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種まき日和

作者: 漢信彦

 天気は快晴種まき日和

 休日

 今日私は父と種まきをする。

 何の種かはわからない花が咲くまでのお楽しみ。

 幼い私は何度も父に聞いたが、父は最後まで教えてはくれなかった。

 今思い返すと私は父とあまり話をしていなかった。最後に話したのが種まきの日だった。

 私たちは種まきを終えると、静かに解散した。

 父は、それ以来部屋にこもりきりで食事もしなかった。

 父の死を知ったのはつい最近で誰かわからない人物が知らせてくれた。昔から父を知っていたらしく私のことも知っていた。

 私の知らないことをその人は事細かに説明してくれた。

 なんと、私と父がまいた種から生まれたらしい。信じられないが、私が社会人になり家を出るまで一度も私たちがまいた種から花は咲かなかった。

 植物人間は地球のエネルギーを吸い取り地球を腐敗化させ、新たな惑星のコアを作り出そうとしているようだ。

 だが今回の植物では弱かったようで、新たな改良を施した新種をまくために私を呼んだらしい。

 父の代わりができるのが私ぐらいだと植物人間は言った。

 全ては、父のノートに乗っており父がなぜ植物人間の種をまいたか書いてある。

 私はノートをそっと閉じ、種を植える準備をした。

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