第37話 お久しぶりですね.....
令和ですね。だからどうしたって話ですが、この記念にどうでしょう。評価とブックマークをしてみては。(唐突な宣伝)よろしゃす( `・∀・´)ノヨロシク
早く対抗薬の販売を中止させたい、その一心で研究を始めてから1か月が経った。研究はもちろんあまり進んでいなかった。そんなに世の中は甘くない。はっきりわかんだね。
しかし、全く進んでいないわけではなかった。どのようにして資源を増やすか、その方法はある程度決めることができた。その方法とは.....
「生き物の細胞分裂を参考にして、原子を分裂させ、そして成長させる。ですか.....また、すごい方法を思いつきましたね。素直に尊敬しますよ、本当に。1か月でこれだけの進歩しかないことに目を瞑れば.....」
新しいものを生み出す苦労を知らないくせに.....ほかの人がどれくらいの早さなのかは知らないが。そんなに変わらなかったはずだ。そうだと思いたい。
「そんなこと言っていないで、手伝ってくれよ。助手さん」
そういうと、やはり嫌な顔をし、大きなため息をしながら
「嫌ですよ。一人で頑張ってください」
そこは手伝ってくれるものだと思ったが、響にそういう期待をしてはいけないことをすっかり忘れていた。
「おい、助手だろ。仕事しろよ。給料やらねぇぞ!!」
「大丈夫です。勝手に取っておくので」
完全に犯罪.....だったはず。
「何が大丈夫なのかな?絶対だめだからな。やらないからな」
「そうですか.....まあ、私はそんなにお金に困っていないのでいいのですが。」
「いや、待って。言葉と行動が一致していないんだけど!?」
あぁ、なんだか久しぶりにチェーンソーを見た気がするよ。
「気のせいですって。だから気にせず研究してください。そして、私に貢いでください」
「えっ!?絶対いやなんだけど」
「拒否権はありません。まあ、大量によこせとは言わないので.....いつも通りの給料を頂ければ十分ですから」
響の給料、絶対に仕事の量と釣り合っていないんだよな.....
「わかりましたか?」
やはり、チェーンソーをちらつかせながら聞いてきた。もちろん断る勇気など無く、
「はい。しっかり給料払わせていただきます」
「そうですか。ところで手が止まっていますよ」
そんな、無茶な!!
「俺は同時に二つのことができるほど器用じゃないんだよ.....」
「では、黙って頑張ってください」
話しかけに来たのは響の方なのに、まるで俺が悪いみたいに.....
「そうします。」
結局、|チェーンソー(響)が怖いので俺がそういうと、響は、またいつもの部屋に戻った。
それから数か月が経った。研究も終盤に差し掛かっていた。そして、今までにかかった費用は.....いくらとは言わないがすごいことになっていた。
「幻都、まだ完成しないのですか?」
おいおい、そう焦るなって。ん?そちらに持っているものは?
「はい、まだですね。決してさぼっていたわけではなくてですね。その.....この研究は非常に困難であって、時間がかかるのです。だからしょうがないんです」
「言い訳はいいので、早く終わらせてください。ほら、手が止まっていますよ」
ここで言い返す勇気はなかった。手に持っているものが怖いから。
「.....」
「返事は?」
「.....」
「返事は?」
「.....」
「返事はっ!?」
「っ!?」
何だか痛みが.....そして、自分の腕を見れば復活していた。
「幻都、返事は?」
「.....はい」
「わかったなら、手を動かしてください」
鬼かよ。いや、鬼だな。断言しよう。
「前にも言ったが、俺は同時に二つのことができるほど器用じゃないんだよ」
「前っていつですか?そんなこと覚えていないです」
こうしている間にも俺の手は完全に止まっていた、とまでは言わないが、あまり動いていなかった。
「最近だって。数か月前だから.....」
「数か月前が最近ってどういう時間感覚ですか.....」
何年も生きているからね。しょうがない。よね?
そこから更に数週間が経ったとき
「やっと、終わった~~。かな?」
どうして疑問形なのかは、今まで数回完成したと思ったが、試すと失敗していたことが何回かあったからである。そして、実際に試してみた。すると.....失敗した。
「どうしてだよ!!何回目だよこれ!!もう嫌だ~~。」
そんな事を喚いていると、響が.....
「あっ、いえ、何でもないです」
「そうですか.....」
また、戻っていった。
そこから更に数週間が経った。
「やっと、終わった~~、ならいいな。」
どうして願望みたいに言っているかと.....(以下略)
そして、実際に試してみると.....
「成功したのか?.....ついに成功なのか?.....よっしゃ~~、やっと本当に終わった」
大声で叫んでいると、やっぱり響がやってきた。
「響、聞いてくれよ。やっと終わったぞ。成功したぞ」
「そうですか。よかったですね。わかったので静かにしてください」
「冷たっ!!」
響が冷たい。冷たいんだけど。世紀の大発見なのに、大発明なのに冷たいよ。おかしいな.....
「まあ、いいか」
そんな対応に慣れてきている自分がいてることに内心失望しつつ、切り替えて政府に提出しに行くことにした。
今度は、歩き.....では無く、自転車だった。休まずに行って、28時間かかった。長いと思うかもしれないが、歩きより、3倍以上速く到着することができた。
いやー、自転車ってすごい。俺の扱いも少しはよくなった.....のかもしれない。
「幻都、やっと来たのか」
電話で聞いた声。いつもの声、聴きなれた先輩の声ではなかった。
「.....先輩じゃないのか.....」
名前の知らない人。怖い.....先輩に来てほしかった.....
「.....資源.....を.....増やす.....ための.....もの.....を......」
「何を言っているのか分からなかった。すまないがもう一度言ってもらえないか?」
ちゃんと聞いてもらいたかったな。もう話したくないんだけど.....あー、何か書くものを持って来ればよかった。そうすれば話さなくてもよかったのに.....グダグダ言っても仕方がない。勇気を振り絞って
「資源を増やすためのものを持ってきました」
あー、疲れた。寿命が縮んだ気がする。
「おう、そうか。ありがとう。では、こちらに渡してくれ」
その前に確認したいことがあった。のだが.....もう一度話すのは、しんどい。というか嫌だ。しかし、確認しないわけにはいかない。
「ちょっと.....」
「ちょっと、なんだ?」
「確認.....したいことが.....」
「なんだ?言ってみろ」
あー。言いたくない。話したくない。助けて先輩ーー!!
.....しかし何も起こらなかった。
しょうがないのか.....もう一度勇気を.....
「対抗薬.....すでに.....取り込ん.....対抗薬.....取り込ん.....だら.....」
俺には、二度も出せるほど勇気がなかった。
「ん?どういうことだ」
頑張って解読してくれ。何言っているかわからないと思うが、もう話すのは嫌なんだ。というか、頼んでいたことだし、わかってくれ。
「あぁ、そのことか.....」
おっ、どうやら伝わったようだ。
「その実験結果なら。これだ」
渡されたのは、すでに対抗薬を取り込んでいる人が、対抗薬を取り込めばどうなるかの実験結果だった。そして、それにしっかりと目を通す。
「マジかよ.....」
問題が山積みだった。まあ、一つだけだが.....
感想やアドバイスを頂けると幸いです。




