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27、覚悟を見せて

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「ハルア!!」

「ハルアちゃん!!」


 ダグラス達はいなくなったハルア達を探すため王都中を駆け回っていた。他にも神隠しの被害に遭った女性達の家族達大勢が共に僅かな情報を求め共に捜索している。


「ゴンバ。そっちはどうだ?」


「全然ダメだ。目撃情報すらも見つからない」


「そうか……」


 周りもこれといった収穫は殆ど無し。それ以降も必死に捜索を続けたが状況はこれっぽっちも変わらないまま、気づいた時にはすっかり陽が落ちていた。


「くそっ……!なんでだ!なんで見つからないんだ!」


 娘一人見つけられない自分の不甲斐無さに苛立ちだけが募る。


「ダグちゃん……」


 娘とまた会えるのか。もう二度と会えないのかもしれない。もしかしたらもう娘は……。 


 不安と絶望だけが頭に埋め尽くされたその時だった。


 この時間、普段は全く人気の少ない場所から大勢の人の気配を感じる。男のような声と女性の声が何かずっと大声で喋っている。


「なんの騒ぎだこんな時間に……え、おい!ダグちゃんあれ見ろ!!」


「……あれは!」


 ダグラスが視線を上げた先には、未だに言い合いを続けているスミレ達と神隠しに遭ったと言われていた大勢の女性達の姿だった。


「ハルア!!」


「……お父さん!!」


 ハルアもダグラスの姿に気づき二人は互いに抱擁を交わし再会を喜んでいる。


「無事で良かった……!」


「ごめんなさい。心配かけて……」


「いいや謝るのは俺の方だ。俺は父親として失格だった。お前がいなくなって初めてそれに気付いた」


「お父さん……」


 他にも多くの神隠しに遭った被害者達が家族や友達、大切な者との再会を心の底から喜んでいる。


「やれば出来るじゃん。お父さんらしいこと」


「君が娘達を助けてくれたのか……?」


「うん。スミレさん達がいなければ今頃私はどうなってたか……」


「娘を助けてくれたこと本当に感謝してる。ありがとうございました!!」


 私に水をかけた人と同じ人物とは思えない深々としたお辞儀だ。ヒゲも剃って見た目もまるで別人。きっとこれが本当のこの人の姿なんだろうな。


「ありがとう!!」

「本当にありがとう!!」


 多くの感謝の声が聞こえてくる。仕事柄色んな声援を聞いてたけど、こんなにも恥ずかしい声援を受けたのは始めてだった。


「スミレさん本当にありがとうございました!お礼とかどうすればいいのか……」


「いいの気にしないで。悪いのは全部アイツらなんだから」


「そういうわけにはいきませんよ!」


「そうだ。俺からも何かお礼がしたい。この前の詫びも全然できてないしな……」


「…ならこうしませんか?」


 今日の私は色々と冴えてる。


「お礼も謝罪もいりません。でもその代わり私にお二人のお店を私に立て直させてください」


「え、いいんですかそんなことで?」


 そもそもそれが目的だったわけだしね。


「もう俺達に断る理由もない。俺に出来る事ならなんでも言ってくれ」


「私もなんでも手伝います!だからお店のことよろしくお願いします!」


「ねぇ、本当になんでもやる?原型無くなっちゃうかもだけど」


 スミレは怪しげな笑みを浮かべながら問いかける。


「よく分からんが、娘との大切な場所を守る為だ。その為なら手段なんて選んでられるか」


「私も覚悟は出来てます!」


 その様子に二人は少しの躊躇いもせず即答した。


「分かったわ」


 二人の覚悟にスミレはたった一言で答えた。


「じゃあ脱いで」


「「え…」」

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