第24話 一度落ち着こう。ええ、そうしましょう。
ワイヤレスイヤホンすげー!!
「えっ!?見慣れた部屋?いやいや。そんなはずは無い。だって俺の記憶の中だと東京に行っていたはずだ。まさか、響が心配になって迎えに来てくれたのか?いや、無いな。響のことだ、絶対にない、断言しよう。もし、迎えに来てくれていたのなら何でも言うことを聞こう。そうだな。それがいい」
そんなことをぶつぶつと言っていると、響がやってきた。
「私の言うこと何でも聞いてくれるって本当ですか?」
おい、こいつ都合のいいところだけを.....
「嘘です」
一瞬の硬直の後、
「私、嘘は嫌いなのですよ。あと、ほら嘘つきは泥棒の始まりというでは無いですか~ということは、幻都は泥棒ですよね。そして、泥棒は悪い人。よって懲らしめてもいいと!!」
えっ!?怖い!!筋が全然通っていない。どうした文系!!その程度か!!そんなことを考えたが、このまま話を変えてしまうと何をされるかわからないため、反論した。
「待て待て!!」
「はぁ!?」
言い直そう。
「待ってください。何でも言うことを聞くという言葉の前にまだ言葉があるのです」
「成る程。では、言ってみてください」
慎重に言葉を選びながら
「実は俺.....」
「えっ!?何かやらかしたのですか?」
笑いながらそう言った。
「人の話は最後まで聞いてください。実はここまで帰ってくるまでの記憶がないんだ。それで、もし響が迎えに来てくれたのだったら言うことを聞こうかと.....」
「えっ!?なにそれ.....キモっ!!自意識過剰ですよ。私が幻都を迎えに行くわけが無いでしょう」
本当に引かれたのだが.....
「ですよね~」
分かってましたよ。そんなことぐらい。ん?じゃあ、俺はどうやって帰ってきたんだ?
「なあ、響。俺ってどうやって帰ってきたか分かる?」
少しだけの希望を胸に聞いてみる。
「知らないですよ。そんなこと。けど、帰ってきたときは頭を押さえていましたね♪」
頭を?あの時の頭痛といい、何か脳に負担が?そして、それによって耐えられなくなり、記憶の損傷が起きたのか?
「へ~。それで俺はそこから何を?」
「そうですね。着替えてからすぐ寝ましたね。」
「どうして着替えたと分かる.....まさか.....見たのか?いや、もうお婿に行けない。」
「大丈夫ですよ。元から無理ですから♪」
「ははっ!!それもそうだな~(棒)」
否定しろよ.....あと、元から無理は酷い。
そんなわけで、どうやって帰ってきたか分からず、ただただ傷付いただけだった。
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