殺されかけた少女は今幸せです。
私には味方がいない。。。。
そうやってずっと思ってた。
でも貴方と出会えて、私の考えが変わった。
貴方と出会ったのは6月の雨の中。
父親から殺されかけて、怖くなり
逃げ出した日。貴方はわたしの前に現れた。白のシャツを着た貴方は
私を地獄から助けてくれた。
でも、私は、すぐには貴方のことを信用出来なかった。男性が怖かった。今まで父親にされたこと父方の叔父にされたことですごく怖かった。でも貴方はそんな私を攻めもせず、問い詰めることもせず私が話すまで待っていてくれた。ご飯も食べなかった次の日も必ず作ってくれていた。そんな貴方にいつからか心を開けるようになれた。
でも、他の人に関しては心を開けなかった。近づく人がみんな敵にしか見えなかった。でも、それすら理解してくれた貴方いつの間にか貴方を好きになっていた。でも、それを伝えるのがすごく怖かった。
だって貴方には婚約者がいてその人は私なんかよりすごく育ちがよくて美人だから、私が勝てないのも理解してたから捨てられるのが怖かった。このまま、貴方の子供としている方が貴方から離れなくていいのも知ってる。でも、日に日に大きくなる貴方への気持ちが私をどんどん苦しめてく。だから、私は貴方の気持ちを消化するかのようにパパ活に走った。貴方への気持ちを違う人で解消できないって分かってるのに。でも、貴方に出すよりかは良かった。
貴方との唯一の繋がっていれる綱が切れるのが嫌だった。でも、貴方にばれるのは早かった。あなたはすごく悲しい顔をしていた。私はすごく申し訳なくなった。好きな人への気持ちを隠す為に始めたことが好きな人を悲しませてしまった自分を恨んだ。私は、今まで怖かった貴方に捨てられるという感情を捨てて、貴方が私を嫌いになる方に変えた。私はそれから、毎日、パパ活に夜遊びに喧嘩に盗みに貴方に迷惑をかけることをした。でも、貴方は私を嫌いになるどころか、私のそばから離れなくなった。毎日どこに行くにも必ずついてくる。問題を起こしそうになったら起こる前に止める。私はそんな貴方が嫌いだ。でもある日、貴方が仕事に出掛けた日に貴方の婚約者が家に来た。急なことですごくビックリしたが話をしてると、婚約者様から
貴方から離れてほしい。貴方が側にいると、私との時間が取れないから早くこの家から出て行って。私は、なにも反論が出来なかった。だって婚約者様の言ってることは何一つ間違ってない。自分の夫になる人が自分より若い女と居るなんて考えたら無理だもん。
そして、自分の元にはなかなか来てくれないなんて考えたら分かることじゃん。。。婚約者様を見送った後に自分の持ち物を鞄に詰め込んだ。貴方が助けてくれた日から買ってくれた物は全部置いてく。だって持っていったら思い出してしまうから。と手紙に書いて私は雨の中、に飛び出した。。。貴方に見つからないように。遠くに行こうと思いながら、雨は降る街明かりの中を歩く。。。そして駅に着き切符売場に行くと「何処に行かれるのですか?お嬢さん?」と仕事終わりの貴方が立っていた。私は、立ち去ろうとすると腕を捕まれた。
「幸叶、僕の質問に答えてくれないかな???」
すごく怖かった、、、自分の決めたものを全部貴方に崩されそうで。
私は泣きそうな気持ちを抑えならがら
「ごめんね!言って無かったけど、私、今日出ていくから!婚約者様とお幸せに」
と精一杯の笑顔を向けた。すると貴方は、
「無理に笑うな!何が婚約者と幸せにだ。君の気持ちはそれでいいのか」
今までに見たこと無いくらいに怖い顔。本気で怒ってる。でも、わがままなんて言ったらいけない。
「何、言ってるんですか。私の気持ちなんて何もないですよ。心配しないでください。」
早くこの場から逃げたい、
アナウンス
「東京発~大分行き新幹線もうすぐ発車します。お乗りのかたはお急ぎください~」
「すみません、もう出るみたいなので行きますね。幸さんさようなら」
と笑顔で言って離れようとすると
「誰が行っていいと言った?」
その言葉と同時に、唇が重なった。
重なった唇が離れると
「俺が好きなのは幸叶、君だけだ。」
すごく真剣な眼差しで言われた。
「もう、何するんですか。からかわないでください。」
とはぐらかすと、
「俺が嘘を付く人間かどうかは幸叶が一番知ってるだろ。」
そうだよ。この人は、絶対に嘘を付かない。嘘を人一倍嫌う人だから。
その瞬間、涙が出てきた。
「幸叶、どうした ?何故泣いてる?」
と顔を覗き込んできた。
私は必死に顔を隠そうとすると
幸は隠そうとすると腕を捕まえ
じっくり顔を見てくる。私はすごく恥ずかしかった。
「こんなところで、そんなかわいい顔を晒すのはいただけないな。」
そういって私の腕から手を離したと思ったら、お姫様抱っこをされた。
「ちょっと下ろしてください。私は出ていくって決めたの。」
必死に抵抗するも幸には効かない。
そして、ホテルのベットの上に落とされ、幸が覆い被さる形になった。
恥ずかしさと怖さがあって必死に抵抗するも腕を抑えられた。
「何故、抵抗するんです?俺のことがそんなに嫌いか?」
少し寂しそうな目で私を見てきた。
「そんな目で私のことを見ないで。。私は必死で貴方に嫌いになって貰おうとしてるのになんでそんなこと聞くの。なんで好きなんて言うの。私は幸さんが好きな気持ちを必死で押し殺してきたのに。。。そんなこと言われたら、離れられなくなる。。これ以上、私の気持ちを乱さないで。。。」
今まで我慢してきた気持ちが溢れ出てきた。幸さんは優しい顔で
「ようやく言ってくれた。。
本当は気づいたてた。ただ幸叶が自分で伝えてくれるのを待った。」
と言ったあと優しく唇にキスをした。私は涙が出てきた。
「幸さん。。。私なんかでいいの。?だって幸さんには婚約者が。」
と言うと幸は
「いいよ。あいつは。あいつには浮気相手がいる。本当はそっちが本命なんだ。。俺の方が遊ばれてるのを知ってるんだ。だから婚約破棄してきた。。。」
と話してくれた。
「だから、もう、幸叶。。。
俺の元から離れようとするな。」
と真剣な眼差しの奥に寂しさがあって、私は
「これからはお側を離れません。」
と私も幸の目を見て伝えた。
その後は二人の愛を確かめるかのように抱き合った。。。それは出会った日と同じ雨の日だった。でもあの時とは違う。私には見方がいる。ことを知れた暖かい雨の日の夜。
それから2年後・・・
私と幸は結婚して、子供にも恵まれ今は三人目の子供を妊娠中。
私は、あの時貴方に出会ってなかったら子供にも出会えてなかった。考えただけで涙が出てきた。すると後ろから幸が
「どうした?」
優しい声で後ろからハグしてきた。
私は涙を拭きながら
「いや。なんでもないよ。ただ昔のことを思い出してただけ。幸が助けてくれ日を。。幸本当にありがとう。」
幸は微笑みながら
「幸叶こそ僕の元に来てくれてありがとう。」
とハグをした。あの時の手紙は私たちの気持ちを確かめた日を思い出させてくれる大事な宝物として今も大切に持ってる。幸と私を繋げてくれた。手紙。書いて良かったと
そう思いながら今日も子供たちと幸と幸せな時間を過ごす。