第5話 チェーンソーの正しい使い方
※絶対に人をチェーンソーで切らないで下さい。
「.....チェーンソー怖い.....響怖い.....チェーンソー怖い.....響怖い.....チェーンソー怖い.....響怖い.....」
俺は部屋の隅っこで怯えていた。何故なら、あのあとチェーンソーで切られては復活し、復活しては切られる。というのを一日中続けていたからである。前にも言ったが、死ななくなったと言っても痛みが消えたわけでは無いため、切られると、死ぬ程痛い。まあ、痛みが欲しいということで、高層ビルから飛び降りる狂人がいたような気もするが.....きっと気のせいだろう。
「.....響の人でなし.....響は鬼.....響はババア.....響は鬼ババア.....」
響も死なないからといっても流石に殺り過ぎたと思っていたので、少しのことは許そうと思っていた。しかし、鬼ババアと言われれると話は別である。
「幻都?もう一度同じ目に会いたいのですか?」
響はそう言うと再びチェーンソーを持ってきた。
「ひっ!?.....あの、本当に許してください。何でもします」
トラウマが甦ったのか、幻都は急に青ざめ地面に頭を擦り付けながら、謝った。
「そうですか。何でもするのですね?なら、大人しくこのチェーンソーで切られてください」
「えぇ?何でもするとは言っていないっ」
言い終える前に切られてしまったため、声が裏返ってしまった様だった。ところで、普通の人なら、一回で終わりだろう。普通の人なら.....チェーンソーで人を切っている時点で普通じゃない気がするが.....
「さあ♪今夜は寝かせませんよ♪何度も逝くような感覚を味わさせてあ☆げ☆る☆」
完全に言葉と行動がサイコパスである。まあ、何十年も変わらない生活を送っているからね。仕方ないね。これで、どれだけ人が廃れたのかがわかって貰えただろう。
~次の日~
「.......」
笑顔が消えた。昨日は一周回って笑っていたが、そんなことも無いぐらい病んでしまった。
「誰がこんな酷いことを.....本当に.....いい気分です♪」
(.....こいつ、終わってる.....)
口には出さなかったが、そう思った。そして、全てを諦めた。
~それから数日後~
幻都は数日たっても以前の様な明るい性格に戻る様なことは無く、暗い性格になってしまった。誰かのせいで.....たった、数日で人格を変えるのはなかなか出来ないと思う。でも、数日で変えれたのなら、数日で戻すことができるのかもしれない。
感想やアドバイスを頂けると幸いです。