第Ⅰ話 半年前
第六話 受付
「こんにちは。何か御用ですか?」
「すいません。ここって何の施設なんですか?」
「クエストを受けることができる、クエストハウスです。」
「クエスト?」
~
え~、遅れてしまい本当に申し訳ございません。次は、次こそは!!
「ただいま、帰りました」
「お帰り」
妻である響を玄関で迎える。
そして、定番の
「ご飯にする?お風呂にする?そ~れ~と~も~、わ・た・し?」
「あっ、お風呂でお願いします」
「オッケー。風呂だな。了解」
いつも通りである。風呂を選ぶのも、スルーするのも.....
響と結婚してから、もうすぐで半年が経つ。響は、教師として働いている。まだ生徒はいないが.....ちなみに主な仕事は学校の整備である。だって、それ以外にないから.....じゃあ、何故今教師という職業があるのかは.....どんなに早くても6年経つまで入学者がいないというわけではなく、飛び級制度が導入されたためいつ入ってくるかわからないからである。備えあれば患いなしというやつである。
もちろん、入学者が現れるまでずっと整備をしているわけでは無く、教師の教育が在ったりするのだ。たま~にだが.....というわけで、基本的に暇だそうだ。
そして、俺は家で、前まで研究所として使っていた無駄に広い家に引きこもっていた。そのことについては否定はしないが、仕事はしていた。まあ、別に働かなくても金はいくらでもあるのだが、ゲームプログラマーをやっている。これも約半年前から始めたものだ。そう、あれは響と結婚することになった時のやり取りで.....
~半年前~
俺が、研究所を離れたが、よく考えると帰る場所なんてなかったことに気付いて研究所に逆戻りし、研究所に戻った時そこには、同じように戻ってきた響が.....
「響!?どうしたんだ?ここを去ったはずでは?」
「私も去る予定だったのですが、よく考えてみると帰る場所がなかったのですよ」
そういえば、最近を義理ではあるが兄を亡くしていたんだった.....
「えっ、両親はいないのか?」
少し嫌な顔をした気がするが質問に答えてくれた。
「.....いません......」
「そうか.....」
何故かが気になったが流石にそれを聞くのは、デリカシーが何とやらなのでやめておこう。
「それでなのですが、一緒にここに住ませていただけませんか?」
一緒に住む=同居.....ん?まあ、いいか...のか?そういう葛藤があり、結局
「別にいいけども.....」
許可を出した。
「ありがとうございます」
そういえば、戻ってきたのなら退職金いらなくね?まあ、いいけども。
「けど、自分で金は稼いでくれよ?」
「え.....養ってもらえないのですか?」
「もらえません」
そんなに世の中甘くないのだ。
「じゃあ、結婚しましょう。そして、養ってください」
「は?響.....お前、結婚って何か知っているか?あれだぞ、夫婦となること。特に、男女の間で夫婦関係を生じさせる法律行為(ネットより引用)だぞ。そして、夫婦になったらあんなことやそんな事するんだぞ?」
まあ、夫婦になったからって、そんな事しなくてもいいんだけどな。
「別にいいですよ.....養ってもらえるのなら」
始め顔を赤らめて言っていたからちょっとドキッとしたのに、もしかすると俺のことが.....とか思ってしまったのに.....最後のセリフで台無しだよ!!この野郎!!
「わかったよ。養えばいいんだろ?ただし、職を見つけるまでだからな」
結婚なんてまだ早いだろう。確かに長い時間を共に過ごしてはいるが、そういう関係には一度もなっていない。それなのに結婚はな?
「.....え?そんなに私のことが嫌いなのですか?」
はぁ?養ってほしかったんじゃないのかよ。
「え?別に嫌いじゃないが.....養えばいいんだろう?」
「嫌いではないのなら、どうして、職を見つけたら見捨てるのですか?」
あ~、そういうことね。わかった、わかった。完全に理解したよ。
「別に、ここを追い出すわけじゃないからな?」
「けど、職を見つければ養ってもらえないのですよね?」
「おっ、そういうことだな」
「別にそれでもいいですが、男女二人が同じ屋根の下に住んでいて、ただの同居人って言って信じてもらえると思いますか?」
ジ○ムおじさんと、バ○コさんみたいな感じってことか.....
「確かに、信じられないな」
だって、あれ完全に夫婦か、あっても親子だと思ってたからな.....
「そうでしょう。本当かどうか確かめられるのってめんどくさくないですか?」
確かにそれは一理あるかもしれない、人と話さないといけなくなるし.....
「わかった。じゃあ、お金渡すから家立てて来いよ」
「そういうことでは、無いのですよ.....(回りくどく言っていれば、駄目かもしれませんね.....)」
「どういうことだよ......」
そう聞くと、響は大きなため息をした後、どうやら覚悟を決めたようで
「幻都.....本当は養ってもらおうなんて建前なのですよ.....」
「なっ、ナンダッテー」
は?マジかよ。じゃあ、どういうことなんだよ。
「私、幻都、あなたのことが好きなのかもしれません」
「かもしれない?」
はっきりしていないのかよ.....は?好きかもしれない?
「私にもよくわかりません。けれど、この変な気持ちは恋?だと思うのですよ」
「なっ、ナンダッテー」
確かに俺も響とは、普通に話せるほどの関係にはなっている。けど、今までそんな感情を持ったことは無かった......どうして、そんな感情が.....
思い当たることは.....あるな。俺が対抗薬に含ませておいたもう一つの効果.....性欲の復活。そうしなければ、絶滅する必要があったから。
けど、どうして響がそんな感情を.....だって、響は俺をチェーンソーで切ったり、東京まで歩かせたり.....好きという感情が少しでもあればしないであろう行動をとっていただろう?
そんな事を考えていると、一つの仮説が浮かび上がった。
それは、好意を抱かれるようなことをした覚えはないが.....あの時好きという感情が生まれたとしてもほかの感情に変化してしまう。そして、響の場合感情変化した結果あのような行動をしていたということだ。
仮説の立証は不可能だが、というかどうでもいいが.....響が俺を好きなのか.....
確かに、意識してみるとかなり可愛い!!
「それで、答えはどうなのですか?」
「.....本当に俺なんかでいいのか?」
もちろん俺だって、今まで好きとか言われたことないし、ここで断れば一生結婚するチャンスは無いと思う。だから、もちろん断る理由は無い。養ってほしいから結婚しようというのは、流石に嫌だったが.....
「もちろんです」
「よし、結婚しよう」
今のは、自分でも軽いな~とは思ったが、どうゆうテンションで言えばいいかわからなかったからね。仕方がないね。
「では、1つ条件を付けていいですか?」
何だよ。そっちから言い出したじゃないか.....
「いいよ?」
まあ、夫婦になるんだ。頼みごとなんて、いくらでも聞いてやるよ。
「働いてください」
「え?嫌なんだけど.....」
どうしてだよ。働かなくても、一生遊んで暮らせる金はあるのに?
「普通の生活を送りたいのです。というか、送らせてあげたいのです。自分たちの子供には」
子供か.....気が早いね。君。
「どうしてだ?金持ちだったらいいじゃないか」
俺の家庭はどちらかと言えば貧乏だったから、金持ちは羨ましかったものだが?
「お金持ちだからって近づいてくる子、お金を貸してくれと脅されたり、お金持ちだからといじめられたり.....そんな思いさせたくないじゃないですか。ついでに言えば、あんなものを生み出した研究者の子供とバレればどうなるか.....」
箏ノ葉家って、そういえば金持ちだったか.....過去のそんな思いを.....
「わかったよ」
~
これがきっかけで、引こもりながらできる仕事を探したんだったな.....
幻都と響をどうやってくつっけるかが決まらなかったのですよ.....修正するかもしれません。
感想やアドバイスを頂けると幸いです。




