第22話 掴みどころのない胸、じゃなくて間違った女
「はああああああああああああああッ⁉」
「えええええええええええええええってなんで木塚も驚いてんのよッ!」
しばしの沈黙の後、同じタイミングで驚きの声を上げた二渡にツッコまれてしまった。こっちが聞きてーわ!
「あの一道さん? 機嫌がいいのか知りませんがその手の冗談はよくないですよ?」
「そう……遊び目的、だったのね」
いや遊んでんのお前ええええええええええええッ!
「伊代伊代伊代伊代伊代伊代伊代伊代……」
さきの発言を真に受けてしまったのか、速川が目をかっぴらいて俺の名前を連呼している。とてもじゃないが話が通じる状態ではなさそう。
一道が何を考えてるかはこれっぽっちもわからないが、このままヤツを放置してたらまずいってことはわかる。俺は困った表情を意識しつつ一道に近づいた。
「一道さん、ちょっと、いいかな?」
廊下を指差し俺が小声で言うと、どういうわけか一道は顔を赤らめる。
「だ、ダメよ伊代君……白昼堂々と、しかも学校でだなんて」
「いや誤解を招くような言い方やめてね⁉ 話がしたいだけだから、ただそれだけだから!」
「あらそう。じゃ行きましょ」
俺の慌てぶりを見て満足したように笑った一道は髪を払って教室を出ていった。
「で、ではでは~」
好機の眼差しを浴びながら俺も逃げるように一道の後に続いた。
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