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テオとイズの冒険日記  作者: モードー
日記帳一冊目【無理なお使い】
28/35

027【ミオロスモノ】

〖神暦 3240年 4月8日〗

日記の筆者『イズ』

場所「飛空艇内」



[監視之眼(ミオロスモノ)]

これは、テオの姉、エリザベスが保有している能力の名だ。

その力を用いれば、私が輝天使化しても勝つことは難しいだろう。


彼女の能力は、面で殴るタイプではなく、点で、何百と刺すタイプだ。


そして、彼女を中心に、半径15㎞内のことは、大体把握できるようだ。

また、視界に入った者の記憶を一部読み取れるらしい。


ミオロスモノの名をかたる程の力はあるということだ。


おっそろしー


「ちょ、エリーさん、早く戻ってきて…」


一人の男性が扉を開いた。

エリー…エリザベスの略か?


「解ったわ。 …じゃ、また後で会おうぞ。」


そう言い残し、エリザベスは扉の奥へ消えていった。


はぁ、やっと行ってくれた~


私は心の中で言い、窓際のソファーに身を投げた。


「でさぁ」


テオが口を開く。


「世界に心があるのって本当?」


テオが尋ねる。


「ホントだよ。」


私は答える。


「誰が見つけたの?」


誰が見つけたのか。

…一番されたくなかった。質問だな。


「う~ん…また今度教えるよ。」


私がそう言うと、テオは何か理解したように「わかった」と言った。


「けどさぁ…その[世界への請願(ワールドコマンド)]? めっちゃあっさり成功してたね。」

「まぁ、私、あの魔法昔練習しまくったからね。…普通の人は人生で2回以上放つと魔力不足で死ぬけど。」

「えぇぇ? 死? 死ぬの?」

「常人は、ね。」

「つまり、イズは天才だと…」

「そういうことね。」

「自分で言うんだ…」


このような他愛ない話をしていると、時間はあっという間に過ぎた。




数分後




「テオよ~ ついたのじゃ。」


エリザベスの声が聞こえた。


「あ、お姉ちゃん…どこに?」

「バター高原飛空場じゃ。ともかく部屋から出て、下に降りてこーい。」


…耳から聞こええていると錯覚していたが、これ一種のテレパシーだな…

しかも、魔力の魔素が私の魔力探知レーダーにあまり引っかからない。


「イズ、行こう。」


テオが言い、椅子から立ち上がる。


「オッケー、じゃ、行こうか。」


私は答える。




数秒後




何やらガヤガヤしている。

私は、エリザベス飛空艇のハッチから、階段っぽい梯子で降りる。

ふと、振り返ると、そこにはつや消しの、黒塗りの飛行機、(?)があった。

さっきまで乗っていたものだ。

物凄く大きい。

そして、それが他に二、三機あるのが見える。


これが赤き天眼(レッド・アイ)の力…?


まさか、これ、兵器積んでるわけじゃなかろうな…


私は怖いことを想像しつつも、その飛行機の精工な作りに感心する。


まず、魔力、空気、水、などの物がちょうど美しい軌道を描き通り過ぎていけるような、流線型のボディーに、翼が2つ、それは空気の抵抗をあえて利用し、体を上に持ち上げるという仕組みだ。


「さっさと降りんか。」


下で、エリザベスが手招きをした。


「あ、は~い。」


テオが返事をし、私はそれについていく。


飛行場のターミナルの椅子に座り、エリザベスが状況を説明してくれた。


あのテロは、乗っていた政治家を狙ったものだったらしい。

強盗と見せかけて、人の近づかない、「雨の森」に行かせ(救助されにくいため。)、二人、(強盗野郎)は逃げ、そこで船を、爆発させて終了。

という計画だったらしい。

が、キャサリン先生のお陰(せい)でこの計画がオシャカになったというわけだ。


…さっき、キャサリン先生には挨拶をして来た。

「やっぱり! イザベラさんじゃない! 立派になったわね」と、言ってくれた。

CAに転職した理由は、「実はね、病気…まぁ、一種の呪いのせいで、魔力が減っちゃって、だから魔法教師を辞めて憧れていたCAになったの」とのことだ。

私たち妖精は時間を持て余しているので、CAになるための勉強などには、時間をかけれたらしい。


「お兄ちゃーん!!」


すると、どこからか、少女の声が聞こえた。





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