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この世界の行く末を  作者: 寝蛇
第一章  不老不死編
39/52

第39話   電話に出んわ!!

「出ませんね.....」


 不安そうにそう言った。まるで、義理兄(あに)が今まで自分の電話に出なかったことがなかったかのように驚いていた。


「出ないのか.....」


 どうしたのだろう。本当に。いつも暇を持て余していてすることがなく、暇な先輩が、電話に出ないなんて.....


「どうしたのですかね.....いつも暇だ暇だ。と言っていた義理兄(あに)が電話に出ないなんて.....明日は、何が降ってくるのでしょうか?隕石とかですかね」


 え?そこまで珍しいのか?


「けど、まだ、今仕事中といううこともあるんじゃないか?」

「無いですよ」


 即答!!


義理兄(あに)の仕事は、10割幻都に関わる仕事なので、今幻都がここにいる時点で仕事はしていませんよ」

「マジかよ.....」


 断言した。確認なんてしていないのに.....これで仕事していたら面白いなと少し思った。面白いと思っただけだ。俺も仕事をしていることは無いと思う。


「気になりますね.....どうしてその場で聞かなかったのですか?まさか、聞くのが嫌だったなどでは無いですよね?」


 いつもだったらそうかもしれないが.....今回は聞いたからな?


「聞いたよ!!しっかり!!聞いたけど、聞けなかった.....」

「どうゆうことですか?ちょっと意味が分かりませんね?聞いたのか聞いていないのかどちらなのですか?」


 いや、言ったじゃないか


「だから、聞いたけど、聞けなかったって.....」


 理解してくれよ。文系ーー!!


「いや、ちょっと何を言っているのか分からないです」


 文系ーー!!(2回目)理解能力は?言葉の理解能力は、何処へ?


「もう一回言うぞ?」

「はい。どうぞ言ってください」


 おう、何故に上から目線.....いいけどさ.....


「だ~か~ら~」

「早く言ってください」

「はい、すいません。言います。聞きましたが、聞けませんでした」

「ふむふむ、わかりません」


 文系ーー!!(3回目)お前は、ちょっとひねった問題は解けないタイプかよ!!完全に教科書通りのことしかできないのか!!


「わかりませんね。聞いたのに、聞けなかったという意味がわかりません。聞けなかったら、聞いたとは言えないのですよ。わかっていますか?それは、ただ話しただけなのですよ?」


 あっ、この人そういうタイプじゃないわ。わざわざ何回も聞いていたな。わざわざ俺を追い詰めるために、わからないふりをしていたのか.....流石()だ。


「聞いていますか?それは聞いていないのですか?」

「え?何言ってるんだ?」

「あっ、言い方が悪かったですね。理由を聞けていないので、それは聞いているとは言わないのです。わかりましたか?」


 なるほど。わかりやすいな?


「はい。わかりました。じゃあ、聞けませんでした」


 納得したような表情で.....は無かった。というか、全然納得していなかった。


「じゃあ。って言いましたか?」


 これ、NOって言ったらどうなるかな。そういう好奇心が少しあった.....あれ?今までこんなことなかったのだが.....慣れていたのかな?

 もう俺は終わったのかもしれない。しかし、試さずにはいられない。


「言いましたが?」

「ふふ、もう一度聞きましょう。言いましたか?」


 俺は、絶対に()は屈しない。


「あぁ、言ったとも。言いましたが。何か?」

「何か?そうですね.....まず.....」


 ごくり。


「話が脱線しているので、戻しましょうか」

「はい」

「あと、覚えておいてくださいね?」

「ひぃっ!!」


 怖っ!!これ絶対殺されるやつだ。精神的にも肉体的にも.....


「さあ、話を戻しますよ。どうして義理兄(あに)は電話に出なかったのか、についてですね」


 何だか嫌な予感がするな.....まさか、今から聞きに行ってこいとか言われない.....よ.....な.....


「では、今から聞きに行きましょう」

「マジですか?」


 まさか、本当にそんなことないよな.....


「はい。マジですよ。まあ、私も一緒に行きますけどね」

「は?ごめん。もう一回言って?」

「私も一緒に行きます。と言ったのですが?」


 どうゆう風の吹き回しだ?あれ?俺と一緒に行くということは.....


「一緒に逝くのか?」

「いいえ、一緒に逝きません」


 一緒に逝かないか.....まあ、それはそうだよな。響がわざわざ歩きや自転車(クソしんどい行動)で行くわけがないよな.....


「響は何で行くんだ?」

「そうですね.....私は、車ですかね」

「え?響って車持っていたのか?というか、運転免許持っていたのか?」


 いや~、驚きだな。まさか響が持っていたなんて.....


「いや、持っていないですよ。運転免許」

「持っていないのかよ!!じゃあ、どうやって車で行くつもりだったんだよ」

「幻都って確か.....運転免許、持っていましたよね」


 どうしてそのことを......言ったことあったけな.....


「あぁ、持っているが?」


 持ってはいるのだが.....


「車は持っていないぞ」


 誰か()に売れと言われたからな。本当にもったいなかったな.....


「では、バイクはどうですか?」


 どうして、それを.....


「.....持っています」


 何で知っているんだよ!!プライバシーは!?


「何で知っているんだ。っていう顔をしていますね」


 顔に出ていたのか、反省反省。


「バカなのですか?あんなにわかりやすい場所に置いておいて、ばれないとでも思っていたのですか?」

「俺のことなんて興味なさそうだし、大丈夫かなと.....」

「まあ、確かに興味はないですけど。あんなところに置いていたら、ね.....」


 ちなみにどこに置いていたのかというと、研究所の後ろに立てかけていた。ばれない自信があったんでけどな.....


「ということで、バイクに乗って行きましょう」


 これは拒否権は俺にはないやつだろうな.....


「バイクって1人乗りじゃなかったか?」


 法律では、そうなっていたはずだ。死人なんて出ないからあまり気にされていないが.....一応、法律だからね。決して響を乗せたくないわけではない。


「そうでしたか?」

「そうだった。ほらっ」


 そういって、ネットで調べ、響に見せた。


「そうですか。だからどうしたのですか?」

「だからどうしたって.....法律を破るのか?」

「法律などのルールは破るためにあるのですから。」


 今の現状だからそんなことが言えるのだろう。そうだと信じたい。

 そういえば、すでに法律を破っていたな.....俺切られてたし.....


「さあ、つべこべ言わずに行きますよ」

「わかったよ」


 そうして、また東京に向かって出発した。帰ってきてから1日経ったか経っていないかぐらいで.....

 ネットで調べたところ、どうやらバイクだと、6時間程度で着くみたいだ。速いな.....

感想やアドバイスを頂けると幸いです。

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