第4話 知り合い以上、友人未満
俺はテレビを見ていた。
「幻都、研究してください!暇ですよね?」
と、響が言った。俺の漫画を読みながら....
「響も漫画読んでるよね?俺のこと言えなくね?」
「いや、私は助手なのです。だから、幻都が何かしないと私はすることがないのです」
まあ、その通りなのかもしれないが.....説得力が皆無だな(笑)
しかし、そんなことは関係ないと言わんばかりに、響がしてはいけないことをしてしまった.....
「おい!ふざけるなよ!今いいところだったのに...」
そう、テレビのコンセントを抜きやがったのだ。
「何日間テレビを見てるのですか。そんなにアニメって面白いですかねぇ?」
「面白い。すごく面白い。本当に止められない、止まらない、おたく文化万歳!」
そんな風に主張している俺を無視し、響はわざわざ俺に聞こえるように大きな溜め息をしてから、
「ソウナノデスカ」
「ソウナノデスヨ。マタ、でぃーぶいでぃーカスノデミテミマスカ?」
「結構です.....あ~、やっぱり嘘です。お願いします」
「ホントウデスカ。マズハ、ホラーカライキマショウ」
「いつまでカタコトなんですか?聞き取りにくいのでやめて欲しいのですが.....あと、何故ホラーから?まあ、いいですが。私お化け屋敷的なの得意ですし。まあ、行ったこと無いんですけど」
その自信は何処から沸いて来るのでしょう?
「そうなのか。また今度一緒に逝く?俺苦手だけど」
「あれ?漢字が違う。えぇ!?そんなに怖いのですか?(本当ですか....止めておこうかな)」
どうやら、行く気は無くなったようだった。何故だろう?
「ところで、一緒にという部分には触れないんだな。拒絶しないということは.....まさか?俺のこと.....」
「絶対に無いです」
即答だった。えぇ、もちろん知っていましたよ。というか、こんなやつこっちが願い下げだ!だが、煽らずにはいられない。
「俺まだ何も言って無いんだけど。えっ?俺のこと....としか言って無いんだけど。ねぇねぇ、何て言うと思ったの?ねぇねぇ、聞かせて。ねぇねぇ!」
優位に立つと急に調子のるやついるよねー。まあ、俺なんだけど(笑)
「.......」
「どうしたの?黙って。プルプルしてるけど(笑)」
「....ないで.....」
「え?何々?」
「あんまり、調子に乗らないで!」
響はそう言うと倉庫に向かい走って行き、包丁など生ぬるいと感じられる物を持ってきた。
「えぇ?それは流石にヤバイって!チェーンソーはまずいって!死ななくても痛いから。本当に!切られたこと無いから知らないだろうけど....嫌!えぇ?本当に許してください。何でもしま.....」
チェーンソーの使い方としては、木を切るなどである。あと、ゲームの殺人鬼が持っているやつだー!死なないが、命の危機を感じたのであった。
感想やアドバイスを頂けると幸いです。