表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
高校生のひとり暮らしって意外に○○?  作者: 和泉まや / 菊宮える
27/161

ちょっとイタズラのつもりだったんだけど・・

 慰安旅行先の露天風呂でイズミちゃん達に囲まて出るに出られず、結果的になが湯になって、のぼせてしまった僕、宿の人の手を借りて部屋に搬送?してもらったらしい・・こんなところで失神しちゃうなんてメッチャはじかしい!!!


 布団に寝かされていたせいか、僕はそのまま寝入ってしまっていた・・・

 どのくらい時間が経ったのだろう、誰かの声で僕を呼んでいるような気がする・・

(誰?・・)

「ユウト、ユウト、ちょっと起きてよ」

「う~ん、だれ~?」

「わたし、タミーよ」

 僕が目を覚ますと、僕の布団の脇にタミーちゃんが座っていた。

「わっ! タ、タミーちゃん? ど、どうしたの?」

「ちょ、ちょっと付き合ってほしいのよ・・」

「つ、付き合う? 僕と?」

「バ、バカッ! そうじゃなくって、ト・・トイ・・レに一緒に行って欲しいのよ!」

「へっ? トイレ??」

「そ、そうよっ」

 タミーちゃんは口調こそいつものタミーちゃんだけど、その顔つきは明らかにいつもと違って女の子っぽく可愛かった。

カチャ <手元の明かりを点けた音

 手元の明かりを点けると暗い部屋にハーフらしい色白で整ったタミーちゃんの顔がはっきりわかった、その顔はトイレという女子が男子に面と向かってしゃべることじゃないことを言ったせいか、耳まで真っ赤だった。

(ん? 顔が赤い? 恥ずかしいのかな? タミーちゃんも女の子だもんな、当然か・・)

「わかった、トイレって確か・・」

「大きな声で言わないでッ!」

「あぁ、ゴメン・・」


 僕とタミーちゃんは部屋を出てトイレのある宿の奥のほうへ廊下を歩いていく・・


 この宿は令和になった今でも昔のままのクラシカルな宿で、よく言えば「趣のある宿」でも、見ようによっては「ちょっと怖い」って言えなくもない、そんなスタイルの宿なので、ハーフでしかも子供の頃はアメリカで暮らしていたらしいタミーちゃんにとっては、このうす暗い廊下とかは怖いって見えちゃうのもまぁ理解できる、なので・・・

「タミーちゃんはこういう雰囲気は苦手っぽいけど、お化け屋敷みたいで面白くない?」

「な、何言ってるのよ・・お、お化けなんてウソに決まってるでしょッ!」

 口ではけっこう強気なことを言ってるタミーちゃんだけど、その左手は僕の着ている宿の用意してくれた浴衣の袖をしっかり掴んでる。

(まぁ、タミーちゃんも女の子ってことだよね、かわいいかも(*^^*)・・・)


トイレに着くと、

「わたしが出てくるまで待っててよ、あぁ、でもちょっと離れててくれるかしら?」

「ん? 離れる? なんで?」

「な、なんでもいいのよ! ちょっと離れてッ!」

「あぁ、分った・・」

 僕はタミーちゃんの言う通り、トイレから少し離れて用が済むのを待った。

「なんで離れろって言った?・・・う~ん、もしかして音を聞かれたくないってことか? 女子って面倒だな・・でも、それなら・・」

 僕はちょっとしたイタズラ心を発動させて、トイレから見えない場所に隠れてタミーちゃんの出てくるのを待つことにした・・


カシャカシャコロコロ・・ <トイレの扉が開く音

「お待たせ、って?・・・ユ、ユウト、どこ? ちょ、ちょっとユウトってば!」

 そ~っとタミーちゃんのほうを見ると、トイレの前でフリーズしちゃって動けないでいるタミーちゃんがいた、その姿は背を丸めて小さくなって全身から「怖いよ~」オ~ラを出してるのがすぐわかるくらいだった。

(あ、マズいかも・・)

これ以上ひとりにしたら、本気で泣いちゃうかもしれないと思った僕は・・・

「あぁ、タミーちゃん、ゴメン、ゴメン」

「ユ、ユウト! どこ行ってたのよ~! もう、コワかった~グスッ・・」

 タミーちゃんは僕の姿を見るなり、その場にへたり込んで泣き始めちゃった。

「あぁ~、タミーちゃん、ゴメンよ~別に怖がらせる気は無かったんだよ、ちょっとイタズラ・・」

「ちょっとじゃないわッ! ユウトのイジワルッ!」

 

 僕はちょっとしたイタズラのつもりだったんだけど、タミーちゃんにしたらあり得ないくらいな絶望感だったのかもしれない、タミーちゃんはその後もしばらくトイレの前で泣いていた・・

(あ~ぁ、これでタミーちゃんにさらに嫌われ確定だな・・ガックリ・・・)


いつも読んで頂いてありがとうございます、また、初めての皆様もお立ち寄り頂き、ありがとうございます。

今話も文字数が1700文字とちょっと多めになってしまい、読んで下さる皆様のお時間を頂くことになり、申し訳ないなぁって思ってます。

でも、そんな今話も読んで下さったことに心より感謝申し上げます、ありがとうございます!

次話も皆様に読んで頂けるようがんばって進めてまいりますので、どうぞよろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ