026【再開⁈(2人目)ただし、会いたくなかった。】
〖神暦 3240年 4月8日〗
日記の筆者『イズ』
場所「飛空艇内」
「黙らんか。」
前の方から声が聞こえた。
美しい女性の声だ。
私はこの声を知っている。
はぁ…二度と会いたくなかったのにまた会ってしまった。
「フンッ」
鉄の冷たいドアを開け、赤髪の長髪の女性が入ってきた。
「あ、お姉ちゃんゴメン。」
テオがその女性に謝る。
「まぁいいじゃろう。次からは気を付けるのだぞ?」
彼女の名はエリザベス。
テオのお姉ちゃんであり、私の二番目に嫌いな人だ。
「なんであんたがいんのよぉ⁈」
私はエリザベスをポスっと殴る。
「いやぁ、だってさ『ウェイタ平原に墜落した飛空艇があるから、その救助に行け!』って本部が連絡をよこしたのじゃ。で、来たというわけだ。」
…なるほど(?)。
「…あんたまさか自衛隊に入ってんの?」
救助に来るのは大抵、軍とか自衛隊とかだ。
軍は外部からの防御、及び攻撃を担う組織で、自衛隊は災害や救助を主に担う組織だ。
どちらも帝国直属組織というのは変わりない。
「いや、まっさかぁ、入ってないわよ。 ただ、ウェイタ平原の一番近くにいた帝国組織が、私達の部隊でな…」
「部隊?」
エリザベスは確かに、「国」を動かすような仕事で、働いていると言っていたが、部隊とは?
「あぁ、言ってしまった。…まぁいいか。」
彼女はそう言って、口を開いた。
「帝国にはね、公にされていない組織がいくつもあるのじゃ。その中の一つ、帝国の中の最強の諜報組織。」
諜報組織?
…確か帝王がなんか言っていたきがする…
「レッド・アイ、『赤き天眼』。」
彼女が言うと同時に、目が赤く染まった。
まただ…
私がそんなことを考えていると、何かに縛られるような感覚を覚えた。
なっ?
私の記憶が封印されている?
…誰にも喋れないようにしているのか?
「このこを、外でしゃべられたら困るのでな。」
エリザベスがニコッと笑う。
その笑みの奥に私はあの人を思い出してしまう。
…恐怖でしかない。
この私の精神に干渉?
でもって、封印?
は?
仮にも、私は〈大魔法使い〉だぞ?
「レッド・アイ?」
私の口が反射的に動いた。
…好奇心に負けた。
「ああ、他国の内情や、監視を担う組織じゃ。」
エリザベスが話す。
…なぜ語尾に「じゃ」をつけるのだろうか。
と、私は前々から思っていた。
「後は…暗殺とかかな…。私は結構下の階級だけどね…」
エリザベスが無邪気に笑う。
だが、私は知っている。
彼女は、私がこれまで見てきた中で、二目番に強い魔法使いだ。
私の数千倍強い。
戦ったら、戦いにすらならないだろう。
そして、彼女が本気を出せば国一つ滅ぶ程の魔力をその身に宿しているのも知っている。
私の[鑑定魔法: 力量解析]が彼女に遮断されないだけマシか…
…いや違う、彼女が私に情報を流している?
何故そんなことをする必要がある?
…私に恐怖を植え付けているのか?
もう恐怖心は完全にあるよ!!!
私は心でそう叫びながら解析を続けた。
数分後
はぁ…いくつか解った事がある。
彼女は[魔導能力]を持っている。
そして、強いことから、恐らく赤き天眼の幹部だと思う。
…あ、彼女の[魔導能力]の解析が終わった。
えっと、能力の名前は■■■■か…
恐ろし~
本当に怖いよ…




