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この世界の行く末を  作者: 寝蛇
第一章  不老不死編
37/52

第37話   お久しぶりですね.....

令和ですね。だからどうしたって話ですが、この記念にどうでしょう。評価とブックマークをしてみては。(唐突な宣伝)よろしゃす( `・∀・´)ノヨロシク

 早く対抗薬の販売を中止させたい、その一心で研究を始めてから1か月が経った。研究はもちろん()()()進んでいなかった。そんなに世の中は甘くない。はっきりわかんだね。


 しかし、全く進んでいないわけではなかった。どのようにして資源を増やすか、その方法はある程度決めることができた。その方法とは.....


「生き物の細胞分裂を参考にして、原子を分裂させ、そして成長させる。ですか.....また、すごい方法を思いつきましたね。素直に尊敬しますよ、本当に。1か月でこれだけの進歩しかないことに目を瞑れば.....」


 新しいものを生み出す苦労を知らないくせに.....ほかの人がどれくらいの早さなのかは知らないが。そんなに変わらなかったはずだ。そうだと思いたい。


「そんなこと言っていないで、手伝ってくれよ。助手さん」


 そういうと、やはり嫌な顔をし、大きなため息をしながら


「嫌ですよ。一人で頑張ってください」


 そこは手伝ってくれるものだと思ったが、響にそういう期待をしてはいけないことをすっかり忘れていた。


「おい、助手だろ。仕事しろよ。給料やらねぇぞ!!」

「大丈夫です。勝手に取っておくので」


 完全に犯罪.....だったはず。


「何が大丈夫なのかな?絶対だめだからな。やらないからな」

「そうですか.....まあ、私はそんなにお金に困っていないのでいいのですが。」

「いや、待って。言葉と行動が一致していないんだけど!?」


 あぁ、なんだか久しぶりにチェーンソーを見た気がするよ。


「気のせいですって。だから気にせず研究してください。そして、私に貢いでください」

「えっ!?絶対いやなんだけど」

「拒否権はありません。まあ、大量によこせとは言わないので.....いつも通りの給料を頂ければ十分ですから」


 響の給料、絶対に仕事の量と釣り合っていないんだよな.....


「わかりましたか?」


 やはり、チェーンソーをちらつかせながら聞いてきた。もちろん断る勇気など無く、


「はい。しっかり給料払わせていただきます」

「そうですか。ところで手が止まっていますよ」


 そんな、無茶な!!


「俺は同時に二つのことができるほど器用じゃないんだよ.....」

「では、黙って頑張ってください」


 話しかけに来たのは響の方なのに、まるで俺が悪いみたいに.....


「そうします。」


 結局、|チェーンソー(響)が怖いので俺がそういうと、響は、またいつもの部屋に戻った。


 それから数か月が経った。研究も終盤に差し掛かっていた。そして、今までにかかった費用は.....いくらとは言わないがすごいことになっていた。


「幻都、まだ完成しないのですか?」


 おいおい、そう焦るなって。ん?そちらに持っているものは?


「はい、まだですね。決してさぼっていたわけではなくてですね。その.....この研究は非常に困難であって、時間がかかるのです。だからしょうがないんです」

「言い訳はいいので、早く終わらせてください。ほら、手が止まっていますよ」


 ここで言い返す勇気はなかった。手に持っているものが怖いから。


「.....」

「返事は?」

「.....」

「返事は?」

「.....」

「返事はっ!?」

「っ!?」


 何だか痛みが.....そして、自分の腕を見れば復活していた。


「幻都、返事は?」

「.....はい」

「わかったなら、手を動かしてください」


 鬼かよ。いや、鬼だな。断言しよう。


「前にも言ったが、俺は同時に二つのことができるほど器用じゃないんだよ」

「前っていつですか?そんなこと覚えていないです」


 こうしている間にも俺の手は完全に止まっていた、とまでは言わないが、あまり動いていなかった。


「最近だって。数か月前だから.....」

「数か月前が最近ってどういう時間感覚ですか.....」


 何年も生きているからね。しょうがない。よね?




 そこから更に数週間が経ったとき


「やっと、終わった~~。かな?」


 どうして疑問形なのかは、今まで数回完成したと思ったが、試すと失敗していたことが何回かあったからである。そして、実際に試してみた。すると.....失敗した。


「どうしてだよ!!何回目だよこれ!!もう嫌だ~~。」


 そんな事を喚いていると、響が.....


「あっ、いえ、何でもないです」

「そうですか.....」


 また、戻っていった。




 そこから更に数週間が経った。


「やっと、終わった~~、ならいいな。」


 どうして願望みたいに言っているかと.....(以下略)


 そして、実際に試してみると.....


「成功したのか?.....ついに成功なのか?.....よっしゃ~~、やっと本当に終わった」


 大声で叫んでいると、やっぱり響がやってきた。


「響、聞いてくれよ。やっと終わったぞ。成功したぞ」

「そうですか。よかったですね。わかったので静かにしてください」

「冷たっ!!」


 響が冷たい。冷たいんだけど。世紀の大発見なのに、大発明なのに冷たいよ。おかしいな.....


「まあ、いいか」


 そんな対応に慣れてきている自分がいてることに内心失望しつつ、切り替えて政府に提出しに行くことにした。


 今度は、歩き.....では無く、自転車だった。休まずに行って、28時間かかった。長いと思うかもしれないが、歩きより、3倍以上速く到着することができた。


 いやー、自転車ってすごい。俺の扱いも少しはよくなった.....のかもしれない。


「幻都、やっと来たのか」


 電話で聞いた声。いつもの声、聴きなれた先輩の声ではなかった。


「.....先輩じゃないのか.....」


 名前の知らない人。怖い.....先輩に来てほしかった.....


「.....資源.....を.....増やす.....ための.....もの.....を......」

「何を言っているのか分からなかった。すまないがもう一度言ってもらえないか?」


 ちゃんと聞いてもらいたかったな。もう話したくないんだけど.....あー、何か書くものを持って来ればよかった。そうすれば話さなくてもよかったのに.....グダグダ言っても仕方がない。勇気を振り絞って


「資源を増やすためのものを持ってきました」


 あー、疲れた。寿命が縮んだ気がする。


「おう、そうか。ありがとう。では、こちらに渡してくれ」


 その前に確認したいことがあった。のだが.....もう一度話すのは、しんどい。というか嫌だ。しかし、確認しないわけにはいかない。


「ちょっと.....」

「ちょっと、なんだ?」

「確認.....したいことが.....」

「なんだ?言ってみろ」


 あー。言いたくない。話したくない。助けて先輩ーー!!


 .....しかし何も起こらなかった。


 しょうがないのか.....もう一度勇気を.....


「対抗薬.....すでに.....取り込ん.....対抗薬.....取り込ん.....だら.....」


 俺には、二度も出せるほど勇気がなかった。


「ん?どういうことだ」


 頑張って解読してくれ。何言っているかわからないと思うが、もう話すのは嫌なんだ。というか、頼んでいたことだし、わかってくれ。


「あぁ、そのことか.....」


 おっ、どうやら伝わったようだ。


「その実験結果なら。これだ」


 渡されたのは、すでに対抗薬を取り込んでいる人が、対抗薬を取り込めばどうなるかの実験結果だった。そして、それにしっかりと目を通す。


「マジかよ.....」


 問題が山積みだった。まあ、一つだけだが.....

感想やアドバイスを頂けると幸いです。

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