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神様のミスで死んだので、神獣もふもふと異世界インターネットで快適スローライフ始めます! ~最強生活チートと1000万ポイントでポチりまくりです~  作者: 幸せのオムライス
1 森の生活と孤児院改革

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アップデートと旅立ちの決意 1

 夕暮れのオレンジ色の光が、ハルモニアの街並みを優しく包み込む頃。

 私は、今日の戦果 (リアルマネー)を四次元バッグに大事にしまい込み、気分はまるで凱旋将軍だ。


(ふふん。まあ、実際に戦場で手柄を立ててきたのは、私じゃなくてコロ隊長だけどね! 私は、その後方でそろばんを弾いていただけの、抜け目のない兵站担当ってところかしら!)


 うん、我ながら完璧な役割分担である。


『コトリ、お腹すいたー! あの骨のついたお肉、早く食べたい!』


「はいはい、分かってますよ、隊長。今日の君はMVPだからね、特大のボーナスが出ますよーだ」


 私の足元では、今日の真の功労者であるコロが、尻尾をぶんぶん振り回しながら私の帰還を急かしている。その純粋な食欲が、私の商人魂をさらに燃え上がらせるのだ。そう、全ては、この可愛いもふもふに美味しいものを食べさせるため! 私の動機、常に不純である。


 孤児院の、あの見慣れたボロい……いや、趣のある扉が見えてくる。

 ギィィ……と、今日も元気に断末魔のような悲鳴を上げる扉を開けると、そこには、夕食前の、いつも通りの静かな時間が流れているはずだった。


「「「おかえりー!」」」


「うわっ!?」


 扉を開けた瞬間、クラッカーでも鳴りそうな勢いで、子供たちの元気な声に出迎えられる。

 レオとルークが私の両足に抱きついてきて、アンナは少し照れくさそうに「おかえりなさい、コトリ」と微笑んでくれる。

 そして、その後ろから、エミリーがてててっと小さな足音を立てて駆け寄ってきて、私のローブの裾を、きゅっと小さな手で掴んだ。


「……おかえりなさい、コトリお姉ちゃん」


(……うっ!)


 その、はにかむような笑顔の一撃!

 私の心のHPゲージが、一瞬で蒸発した。

 なんだこの可愛い生き物は! 天使か!? 天使なのか!?

 今日の稼ぎ、全部この子のお菓子代に突っ込んでもいい! と、本気で思ってしまうくらいの破壊力だ。危ない危ない、理性を取り戻せ私。


 そんな、天使たちの熱烈な歓迎を受けていると、食堂の奥から、ひょっこりと顔を出した人物がいた。

 リックだ。

 彼は、腕を組んで壁に寄りかかりながら、いつものようにそっぽを向いている。


「……おせーじゃねえか。どこ、ほっつき歩いてやがったんだ」


(キター! ツンデレお兄ちゃんの、不器用な「心配してたんだぞ」!)


 その言葉の裏に隠された「無事だったか?」「怪我してないか?」という心の声が、私には手に取るように分かる。

 ふふん、可愛い奴め!


「ただいま、リックお兄ちゃん。みんなも、ただいま!」


「だから、誰がお兄ちゃんだ!」


 顔を真っ赤にして怒るリック。うん、今日も通常運転で何よりだ。

 その、和やかな(?)家族の団らんの空気を切り裂くように、厨房からラスボスが登場する。

 マーサ院長だ。

 彼女は、その鋭い目で私をじろりと睨みつけると、ふんと鼻を鳴らした。


「ずいぶん遅かったじゃないか、コトリ。てっきり、どこぞの悪い大人にでも騙されて、今頃泣きべそかいてるかと思ったよ」


(はいはい、こちらも通常運転のツンデレおばあちゃん! 心配してくれてありがとう!)


「大丈夫ですよ、マーサさん。見てください、今日の戦果です!」


 私は、満面の笑みで、四次元バッグにそっと手を入れる。

 そして、食堂の古びた木のテーブルの上に、まず、今日の稼ぎの大部分を、一枚、また一枚と並べていった。

 カリン、カリン、と。

 銀貨がテーブルを叩く、澄んだ音が四回。

 子供たちの息を呑む音が聞こえる。


「そして、これが残りのお金」


 続けて、ことん、ことん、と。少し軽い音を立てて、中銅貨を8枚を銀貨の隣に並べた。

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