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あとがき

 完結させました。

 短いのでもいいから完結させたというアレが欲しかったので気軽に書きはじめたはずなのに案の定苦労しました。


 復讐の物語をやりたかったんですね。

 でも「ワイだったら復讐をこう書くんや!」で考え付いたものが主人公にやらせてはいけない類だったので、それを外から見るキャラを配置しました。

 でもゼムとメイリーに分ける必要はなかったかもなと今更ながらに思っています。

 そんなわけで書く側の熱量的には真の主人公は幻影の隷属勇者さんのほうで、作中主人公側のほうこそ舞台装置っぽいあれなわけです。


 この話の根っこには、筆も取らず世にも出なかった脳内企画ネタが存在します。

 結構裕福だけど抑圧的な両親のもとに生まれ育ったJKがミステリアスな青年と出会うラブストーリーに見せかけたSF復讐劇です。

 その青年には年のかなり離れた憧れの姉(別に姉じゃなくても親戚でも近所の美少女でもいいんだけど)が居たんだけどレイプされて無残に殺され、その犯人グループの一人が主人公JKの父親だったと言う急転直下サスペンスになります。

 事件のモデルはコンクリートのあれです(最近話題になりましたね、調べる際には胸糞LV99なので閲覧注意)。

 そして最大のネタが、青年が次々に狩っていた元犯人グループが脳だけの状態になって過去の事件を改変するためのタイムマシンに使われているという、『家路、遥かなり』のアレとほぼ似た感じの巨大装置です。


 世に出なかった理由は当時私が小説家になろうを知らなかった事、現代劇のラブコメに見せかけて実は・・・みたいなのを描き出す筆致が無かった事(今あるとは言っていない)、あと量子コンピューターとか実現しはじめてたりAIが強力になりすぎて人間をパーツにするのにスペック上の説得力が無くなってしまたというのも小さくないですね。


 でもこれを読みたいか読みたく無いかと言ったら、企画アイデアの時点ではクッソ面白そうに思えるんですよねえ。

 オチ任せるから誰か書いてくれねえかな(邪悪な心根)



『家路、遥かなり』のオチが投げっぱなしなのは、まあ藪の中と言うか何があったのか拙いなりに分からない感じにしたかったんですああっ物を投げないでオチを投げたからって中身の入った缶はアカン(激うまギャグああっ物を(ry)。

 あんな汚染された聖杯みたいな狂った願望器を前にした3人がどうしたのか、アレをやらかした男は故郷に戻れたのかはどう頭を捻っても考えられなかったんです。

 長編だったら無理にでも書いたんでしょうが。


 というわけで、そろそろフェアリーブレイドの更新に戻ろうと思います。

 うっかり鬼邪殺戮怒(キャサリン)をやらかしてしまってもお兄さんゆるして。



 あっそうだ(唐突)

 異世界転移が重大なネタバレなのでタグ付けてないのは正しいんでしたっけ?

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