熱いクレープ生地
彩香ちゃんがバイトをやめていたことを知って、僕はちょっと残念なような安心したような複雑な気持ちで1/4を迎えた・・・
>ユウトのベッド
ピロピロピン、ピロピロピン
目覚ましが僕を夢という異世界から現実世界へ引き戻す・・
「う~~ん、二度寝したい・・・」
冬の朝はその寒さが行動の邪魔をする。
「でも、今日もバイトがあるし、午前中に洗濯とかしないと時間がないし・・・よっし!起きるぞっ!!」
とは言ってみたものの、結局起きたのはそれから1時間ほどあとだった・・
「ヨシッ! 洗濯終わりッ! 次は、え~と部屋の掃除だな」
僕はゴミやらシャツやらが散乱してる部屋を見渡して、心で溜息をつきつつ掃除をはじめた・・
>1時間弱あと・・・
「洗濯も掃除も終わった・・そんじゃ、腹に何か入れてフェルーナに出勤するかぁ、今日のシフトは?・・・」
僕はスマホを見て今日のフェルーナのシフトを確認。
「おぉ~今日は薫ちゃん、有希ちゃんが朝から出勤してる!」
僕はシフトを確認して俄然早くフェルーナに行く気になり、全力でチャリを走らせて出勤時間よりかなり早めにフェルーナに入った。
>フェルーナ勝手口
カチャ
「おはよ~ございま~す」
勝手口から厨房を覗くと、薫ちゃんがクレープ生地を焼いていた、フェルーナではクレープ生地はパンケーキと同じように厨房でその場で焼いている、なのでけっこう美味しいって人気みたい・・・
「あぁ、ユウト君おはよ~、あれっ、ユウト君って3時からだったはずでしょ? こんなに早く来て何かあるの?」
微妙に答えに困ることを薫ちゃんは何気なく聞いてくる。
(そこは聞かないで欲しいんだけどな・・)
「え? え、え~と、みんなの手伝いとかしたいなぁ~って思って、それでちょっと早めに来ただけだよ、何か手伝うことない?」
「ふ~ん、手伝いね~、そんなこと言って、ホントはわたしか有希ちゃんが目的だったんじゃないかしら~? ウフフ」
「な、何言ってるの薫ちゃん! そ、そんなこと・・」
「無いわけないわよね、わたしだってユウト君がいる日には早めに来ちゃうわよ、まぁそれだけわたしの気持ちがホンモノってことなの、判ってくれるかしらユウトく~ん?」
僕の苦し紛れの言い訳から、薫ちゃんに攻め込まれることになろうとは・・
(うぅ~、油断も隙もないとはこのことだ・・)
「ホンモノって・・ま、まぁ遅刻しないことはイイことだよね、ア、アハハハ~」
「ユウトのバカ!」
そう言って薫ちゃんは焼きたてのクレープ生地を大口開けて笑ってる僕の口に突っ込んできた。
「アッ!アチッ!アチッチ」
そのまま特に変わりなくこの日の営業も終わり、閉店後の掃除を手伝って僕はマンションに戻った。
>ユウトのマンション
「ふ~、今日も頑張ったな・・でも、やっぱり何か忘れてる気がするんだよなぁ・・なんだっけ??」
思い出しそうで思い出せない、今の僕が正にそんな状態だったんだけど、思い出すことを何かが邪魔をしてるようだった・・・
いつも読んで下さって、ありがとうございます!
初めての方も、ありがとうございます!
このところ、気温が上がったり下がったりで、お部屋の中は冬物と春物の服でごちゃ混ぜ状態!
それを見たえるちゃんが「ウチとおんなじ~」って・・
まぁごちゃごちゃなのはウチだけじゃなくって安心しちゃったんですけど、このままじゃ突然の来客とかめちゃ困る! どうしよ~(>_<)
この不安に対してもえるちゃんは「どうぜ誰も来ないでしょ?来るのわたしくらいじゃない?」って・・
まぁ、たしかにえるちゃんくらいしか来ませんけど、はっきり言われると傷つく・・・
では、次話も頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!!
まや




