第41話 ハッキング
さあ、今回から始めましょう。謎の小説を.....
第零話 始まり
僕は、天気の良い日に、まるで神の祝福を受けているかのような逆光と共に、ビルを飛び降り、命を投げ捨てた。
「ようこそ、私の世界へ」
~こんな感じで、びっくりするぐらい短いです。タイトルは考えるのがめんどくさいので、募集します。そして、不評なら、やめます。
あれから約5分が経った。だが、一向にハッキングができる気配がない。
そして、約2分後。残り約1分。もうすぐできる.....気がする。
~残り約30秒~
「やばい!!これは、間に合わないかもしれない.....」
そう思わず口に出てしまった。
~残り約10秒~
「間に合わなかったか.....」
そう思ったが最後の力を振り絞り、脳の細胞全てフル回転させた。すると、時間の流れるスピードが遅くなった、気がが、今はそんなことを考えている余裕なんてない。本当に命がかかっているのだ。
そして、体感にして1分後。ハッキングが完了し、仕組みを止めることに成功した。
「助かったのですか?」
目を瞑っていたらしい響が安堵の息と共に目を開ける。
「そうみたいだな.....」
とりあえずここを速く出て、もう一度先輩を探しに行かなければ.....
「響行くぞ!!」
そういったとき.....頭痛が走り、視界が少し揺れた。
「っ!?幻都!!どうしたのですか!?」
どうしたって、何がだ?確かに少し頭が痛いが気になるほどじゃ.....
「何でもない。速く先輩を探しに.....」
また頭痛が走った。それも先ほどとは比にならない程の.....そして、今までも数回感じたことのある痛みを.....
「っ!?」
思わず叫びそうになるが何とかこらえる。ここで叫べば、響に本当に止められてしまいそうだったから。
「幻都、大丈夫ですか?」
こんな時だけ優しいんだな。いつもはあんなのなのに.....こんな時に限って.....
「大丈夫だ。」
「とてもそうには見えませんが.....どうなっても知らないですからね。」
「ありがとうな」
思わず、そんな言葉が出てきてしまった。
「どうして、幻都がお礼を言うのですか?」
そんな事言うなよ。恥ずかしいだろ!!
「さあな。さあ、切り替えてもう一つの先輩が監禁されていそうな場所に行くぞ」
こんな仕掛けがあったんだ。先輩が監禁されているのは間違いないだろう。ところで、あの部屋は一体何のために作られたのだろう。
俺たちを殺すためだけにわざわざ作られたのか?こんな資材不足の時に?そんなことあるのか?
「あるわけないよな.....」
だとすれば、あれは何のために作られたのか?あんな仕組みがあるんだ。恐らくあれだろう。そして、俺たちを殺すためだけに作られたのだとすれば、今、資源不足ということが嘘になる。どちらだとしても絶対に許すことは出来ない。
そんな事を考えているうちにもう一つの場所に着いた。
「何もない?」
何もない空間が広がっていた。そして、何もない空間にポツンと一人誰かが立っていた。
「生きていたのか」
そう、久しぶりに聞こえるが時間的には最近聞いたばかりの声だった。
「あぁ、おかげさまで死にそうだったがな!!」
純粋な怒りをぶつける。
「どうやってそこに入り、トラップを切りぬけたかは、言及しないでおいてやろう」
が軽く流される。それにしても、どうやって切りぬけたか、完全にわかっているな.....バレれば、罪に問われるようなことをしていたことを.....
「もう一度聞くぞ。先輩。箏ノ葉先輩はどこにいる!!」
怒り故に、自分が話すのが苦手なことなどすっかり忘れて淡い希望をこめて聞いた。がやはり答えてくれるわけなど無く、
「箏ノ葉はいないぞ。ここには?」
「そんなことは、わかっているのですよ。どこにいるか聞いているのです!!」
よほど義理兄のことが心配なようだった。血は繋がっていないが、兄妹は兄妹なのだ。それは、心配だろう。
「さあ、吐けよ!!先輩の居場所を!!」
「そんな事よりも幻都、お前は、こんなところにいていいのか?」
「話を変えようとするなよ!!今は、俺が質問しているんだよ!!」
これは、交換条件としてやったらいけるのか?いや、無理だろうな。
「しょうがないな。教えてやるよ。お前が、資源を増やすためのもののデータをこちらに渡したら」
「それって、あれではないのですか?対抗薬に問題があって。幻都が渡していなかったやつではないのですか?」
「あぁ、そういえばそんな話があったな。まだ渡していなかったな。対抗薬に問題があったから。そして、対抗薬の問題についてだが.....あれは、嘘だろ」
そう思ったからこそ、俺は響について来たのだ。改良の必要がないと思ったから。
「何を言っているんだ?」
全く.....やっぱりこいつは、隠し事には向かないな。あの時は、問題があったということで頭がいっぱいで気づけなかったが......
あの報告書には一つ問題があった。
「あの報告書には、すでに対抗薬を取り込んでいる人がもう一度対抗薬を取り込むとその人の身体1か月間機能が完全に停止するという事実を表す証拠が何もなかった。違うか?」
「そんな事をしていたんですね」
あの報告書には、写真、心拍数などの証拠はあった。が、それはすべて合成などの、偽装だったのだ。その解析したものを相手に見せつける。
「ほう、そんな解析までしていたのか.....」
人は簡単に信用してはいけない。一度は必ず疑うことが大切。これは、俺の体験から学んだことだ。
「当たり前だろ。人は信用したら負けだと思っていった」
「人は、信用してはいけない。それについては賛成だよ」
別にこの考えは異常ではなかったのか.....ちょっと安心した。
「ん?嘘なのだとすれば、渡しても何も問題ないのではないですか?」
そうなんだけどな.....今渡すのは、危険なんだよ。
「先輩のことが心配なのはわかるが.....」
というか、響は、対抗薬を取り込んでいないのかな?それがすごく気になる.....確認してみるかな。
「響、ちょっとごめんな」
許してもらえないとは、わかっていても一応謝ってから、響の身体に傷をつけた。
「っ!?」
軽く睨まれた。そして、すぐに回復した。どうやら対抗薬を取り込んでいなかったようだ。そして、念のため、自分も確認する。
「ならいいかな.....わかった。渡そう」
あいつに向かってデータと実物を投げた。重要なものを.....
「ナイスキャッチ!!」
「ナイスキャッチでは、無いですよ!!落としたらどうするのですか」
「反省はしている。後悔もしている。だが、俺は謝らない」
落とさなかったのだからいいだろう。そんな軽い、言い合いをしていると、どこから出したのか分からない、ナイフを持ってこちらに向かってきた。もちろんこちらにそれを防ぐすべなどあるわけなく、おとなしく切られるしかなかった。
「さらばだ、幻都」
「そんなに簡単に死んでたまるかよ!!」
驚きを隠せないようだな。ははっ!!いい気分だな!!
「幻都?どういうことですか?対抗薬を取り込んでしまったのではなかったのですか?」
そういえば、響に説明していなかったんだっけな。
「俺は、あのウイルスを大量に取り込んだから、普通の量だったら効果がないんだよ」
こんなところで役に立つとはな.....
「さあ、先輩の居場所を教えてもらおうか?」
もう、逃げ場はないぞ。観念してもらおうか。
「箏ノ葉の居場所はな.....」
逃げ場がないことは理解できたらしい。
「先輩の居場所は.....」
「義理兄の居場所は.....」
ごくり。
感想やアドバイスを頂けると幸いです。




