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神様のミスで死んだので、神獣もふもふと異世界インターネットで快適スローライフ始めます ~最強生活チートと1000万ポイントでポチりまくり!~  作者: 幸せのオムライス
第二章 ヤマネコ商会、爆誕!:行列のできる露店

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108/120

第108話 3秒で店舗設営完了! 生活魔法のテントにリックも絶句

「ううん、材料なら全部ここにあるから」


 私は肩にかけている四次元バッグをポンと叩くと、そこから『業務用イベントテント(一式)』と『折りたたみ什器(じゅうき)セット』を取り出した。


 ズドンッ!


 何もない空間から、私の背丈ほどもある巨大な荷物が、突如として石畳の上に出現する。


「なっ……!? お前、そんなでかいもん、どこに入れてたんだよ!?」


 アイテムボックスの存在を知らないわけではないリックも、その容量のデカさには目を剥いている。

 でも、驚くのはまだ早いのよ。


「下がっててください。……《設営》ッ!」


 私が積み上げられた荷物に向かって、高らかに魔法名を唱えた、その瞬間。


 バババババッ!!!


 まるで早回しの映像を見ているかのように、荷物がひとりでに解け始めた。

 金属製のポールがカシャカシャと空中で組み上がり、赤と白のストライプ柄の天幕がバサリと広がる。

 続けて、折りたたみ式の陳列台、椅子、看板用のイーゼルが次々と所定の位置に収まっていく。


 所要時間、わずか3秒。


 立派な『おしゃれカフェ風テント』の完成だ。


「…………は?」


 リックが、あんぐりと口を開けて固まっている。


「お、お前……これ……」


「生活魔法ですよ。便利でしょ?」


 私は、石化しているリックを無視して、テキパキと仕上げにかかる。

 陳列台の上に、バサッと広げるのは、これまた通販で買った『高級ベルベット生地 (ミッドナイトブルー)』。

 これを敷くだけで、ただの折りたたみテーブルが、一気に高級ブティックのディスプレイ台に早変わりするのだ。


 その上に、『妖精の宝石ジャム』の瓶を、等間隔で、美しく並べていく。

 瓶の中で、ルビー色のジャムがベルベットの濃紺に映えて、妖艶な輝きを放つ。


 さらに、『森の恵みクッキー』と『安らぎのハーブティー』を入れたクラフト袋を、それぞれバスケットに入れて配置する。

 袋の窓から見えるサクサクのクッキーと、鮮やかな茶葉。

 どちらも、この街の人々にとっては「見たこともない高品質な嗜好品」だ。


 特にハーブティーは、「どうやって飲むの?」と聞かれること間違いなし。

 だから、テーブルの端にはカセットコンロとケトル、そして試飲用の小さな紙コップとゴミ袋を準備済みだ。


 私はリックに、テーブルの上に設置したカセットコンロを指差して説明する。


「リックお兄ちゃん、これの使い方、覚えてくださいね。ここのつまみをひねると火がつきますから」


「火……だと? 薪もねえのにか?」


 リックが半信半疑でつまみを回すと、ボッ! と青い炎が灯った。


「うおっ!? 魔道具かよ!?」


「似たようなものですよ。東の国の便利な道具です。火加減も自由自在だから、お湯を沸かすのに使ってくださいね」


 リックは「すげえな……」と感心しつつも、すぐに順応してケトルをセットした。

 さすが私が目をつけた『お手伝い要員その1』。新しい道具への適応力が高くて助かるわ。


 ここで香り高いお茶を淹れて、露店の周り一帯に良い匂いを漂わせる。広場中……はさすがに無理でも、この前を通る人々の鼻を掴むには十分。それが私の作戦なのだ。


 最後に、看板にサラサラと文字を書く。


『ヤマネコ商会 ~森の恵みと安らぎを、あなたに~』


 うん、完璧だ!

 これが、ヤマネコ商会、期間限定のハルモニア支店だ。

 ってただの露店だけどね!


 遠くの一般区画の方から、「魔法使い……?」「あんな綺麗なテント、見たことない……」というような、ざわめきが聞こえた気がした。

 うんうん、注目を集めるという戦略、まずは第一段階クリアね。


「……なあ、コトリ」


 リックが、青ざめた顔で私の袖を引く。


「こんな派手な店構えで、客が来なかったら……俺、恥ずかしくて死ぬぞ」

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