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竜王様の料理番〜国民的アイドルの私がドラゴンの生贄になったので逆に胃袋を掴んで沼に落としてやりました〜  作者: 春風邪 日陰
第1章 国民的アイドルが異世界転生!私はただセンターになりたかっただけなのに…
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4、竜王は本気を出さずとも最強です

閲覧感謝です!


「来るぞ」


「だから何が!?……きゃーーっ!!」


 突如として目の前に現れたのは見たこと無いほど大きな熊、鳥、蛇、猪のようなモンスターの集団だった。


「一々騒ぐな」


「あんな化け物目の前にして、無理に決まってるでしょ!」


 私の知る動物なんかよりよっぽど凶暴で恐ろしい。これが生で見るモンスターの迫力……。


「さっきまで我と平気に話していたではないか。それと何が違う?」


「あ、言われてみれば……」


 確かに最初はいきなりでとても大きく見えたけど、冷静になってみると巨大化したリューとさほど変わらない。下手すればリューの方がよっぽど大きくて恐ろしかったかも。

 そう考えたら、不思議と怖くなくなった。


「ちょっとリアクションしすぎだったかも」


「耳がキーンとしたぞ」


 以前、バラエティー番組でドッキリに仕掛けられた時、余りにもリアクションが薄くマネージャーから怒られたことがある。それからは普段のちょっとした事でも大きな声をあげるようになってしまったのだが、これも一種の職業病ね。


「グオオオッ!!」

「キキャーーッ!!」

「シャアァァァッ!!」

「ブモオォォォッ!!」


 モンスター達は私達に殺気剥き出しで威嚇する。


「完全に怒ってるわよ……」


「こ奴ら、まさか我の事を気づいていないのか?」


「なに、知り合い?」


「昔、奴らとは戦ったことがあって。今はこの森の東西南北にそれぞれ根城を持ち静かに暮らしていた筈だ」


「それならなんとかしてよ」


「仕方ない…」


 リューは大きなため息を吐くと私の肩からモンスター達の前へと飛び立つ。


「お前達久しぶりだな。暫し我が眠りについておる間にこんなに立派になりおって、」


「グオオッ!!」


 言葉を遮って巨大な熊がリューを襲うが瞬時にそれを避ける。


「おい、なんのつもりだ?……」


 今度はモンスター達がリューの周りを四方八方囲む。


「リュー!」


「……お前ら、まさか本当に忘れたというのか?この竜王である我の姿を!」


 それでもモンスター達は変わらずに攻撃の姿勢を緩めず、頃合いを伺っているようだ。


 そうだ。もしかして、リューが小さくなった姿を彼らは見たことないんじゃ?


「リュー。きっと彼らはアナタのその姿が、」


「もう良い」


「え?…」


「我の気まぐれからはや数十年。ちょうど脂ものり、そろそろ頃合いかもしれんな」


 リューの様子が一変し、リューの周りを黒いオーラのようなものが包み込む。


「だが勘違いするなよ。この選択を選んだのはお前達だ」


 突如湧き上がるリューのプレッシャーにモンスター達も慄きだす。


「後悔してももう遅い。ちょうど食材が足りなくて困っていたところだ」


「グオオオッ!!」

「キキャーーッ!!」

「シャアァァァッ!!」

「ブモオォォォッ!!」


 もう後戻りはできない。本能が命じるまま、生きるためにモンスター達は一斉にリュー目掛けて渾身の一撃を放つ。


「…言ったろ。もう遅いと」


 モンスター達全身全霊の一撃を持ってしても、リューの体には傷一つ付かなかった。


「死ね」


 リューが静かにそう呟くと、音を立ててモンスター達が崩れ落ち地面に倒れ尽くした。


「終わったぞスミレ」


「今のって……もしかして殺したの?」


「我の姿も分からず、我に牙を向いた奴らが悪い」


「だとしても、こんな簡単に……」


「ただでさえ腹が空いておるのだ。余計な力を使う気はない」


 私にはただ言葉を発したようにしか見えなかった。だけどその瞬間にモンスター達は…。


「さぁ、スミレ。食材も手に入ったことだし帰るとするか!」


「待って。じゃあ買い物は!?」


「食材が手に入ったのだ。街に行く理由はもう無いだろ」


「でも、これだけの量どうやって持ち帰るつもりよ?」


「心配はいらん。こうすればいいだけの話だ」


 倒れたモンスター達は念力のような不思議な力で軽々と宙を浮いている。


「……こんなこともできるのね」


「竜王だからな」


 街に行けばこの世界のことや、元の世界に帰れる手掛かりが見つかるかもしれないと思ってたのに。これじゃ一生森の中から出られないじゃない!


「大体こんなモンスター持ち帰っても私じゃ捌けないわよそれでもいいの?」


「つべこべ言うな。我は腹が空いた!」


「ま、待って!」


 このまま森に帰ったら次はいつチャンスが来るかわからない。


 なんとしてでもリューを引き止めないと。


「なんだ?まだ何か用があるのか?」


「いや、それは……」


 どうしよう。これといった上手い言い訳が浮かばない。


 だけどこのままじゃ、


「何もないなら帰るぞ」


「おーーい!誰かいるのかー!?」


 その時、向こうから男の声が聞こえた。

ここまで閲覧頂き誠にありがとうございます。


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