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神様のミスで死んだので、神獣もふもふと異世界インターネットで快適スローライフ始めます! ~最強生活チートと1000万ポイントでポチりまくりです~  作者: 幸せのオムライス
1 森の生活と孤児院改革

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アップデートと旅立ちの決意 12

 中身の、ルビー色に輝く、とろりとした液体を見て、彼の目が少しだけ見開かれた。


「……森苺を煮詰めたのか? 蜜みたいだな」


「これはね、『ジャム』っていう食べ物なの。私の故郷の、特別な保存食なんだよ。ちょっと、パンにつけて食べてみて」


 私は、ふわふわの白パンを一切れ、彼に差し出す。

 リックは、しばらくためらっていたが、やがて、小さなスプーンでジャムをすくい、パンに塗って、一口、ぱくりと食べた。

 その瞬間、彼の動きが、完全に止まった。


(ふっふっふ……かかったわね……!)


 私のジャムの、悪魔的な美味しさの前に、思春期の少年など、無力なのだよ!


「……!」


 リックは、言葉にならない、という顔で、目を見開いて固まっている。

 そして、もう一口、また一口と、夢中でパンを頬張っていく。

 あっという間に、パンは彼の胃袋へと消えていった。


「……どうかな?」


 私が、にっこりと微笑んで尋ねると、リックは、はっと我に返ったように、慌てて口元を拭った。


「……べ、別に。普通じゃねえか」


(出たー! ツンデレの王道、「別に」!)


 顔は正直だよ、リックお兄ちゃん。

 美味しいって、顔に書いてあるからね!


「そっか、普通か。じゃあ、これは売れないかなあ。残念だなあ」


 私は、わざとらしく、がっくりと肩を落としてみせる。

 すると、リックは、焦ったように声を上げた。


「なっ……! いや、売れないとは言ってねえだろ! その、なんだ……たぶん、売れるんじゃねえか……?」


(よし、食いついた!)


 心の中でガッツポーズ。

 ここからが、本番だ。


「実はね、リックお兄ちゃんに、相談があるの」


 私は、真剣な表情に切り替える。

 そして、この数日間、私の頭の中で練り上げてきた、壮大な事業計画を、彼に語り始めた。


「私、このジャムや、これから作るお菓子を、街の市場で売ってみたいんだ」


「……はあ?」


「それで稼いだお金で、この孤児院の運営費を、私たちが稼ぐの。そうすれば、マーサさんも助かるし、私たちは毎日、美味しいご飯が食べられる。エミリーにも、もっと栄養のあるものを食べさせてあげられる」


 私の言葉に、リックの表情が、少しずつ変わっていく。

 最初は「子供が何を言ってるんだ」という侮りの色だったのが、次第に、真剣な色へと。


「でも、私一人じゃ、人手が足りないの。お店を出すにしても、商品を運んだり、お客さんを呼び込んだり、色々とやることがある」


 そこで、私は、一呼吸置く。

 そして、彼の目を、まっすぐに見つめて言った。


「だから、リックお兄ちゃんに、手伝ってほしいの。私の、最初のビジネスパートナーになってほしい」


 パートナー。

 ただの「手伝い」じゃない。

 対等な、事業の仲間。


 その言葉が、彼のプライドをくすぐるであろうことは、計算済みだ。

 リックは、何も言わずに、じっと私の目を見つめ返してくる。

 その瞳の奥で、様々な感情が渦巻いているようだった。


 驚き、戸惑い、そして、期待……かな?

次回の投稿は、2025/12/13 9:30-10:00頃の予定です。

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