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神様のミスで死んだので、神獣もふもふと異世界インターネットで快適スローライフ始めます! ~最強生活チートと1000万ポイントでポチりまくりです~  作者: 幸せのオムライス
1 森の生活と孤児院改革

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アップデートと旅立ちの決意 8

 私は、震える手でポテチの袋を掴みかけ……いやいや、待て、私。まだだ。まだ他の箱も確認しないと!

 理性を総動員して、お菓子への欲望をなんとか抑え込み、次の箱へと手を伸ばす。


『暮らしを豊かに! 快適日用品ボックス』! ぽんっ!


 三つ目の箱を開けると、そこには私のQOL(生活の質)を爆上げさせる、魅惑の品々が!


(ふ、ふわふわのトイレットペーパー(香り付き)! それに、泡立ち抜群のボディタオル! 除菌ウェットティッシュまで!)


 もはや、私の快適な引きこもり生活に死角なし!

 そして、最後の箱。


『美容は一日にしてならず! スキンケアボックス』! ぽんっ!


 中には、小さなボトルがいくつも綺麗に並べられている。


(うそ……化粧水と乳液……それも、前世でちょっと気になってた『潤う美肌』シリーズじゃないの! 美容液マスクまで入ってる……!)


 10歳の健康優良児ボディとはいえ、中身は28歳の元OL。お肌のお手入れは、心の安寧のために不可欠なのだ。


 私は、四つの箱の中身……「うま味」を約束する調味料、「心の栄養」であるお菓子、日々の「快適さ」を保証する日用品、そして「美」という名の希望……を順に眺める。


(……やばい。どれ一つとして、手放せるものがない……!)


 私の脳内で、天使と悪魔が激しい会議を始める。


 天使「待ちなさい、コトリ。衝動買いは禁物よ。お菓子は一か月で食べ切れる量なの? 他の物も一か月で全部使い切れるの? スキンケアは子供向けのものを個別に買った方がお得じゃないの? 本当に必要なものだけを……」


 悪魔「うるさい! 全部必要だろ! この快適さを一度知ってしまったら、もう後戻りはできないんだぞ! ポチれ! 今すぐポチるんだ!」


(天使の言うことも、一理あるわ)


 月額約3,000ポイント。4つ全部契約したら、月約12,000ポイント、年間で約144,000ポイント……。地味に高いような気がする……。


 一瞬、その金額に冷静になりかける。

 しかし、私の脳裏に、あの光り輝く数字が蘇る。


『ボーナス:500,000ポイント』


(……あれ? 年間契約費を払っても、ポイント還元のことを考えたら……ん? ちょっと待って)


 私は、もう一度、特典の規約を隅々まで読み返す。

 そこには、私の背中を後押しする、とんでもない一文が、小さな小さな文字で書かれていた。


『※ポイント還元特典は、ご契約いただいているサブスクリプションの数に応じて重複して適用されます(最大4契約、20%まで)』


(……ちょ、重複適用!?  4つ契約したら、いつでもポイント20%還元ってこと!?)


 驚愕する私の目に、さらに追い打ちをかけるような、信じがたい特典内容が飛び込んできた。


『※『叡智の書架 (プレミアム・リーディング)』は、ご契約のサブスクリプション一つにつき、常時3冊までライブラリに追加可能。4冊目を追加したい場合は、ライブラリ内のいずれかの利用を終了してください』


(……ってことは、4つ全部契約したら、常に12冊の電子書籍が読み放題ってこと!? しかも、入れ替え可能! これさえあれば、私はこの世界にいながら、日本の国立国会図書館を手に入れたも同然! 料理、科学、経営……私の知識は無限にアップデートされ続ける! これぞまさしく、金のなる木!)


 それらの事実に気づいた瞬間、私の財布の紐という名の、かろうじて残っていた理性は、完全に崩壊した。


(……悪魔の言う通りだわ!)


 きっとサブスクじゃなきゃ、節約意識が働いて買わないものも多いと思う。

 しかし、その快適さを知ったら、きっと後戻りできない。

 要らないものや、すぐに使わないものは四次元バッグに収納しておけばよい。


 それに、何といっても4つ契約でポイント還元率20%!

 まだ一か月でどれほどのポイントを使うか、はっきりわからないところもあるけど、少なくとも前世の感覚では、間違いなくお得。

 この先、元が取れないと思えばいつでも解約すればよい。


(よし、全部契約しちゃえ! これは、私の快適なスローライフと、今後の事業展開のための、必要経費よ! 未来への投資よ!)


 そう、投資なのだ。決して、ポテチの新作が食べたかったり、ちょっといい化粧水を使ってみたかったり、そういう個人的な欲望のためではない。断じて違う。たぶん。

 私は、そう自分に強く言い聞かせながら、震える指で、四つのボックス全ての「来月からの定期購入を申し込む」ボタンを、ポチ、ポチ、ポチ、ポチッと、連打したのだった。


 私の、壮大な『異世界食文化&生活文化革命』の始まりは、こうして、ほんの少しの出来心と、圧倒的なボーナスポイントによって、加速していくことになったのだ。

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