襲い来る真紅の熱線
お久しぶりです。
読んでくださる方ありがとうございます。
" "◀は考えていることで
ー ー◀は独り言にしてます。
わかりづらいですかね(^^;;
ークソ、見つかったかー
突然前方より'何か'が雨を突き抜けてくる。
雨の不快感に気をとられていた所為か、気づけなかった。その
’何か'は少女の耳たぶと左手、そして彼女のお気に入り、蒼浠鳥の羽根飾りが吹き飛ばした。
"避けることはできなかったものの、正体はわかった。レーザーだ。超高熱の。ただ、雨の中でも
まともに効果のあるレーザー何ぞはない。恐らく表面を何かでおおっている。樹力か、電力。とはいえ人力
じゃあるまい。あんなものが使える奴がこんな山奥の蒸し暑い所に
何日もいる訳がない。とは言え〜"
"殺す、砕く、かき混ぜる"
少女はかなり苛立っていた。
" 耳たぶや、手首はまだいい"
焔が燃え上がり消えたあと、吹き飛んだ筈の耳たぶと手首は治っていた。吹き飛んだ?そんなバカなといいたげである。
"だがあれは、あの飾りは"
ー俺の恋愛運グッズがぁッ‼ー
先程まで少女にがなり立てていた村人の必死な説明を思いだす。
『いつの間にか穴が空くんだッ‼オレなんか、耳に穴が二つ空いたっちゃん!ピアスなんかしたことがねぇのがおんらの自慢だったのに!』
その田舎言葉と〈都会〉の若者の言葉ー都市に興味があるのだろうーの混ざりあった変な言葉が妙に頭に残っていたのだろうか。
戦闘中だが思い出す。
もっとも、 少女には戦闘という程のことではないのかもしれない。ただその慢心が原因でグッズが壊れたことに少女きづいていないが。
"耳たぶに穴があくくらいじゃないのか!"
それに心の中では不運を罵倒していたが、悪いことばかりでもない。複数の手掛かりを掴めた。
" 一つ目。方角がわかった。レーザーを曲げるなんぞ不可能に近い。
まともにダメージにならない。"
ーつまり、ターゲットは自分で
道案内してくるー
少女は今までとは違う明らかに
方向性をもって走りだした。
流石戦女神、鬱蒼とした山奥を
打ち込まれるレーザーを軽々回避
してすすむ。
次は胸と頭、そして脚を狙ってきた。向こうは此方の位置を正確に把握したようだ。
頭と胸にきたのは上半身を傾斜させ、そして胸と脚を狙ってきたレーザーの間に飛び込む‼
受身をとりながらも走る!
"二つ目。敵は強い"
別に強いてきと戦うのが好きなわけではない。ただ強い奴の遺骸は高く取り引きされる。人は別だが。
襲い来る真紅の熱線をまるで
舞い踊るかのように避け、走る少女。その可愛らしさと美しさを併せ持つ少女の舞。観客は樹々と敵のみ。
さて、こんなに必死になっているのは
訳がある。
"これ以上壊されてたまるかッ‼"
まちがいあればお願いします。
あと勇者の中で育ってきたから
素の口調は悪いんですよね。