしね」

「ん、ハイリスクハイリターン」


 正直宿に帰るまでずっと参加するかしないかを考えてたせいで何回か通行人に肩をぶつけそうになった。中にはチンピラみたいなやつにも。怖っ!



 ようやく宿に帰ってこれた...。

 お神のエリーさんに夕食を食べるかを聞かれたので取り敢えず自分の部屋に運んでくれるように頼んだあと僕の部屋で三人で話し合う事になった。


「それで?前線に行けるって話、どうするの?」

「出来ることなら私は参加したい」

「うん、それやねんかな。僕も考えとるんやけど取り敢えず早くこなさなあかんかったギルド登録は済ませられたし、そんなに生き急ぐ必要は無いんちゃうか?どうせ僕ら人間とちゃうんやから寿命やって違うやろし」


 そうなのだ、僕の思ってたのはこれや。身分証明が出来るギルドカードは手に入れたし、知らん冒険者に当然襲われる、なんて可能性はドーンと減ったわけやしな。


「何を言ってるのよ!あたしは強くなりたい。だってまたダンジョンに閉じ込められた時に無抵抗で何も出来ない、なんて嫌だもの!」

「姉さん、よく言った。私もあんな事はもう二度とごめん。回避するのには強くなるのが1番早い」

「...そっか、僕はちょっとだけ今みたいな緩い感じで行くのが結構気に入っとったんやな。...分かった、それじゃ気合い入れて前線立ってみよか!いいか?絶対に死んだりしたらあかんからな?」

「当たり前でしょ!」

「何を当たり前のことを...」


 そして次の日、僕らはまたギルドにいき、前線に参加する事を昨日説明してくれた受付嬢に話した。


「そうですか、ではそのように処理しておきます。そして参加されるにあたり注意事項が何点かありますのでよく聞いてくださいね」


 注意ね。大方他の冒険者の邪魔するなとかその辺やろ。


「まず一つ目に全然に出る冒険者達はあなた方よりずっと経験を積んできています。なので極力先輩方の言うことを聞き、ギルドからの罰則はありませんが、決してそれを破ったりはしないように」


 ほらきた、やっぱりな。要は経験がある先輩の言うことを聞け、顔を立てろって事やろ?


「二つ目に報酬についてです。今回は大規模討伐ということもあり剥ぎ取りなどは後回しにされます。なので私たちギルドが用意したペンダント型のマジックアイテムを付けてもらいそれを使って倒した数を数えます」

「え?そんなに便利なものがあるんだったら常に配ってくれたらいいじゃない!」


 確かに、人間なんて楽したい病にずっとかかっとるからな。まあ言うて?ぼくもおんなじやけどな!


「それは出来ないのです何故ならばペンダントから情報を取り出す、という作業にとても時間がかかると言うのと、この装置の仕組みが関係してくるのですが、あなた方に入ってくる経験値を少し割いてペンダントに流しそれを元になんの魔物かを測定し記録する、という仕組みから冒険者達にはあまりいい顔はされないのが1つ、最後にこれは量産が出来ないのが1つですね。おわかりいただけましたか?」


 お、おう。情報取り出すのに時間が掛かるのはまだ良いとしても経験値が減るって言うのはたしかに嫌やな。


「わかっていただけたようですね。ではお昼鐘がなり次第作戦会議を始めるのでギルド内には居ておいてくださいね」

小説にでてきた鐘ですが、大体6時、10時、12時、3時、5時、となっており、朝の鐘、昼前の鐘、昼の鐘、夜前の鐘、夜の鐘、となっております!

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