な・んもり
地平線に太陽が沈みきった頃、閑静な住宅街の一室。そこで、いそいそと活動を始める者がいた。まだ生暖かいタオルケット雑に畳み物々しく大きなタワー型pcに電源を入れる。ギシギシと音を立てる階段を降りキッチンへと向かう。湯が沸くのを待つ間に起き抜け一番の用を足しにトイレへ。そして思い出したように浴室へ向かい3日ぶりのシャワーで汗を流す。濡れた髪をそのままに、沸いた湯を即席麺と貰い物のインスタントコーヒーの入ったカップに注ぎ2階へ。これが彼のルーティンなのである。彼にとっての優雅な夜の始まりである。彼の名は