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竜王様の料理番〜国民的アイドルの私がドラゴンの生贄になったので逆に胃袋を掴んで沼に落としてやりました〜  作者: 春風邪 日陰
第1章 国民的アイドルが異世界転生!私はただセンターになりたかっただけなのに…
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8、私が本気を出したらこんなもん

閲覧感謝です!


馬車が門の前に着き、カイゼル達がそれぞれ門番にライセンスを見せる。


「カイゼルって、あのカイゼルさんですか!?」


「まぁね」


「じゃあ皆様方はあの〈閃光の三英雄〉でらっしゃるのですね!?」


「その呼び方で呼ばれるのもなんか懐かしいな」


何よその、絶妙にダサい異名は。私だったら直ぐに運営に頼んで変えてもらうわ。 


「新人が失礼しました。そこの貴女もライセンスのご提示をお願いします」 


「あ、あの私は……」


「ライセンスの提示が出来ないのであればここでお引き取りを」


「待ってください。彼女は私達の客人です。彼女の身分はこの私が保証しましょう」


少し驚いたような表情を見せたるが門番は直ぐに冷静になる。


「申し訳ございません。いくらあのマーケット様の頼みでもそれは致しかねます」


「オレ達3人も保証人になるとって言ってもか?」


「それでも無理な物は無理です。王都への入場はライセンスの所持が絶対、それがルールですので」


なんか雲行きが怪しくなってきた。


「それは困りましたね…ならばこちらもやり方を変えましょう。カイゼル」


「それならギルドマスターに伝えてくれ。お前の頭は被り物だとな」


「え?」


「後、このチャンスを逃せばギルドの損害は大きい。そうともお伝えください」


「……分かりました。おい、」


先輩らしき男は少し躊躇いながらも、部下にその旨を伝えさせる。


そして間もなく男が慌てた様子で帰ってくる。


「先輩!」


「なんだって?」


「彼らを急いで通せと」


「一体何が起こった…分かりました。通行を許可します」


「ご対応感謝いたします」


どうやら彼らの一声が暗雲に光を灯したような。


あの言葉に一体どんな意味があるのだろう?頭が被り物だとか言ってたけど、まさかね〜…。


「あの、カイゼルさん。直ぐに顔を出すようにとギルドマスターからの伝言です」


「分かった。ありがとう」


「門を開け!!」


門番の合図で兵士達が門がゆっくりと開くと、鮮やかな王都の景色が飛び込んでくる。


「では改めて。ようこそ王都バインヘイムへ!」


私は去り際の門番達に感謝の意を込めてそっと目配せを贈る。


「なんだ今のは……!!」


「先輩。オレ、胸がギュッとしました……」


「俺もだ……」


門を抜けた先に広がる景色はまさに別世界。


周囲の建造物やそこを行き交う人々も日本とは全く違う。まるで海外旅行気分。なんだかここに来てようやく異世界に来たって実感が湧いた気がする。


そう思うと急に寂しくなってきた。


今頃あっちはどうなってるんだろう?

ネットやテレビのニュースで大騒ぎになってたら、ちょっと嬉しいかも。でも、そうなったらお母さん達はきっと耐えられない。


その為にも早く戻らなきゃ。


「スミレちゃん大丈夫?」


「え、何がです?」


「だって泣いてるから……」


「あ、どうしてだろう。なんかすみません……」


バカ。アイドルのくせに私って何やってんだろ。ファンが見てる前で素を出すなんてアイドル失格ね。


「人混みとか怖い?」


「いえ、別にそんなことは…」


「無理しないで大丈夫だから。スミレちゃんには私達がついてる」


「ありがとうございます」 


少し意味が違う気もするけど、まあいいか。


「それではカイゼル。私は一度商会に戻り準備を進めます」


「分かりました。ならオレ達はこのままギルドへ」 


「では一度馬車はアナタに預けます。使えるものは使わなければ損だ」


「ですね。アイツを納得させるには見せた方が早いでしょうから」


二人は一体なんの話をしてるのかしら?まぁ、私は関係無いから別にどうでもいいけど。


「ではスミレ殿。また後でお会いしましょう」


「はい。あの、ありがとうございました!」


「いえ、こちらこそ」


礼を言うのはこっちの方なのに彼はは私より深々と頭を下げ、この場を後にした。


さてと私達もこの辺りを色々見て回ろうかな。商店街が近いからか、この辺り、妙に良い匂いがするのよね。


「我は腹が空いた。何か食わせろ」


「気持ちは分かるけどもうちょっと待って」


リューもそろそろ限界そうね。私だってお腹が空いたし、何か手頃な物があればいいんだけど。


「じゃあオレ達も一緒に行こうか」


商店街の方に私が顔を出そうとすると、カイゼルが私の手を掴みそれを引き止める。 


「え、私達も?」


「もちろん」


このままじゃ私もリューも腹ペコのままどうにかなってしまいそうだ。


仕方ない。ちょっと本気だしますか。


「…カイゼルさん」


「!?」


私はカイゼルの手を優しく包み込むように握り返す。


「私、おなかすいたな〜。ご飯一緒に食べてからじゃダメですか?」


アザとかわいく上目遣いでじっとカイゼルを見つめる。


「ちょっ、」


戸惑うカイゼルは目を逸らそうとするので私がグッと顔を近づける。


「ダメ?」


「ダメじゃないです!ミレーヌ、ランバス一緒にご飯食べるぞ!」


まず1人。


「ねえ、ギルドはいいの!?マスターが待ってるんでしょ?」


「遅れたらまたなんて言われるかわからんぞ」


「持たせておけばいい。まずはご飯が先だ!」


後は一気に仕留める。


「カイゼルさん」


「ぬおっ!」


「ミレーヌさん」


「うっ!」


私は2人の耳元で静かに囁く。


「…いっしょに、食〜べよ♡」


「「食べます!!」」


はい落ちた。


「やるではないかスミレ。こんな一瞬で彼らを虜にするとはな」


「ま、私が本気出したらこのくらい朝飯前ってやつよ」


お腹が空いてたからかな、ちょっと本気出しちゃった。


「行こっスミレちゃん!」


「はーい!」

ここまで閲覧頂き誠にありがとうございます。


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