第Ⅳ話 特訓!?
第九話
「えっ.....」
なにこれ?血?こんなに血が出るなんて.....
くぎゃ~~~
「嫌だ.....死にたくない.....」
まあ、そんな思いは虚しく....
~
やっぱり.....間に合わねぇ.....時間が.....
そうして連れられてやってきた場所は.....
「どこ?ここ?」
こんなに大きい建物は、中々見たことがない。家の2、3倍ぐらいだろうか?
「パーティー会場です」
「何の?」
「さあ?知りません」
「え?」
じゃあ、どうしてここに来たんだ?
「どんな流れで?」
「友達に誘われました」
「へ~、友達、いたんだ」
「いましたよ。当たり前ではないですか」
こんな性格でも友達で来たんだな.....どうして、俺にはできなかったのだろうか?響よりも性格はいいと自負しているが.....おっかしいな~~~。なんでかな~~~。
やっぱり話すの苦手だったからかな?努力しな型からかな?あれ?そういえば俺って昔から話すの苦手だったけな?どうだったけな?まあ、いいや。
「ところで何のパーティーなんだ?」
「結婚式です」
「パーティーか?それ」
結婚式は確かにパーティーみたいなものだが、違うだろう?いや、知らんけど。
「確かに、パーティーではありませんが、その後に一応、結婚披露パーティーがあるので、パーティーです」
おぉ、そうか。それはそうかもな。
「けどさ、結婚式ならこんな服でもいいのか?」
自分の服を見直して、なけなしの知識を絞り出してそういう。
「駄目ですよ?」
「いや、そんな当たり前みたいな顔で言われても.....と言うか、それなら服買う意味なかっただろ?」
騙された.....
「デートです。あれは」
「あっ、そう」
もういいや。全然楽しくなかったし、服を別に選んでもらったわけないし。ちょっと歩いただけじゃないか。一緒に。それがデートだなんて.....しょっぼ!!
「そうなんです。さあ、着替えに行きましょう」
「俺、服持ってないぞ?」
ジャージでいいといったから。しかも、結婚式用の服を買ったわけでもないし。
「ちゃんと持っていますよ。私が.....スーツを」
マジかよ.....スーツ着るのか.....嫌だな~~。逃げられないかな.....まあ、無理か。しょうがない。
「了解。行くか.....」
どこに行くかは知らないが.....
「幻都。そちらではないですよ?」
おっと、やっぱりか.....やっぱり格好つけるものじゃないな.....そう思い、おとなしく響についていく。
~
「幻都。着替えられましたか?」
「うん。準備オッケーだ。」
そこで、先ほどまでとは異なる地味なワンピースを着ていた。
「さて、行きましょうか」
「あぁ」
また、格好つけて先に行こうかと思ったが、先ほどと同じようになることは目に見えていたので踏みとどまることにした。
~
「着きました。ここが結婚式の会場です」
「おおそうか.....」
やっぱり、大きいな.....結婚式の会場.....
「私たちもやりませんか?」
「うっ.....考えておくよ」
このことは何度も言われているのだが、結婚式は前に出なくてはいけないし、話もしなければいけない。そして、なんといっても招待する人が.....親ぐらいしかいないんだよな.....友達がいないから。
「そうですか。考えておいてくださいね」
無言の圧力を感じる.....無理なものは無理なんだよ。
「おぉ.....まあ、行くぞ」
そして、歩きだす響におとなしくついていく、隠れるように.....
「あれ、響じゃない!!その後ろにいる人は?」
誰?この人、怖い。もう嫌だ帰りたい。
「あぁ、これは私の下僕です」
「それで?本当は?」
こんな感じの絡みなのかな?めんどくさいな.....
「夫です」
「本当に!?夫?結婚してたんだ?」
「はい、していました」
「結婚式は上げたの?」
うっ.....痛いところを.....
「まだですね」
こっちを見ながら言われても.....無理だからな!!
「初めまして。響の友達の椿です」
くそっ、話しかけに来ないでくれよ.....本当にやめてください.....くそっ、勇気を出すしか.....
「初めまして。響の夫の月影幻都です。こちらこそよろしくお願いします、椿さん」
あれ?挨拶ってこんなのでよかったけな?久しぶりだからな.....
「それで~~、どこに惚れたの?ねぇねぇ!!」
「うわっ!!めんどくさい.....あっ、すいません」
やばっ!?つい口に.....
「気にしなくていいですよ。私も実際めんどくさいと思っていますし」
「えっ、ひっど~い」
「うわっ!?ひっど!!お前友達になんていうこと言うんだよ!!」
こんなのなのに友達で来たの?と言うか友達ってこんなものなのか?
「だよね!!酷いと思うよね!?それで?そんな響のどこが良かったの」
「えっと.....無い!!いいところなんて.....あっ、嘘です。全部です。はい」
やめて。そんな目で見ないで.....わかっているよ.....
「響.....あなた.....完全に尻に敷いてるね.....」
だよね.....完全に敷かれてるよね。そう思うよね。
「そんなことないですよ。さあ、速くいかないと遅れますよ」
「そんな響と椿さん残念なお知らせがあるんだけど。あと1分で始まるぞ?」
「「えっ!?」」
長話しすぎなんだよな.....
~
「本日、私たちは、ご列席くださった皆様の前で夫婦の誓いをいたします」
あのひと大変だろうな~~。流石に慣れているとは思うが、ついそんなことを思ってしまう。そして、誓いの言葉だけで終わらないかな、とも.....
「これから、私たちはお互いを思いやり、励まし合い、喜びを分かち合い、協力し、笑顔いっぱいの明るい家庭を築いていくことを誓います」
こんな事を言わないといけないからしたくないんだよな.....
「未熟な2人ですがこれからも温かく見守っていただければ幸いです。下柳涼介」
「鏡華」
みんなが一斉に拍手する。そして、俺も。結婚式って結構いいかもしれないと思った。料理も豪華だし。しかし、もちろんこれだけで結婚式が終わるわけもなく.....思い出のムービーが流れる。
「お~、すごいな」
そんなこと思っているとみんながぞろぞろと動き出す。そう思っていると、挨拶と言う社交辞令が始まった。俺にとっては地獄の.....
「よし、逃げよう」
「駄目ですよ?」
やっぱりか.....もちろん知っていたよ.....
「初めまして」
「初めまして」
こんなやり取りが続き.....
「.....帰りたい」
俺の体力と精神限界を迎えていた。.....これで普通に話せるように.....なるわけないよな.....前よりも話せるようにはなる気がするけど.....
~
「疲れた.....」
さぁ、速く帰ろう、すごく疲れた.....あの後も結構長く続いたのだった.....
「どこに行くのです?幻都?」
「いや、家だけど?」
そう言われ振り向くと.....後ろに響の友達が.....それも沢山.....
「家?まだ帰らせないよ?」
椿ふざけるなよ!!お前もそっち側かよ!!
「.....ここに仲間はいないのか.....」
「いませんよ?」
いるわけがなかった.....ちょっと俺も男性組に交じりたかった.....がもちろんそんなことできるわけもなく.....女性組に連れていかれる.....主役は新婚夫妻だろ!?
~
もちろん.....主役は、新婚夫婦に、と思っていたのだが。そうならなかった.....
ちなみにどうなったかと言うと.....ダブル主役となった.....新婚夫妻と、俺たちが主役になった。
「出会いは?」
先に新婚夫妻が答える。
「職場です」
「はい。職場の同僚です」
その後も軽く質問が続いた。そして、どうやら印刷関係の職場らしい。そんなことまで聞かれるのか.....
「じゃあ、次は響言ってどうぞ」
やっぱり来るよね.....あれ?と言うかこれどうやって答えるの?普通に言ったらやばくない?ばれたらまずくない?
「私たちは.....」
感想やアドバイスを頂けると幸いです。




