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神様のミスで死んだので、神獣もふもふと異世界インターネットで快適スローライフ始めます! ~最強生活チートと1000万ポイントでポチりまくりです~  作者: 幸せのオムライス
1 森の生活と孤児院改革

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アップデートと旅立ちの決意 17

 そして、出発の日の朝。

 孤児院の玄関先は、ちょっとしたお祭り騒ぎになっていた。


「コトリ! これ、持ってけよ!」


 レオとルークが、私の四次元バッグに、無理やり何かを詰め込もうとしている。

 中身は、彼らが大事にしている、どんぐりと綺麗な石ころ。

 うん、気持ちは嬉しいけど、たぶん使わないかな! でも、ありがとう!


「コトリ、気をつけてね」


 アンナが、まるでお母さんみたいに、私の心配をしてくれる。

 そして、エミリー。

 彼女は、何も言わずに、私のローブの裾をまたきゅっと掴んでいた。


 でも、その顔にもう涙はない。

 ただ、キラキラした瞳で私をじっと見つめている。

 その瞳が「おかし、忘れないでね」と、雄弁に語っていた。


「大丈夫だよ、エミリー。約束は、絶対に守るから」


 私がその頭を優しく撫ると、彼女は、こくりと頷いて、はにかむように微笑んだ。

 そんな、子供たちの輪から少し離れた場所で、マーサ院長が、腕を組んで佇んでいた。

 相変わらずの、仏頂面。

 でも、その手には、小さな布の包みが握られている。


「……コトリ」


 呼ばれて、私は彼女の前に立つ。


「……これ、持っていきな」


 ぶっきらぼうに、その包みを私に突き出す。


「これは……?」


「あんたが昨日稼いだ金と、あとは……まあ、なんだ。餞別だよ。どうせすぐに無一文になって、泣きついてくるんだろうからね」


 包みを開けると、中には、私たちがギルドで稼いだ銀貨と銅貨に加えて、さらに数枚の銀貨と、一枚だけ、金色の輝きを放つ硬貨が入っていた。

 金貨……!

 初めて見た! これ一枚で、銀貨10枚分、つまり10万円分の価値がある。


「マーサさん、こんな大金……!」


「うるさいね! これは、あんたにやるんじゃない! 貸してやるだけだよ! 将来、あんたの店が儲かったら、10倍にして返しな!」


 マーサ院長は、そう言って、ぷいっと顔をそむけてしまう。

 その耳が、少しだけ赤くなっているのを、私は見逃さない。


(……もう、本当に素直じゃないんだから! このツンデレおばあちゃんめ!)


 この金貨一枚が、この孤児院にとってどれだけ貴重なものか。

 それを、私の「ままごと遊び」のために、ぽんと貸してくれるなんて。

 胸がじんと熱くなる。


「……はい! 必ず100倍にしてお返しします!」


 私がそう言って、深々と頭を下げると、マーサ院長は、「ふん」と鼻を鳴らしただけだった。

 こうして、私は、たくさんの想いと、少しばかりの軍資金を手に、慣れ親しんだ(?)孤児院の扉を開ける。

 朝日が差し込む、ハルモニアの街並み。

 これから、この街で私の新しい物語が始まるのだ。

 私は、見送ってくれるみんなに向かって、元気に声を上げる。


「それじゃ、みんな。行ってきます! またすぐに顔出しに戻って来るからね!」


 続けてリックに声をかける。


「じゃリック、準備が出来たら、お願いしたい仕事の相談しに来るからよろしくね!」


「……おう。わかった。いつでも手伝えるように、こっちも準備しといてやるからな」。


 私の波乱万丈で、でも、きっと、とても楽しい異世界ビジネスライフが、今、幕を開けた。


【第一章 森の生活と孤児院改革・完】

【後書き】

これにて「第1章 森の生活と孤児院改革」は完結となります。

ここまで約12万字、お付き合いいただき、本当にありがとうございました!


楽しんでいただけたら、⭐⭐⭐⭐⭐とブクマで応援してもらえると励みになります。


次回から「第2章 ヤマネコ商会、爆誕!」がスタートします。

また、あらすじの最後に【今後のストーリー構想(全11章予定)】を追記しました。


引き続きよろしくお願いいたします。

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