第13話 植物の力を使った食糧。略して.....
そろそろ第一章が完結するかもしれません。(するとは言っていない)
ある、晴れた日の事遂に完成した。いや、天候は全く関係ないが.....
「さあー、久しぶりの食事だ~~!!あっ!響、お先にどうぞ」
今さら怖くなってきた。どうやら、それは響も同じ様で.....
「えぇ?何故ですか?幻都が作ったのですよ。先に食べるのは悪いです」
「いや、俺は全然気にしないから。本当に。食べていいよ。食べても死なないから。絶対に。(例えフグの毒を食べても死なない体)」
「いやいや、幻都が気にしなくても私はするのです。先に食べてください。死なないならいいではないですか。自分で食べて下さい。私はあなたの言葉は信用できません!!」
こんなやり取りが1日以上続いた。いい大人が.....小学生以下の言い争いを.....
「もう、ここは同時に食べましょう」
「.....そうだな。それが一番いいな」
どうやら最終的に同時に食べることになったようだ。
「「せーの」」
「幻都どうして食べてないのですか?同時に食べるのではなかったのですか」
「響こそどうしてだよ。言い出したのお前だろ。しっかりしようぜ」
流石、響汚い。俺もだけど。と言うより、みんな絶対やるよね?
「今度こそ行きましょう。「せーの」」
「えっ!?何で食べてないのですか?あっ、けど意外といけますよ。食べてみてください」
響が抗議するが、どうやらおいしかったようだ。なら、いいじゃないか。
「マジで!!それはよかった。ならいただきます.....おぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~~!!なにこれくそまずいじゃん。どこがおいしいんだよ!!」
余裕そうに食べていたから騙されたしまった。響はその時水をがぶ飲みしていた。やっぱり、まずかったようだ。
いや、演技うますぎだろ。
「騙されましたね!!こんなのを作るのが悪いのですよ。ところで、こんなの食べ物ではないですよ。何だかとてもまずい。とにかくまずい。味がないのに何故だか辛い!!そして、苦い!!」
聞くだけでまずそうである。まあ、実際まずいんだけど。
「けほっ!けほっ!よく耐えれたなこんなの。しかも、その後笑顔で進めてくるって.....まあ、これは駄目だな。食い物じゃない。どうしようか.....」
そして、これから改良が繰り返された。味見は交互に行われた。
一回目
「まずいです」
二回目
「おぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~~」
・
・
・
百回くらい
「おっ!?前よりましですね」
・
・
・
もうわかんねえ
「これは.....いけるかも?」
最終的に味は、甘く、滑らかな風味になった。植物の葉緑体を使った新たな食糧.....略して植糧が世界で初めて完成したのであった。一人の研究者と、文系の助手によって.....
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