イズミちゃんが中二病?
12月も半ばを過ぎ、クリスマス直前、僕の高校では定期試験が始まった・・
「今日から試験期間が始まる、これを乗り越えれば冬休みか・・」
そう、冬休みになれば、フェルーナのバイトをマルマル一日できることになるし、冬休みの間、オーナーの娘さんもバイトに来る予定になっている、これで店の中もちょっと雰囲気が変わるかもしれないと、僕はひそかに期待していた。
>定期試験後・・・
「やっと終わった~! よし! 今日からまたフェルーナのバイトに集中するぞッ!」
僕は試験後、フェルーナに直行してバイトに入った。
>フェルーナ厨房
「おはようございま~す」
「あぁ、おはよう! どうだった試験のほうは?」
イズミちゃんは当然のように僕の試験の手ごたえを聞いてきた。
「あぁ、今回はイズミちゃん達のお陰で今まででいちばん手ごたえを感じることができる試験だったよ、アハハ~」
僕がイイ感じだったと言うと、イズミちゃんは・・・
「ふ~ん、それじゃあ、お礼のほうもわがまま言ってもイイ感じかしら?」
「お礼のほうの我がまま?」
「えぇ、ユウト君とのデートっていうのもイイんだけど~、ホントはもっと欲しいモノがあるの~」
「もっと欲しいモノ?」
「えぇ、何だと思う? わたしの欲しいモノって・・・」
「イズミちゃんが欲しいモノかぁ・・何だろう?」
「それはねぇ~、ユウト君、キミの心よ、全部とは言わないわ、半分でいいの、半分わたし達にちょうだい、ウフッ」
「こ、こころ?・・半分?・・え、え~とぉ~」
イズミちゃんの欲しいモノが僕の心、その半分、急に心がほしいなんて言われて僕の頭はちょっとしたパニック状態に陥っていた。
「急にこんなこと言われてもなんだか分からないわよね、ゴメンナサイ、でもキミの心の半分が欲しいのは本心よ」
僕は突然気づいてしまった、
(もしかしてイズミちゃんって中二病? でも大学生だしな・・もしかして中学生からずっと中二病のままだったとか?)
僕がイズミちゃんが中二病かもって固まってるとイズミちゃんは僕の様子を不思議に思ったのか・・
「あら? どうしちゃったのかしらユウトくん?」
イズミちゃんの声を聞いて、僕はちょっといじわるっぽく聞いてみた。
「イズミちゃん、まさかとは思うけど、キミって中二病だったりするのかな?」
するとイズミちゃんは中二病という言葉自体知らなかったらしく・・
「チュウニ病? なにそれ? 初めて聞く言葉ね」
「あぁ、いや、何でもないよ、忘れて」
僕はイズミちゃんの普通の反応を見て『イズミちゃんは真面目に言ってる、オカシイ訳じゃない』って確信した、しかし、それなら『心を半分欲しい』というのはどういうことだろうって疑問が残ってしまう。
「イズミちゃん、さっきの心の半分が欲しいってどういう意味かな? 冗談だよね、アハハ」
僕のこの質問にイズミちゃんは動揺しつつ、ちょっと考えて・・・
「あぁ、ま、まぁいいわ、この話はまた今度、みんなの考えもあると思うから、また改めてってことにさせてもらうわ、それまでユウト君も忘れてくれていいわ、ウフッ」
と、言いながらフロアのほうへ行ってしまった。
この最後のイズミちゃんの態度、僕は初めて見る感じだった。
「なんだろう? 今の心の半分が欲しいって?・・・」
僕はいろいろ考えてしまった、これがゲームやアニメがスキっていう女子の言葉ならあり得ることと思えるけど、いつも真面目に店の経営のことを仕切ってるイズミちゃんとは相容れない言葉に思えるんだ。
(それにみんなの考えもあるって言ってたから、他の4人にも関係があることみたいだし、怖いとも思えるくらいの謎だな・・)
いつも読んで下さっている皆様、今話も読んで頂き、ありがとうございます。
初めてお立ち寄り下さいました皆様もありがとうございます。
今話の更新はちょっと遅い時間になってしまい、申し訳ございません。
一緒にお話を作ってるえるちゃんがインフルエンザでダウンしてて、そんなえるちゃんの看病をしてあげてることもあってお話を作る時間もなかなかとれず、やっとできあがったのがほんのちょっと前、
出来立てホヤホヤの最新話でございます!(=^・^=)
では、次話も一生懸命お話進めて参りますので、どうぞよろしくお願いします!!!




