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なつやすみ

「なして、あの汽車ぽっぽさ直すの?」と、おばあちゃんは

にこにこ。


ギアを変えて、3速へ。


広い、海岸沿いの道に出た。

車はあんまり走っていないので、のんびり

おばあちゃんの軽自動車は進む。

バンだから、5人乗っても余裕があって。


青い煙を吐きながら、のどかに走る。


「夏休みだもん。宿題のかわり。」と、れーみぃが言う。


おばあちゃんは「ほー。宿題。あー、絵日記とか、あさがおの観察とか。

それはあったな。」


リサは「なつかしいですね。小学校の頃かな。そういうの。日記のお天気を

書き忘れて、新聞を捜したり。あれ、駅にあるんですね、記録」


と、リサは国鉄職員の孫らしい発言。


Naomiは「あ、そうなの?駅に聞けばよかったな。」


リサは「まあ、それを聞く人はいないと思う。ふつう。」


駅に記録がある事を知ってる人は少ない。



めぐは「図書館に言って新聞みたり。ふるいの。」


れーみぃは「お母さんがチリ紙交換に出しちゃって。けんかしたり。」


Naomiは「そうそう!なんで出したの、なんて。今思うと

怒ったってしょうがないのに。」



リサは「そうそう。それも運転士の心得にあるね。前方を見よ。他の事は考えるな。」


めぐは「確かにそうだねー。いろいろ悔やんでも仕方ないもの。運転って凄い仕事だよね

ほんと。」


おばあちゃんは「んだな。うちの息子も今、タクシーに乗ってるけど同じだって言うな。

あれこれ考えて、事故起こしたら大変だからって。」



リサは「そういう人は向いてないのよ。運転じゃない仕事すればいいの。」


リサのお父さんは、機関士のおじいちゃんの薦めでエンジニアになったが

そういう適性を見たのだろう。


向き不向きがある。



れーみぃは「それで、結局私達はなんでここにいるのか?」



めぐ「そうでした (笑)」


リサ「脱線したな。おっと禁句だこれは。」


Naomi「なんか来るな」


れーみぃ「底抜け脱線ゲーム!」


リサ「なつかしTVか。変態タイムトラベラーだろ、君は」


れーみぃは「変態言うな、いちいち」


めぐは「スケベなだけでしょ」


れーみぃは「あーん、お友達のめぐまでそんな・・・・。れいみ、泣いちゃうもん。」


Naomi「その名前、似合わないって。改名しろ」


れーみぃ「あたしがつけたんじゃないもん。」


リサ「そりゃそうだな。でもまあ、麗、美しい・・・わははは!」


れーみぃ「笑うな!」


リサ「だってさぁ、はははは!」

転げて笑ってるリサである。



めぐは「黙ってれば可愛いけどね。わかんないわよ。お見合いなら」



Naomi「騙すのか。まあ、スケベな方が男は嬉しいかも知れんが」


リサはまだ、笑っている。



おばあちゃんは「わがい人は朗らかでいいのぉ。」と、にこにこ。



ほがらか、とは少し違うような気もするが・・・・  (笑)まあ、楽しい方がいいね。




「れーみぃは、なんで志願したの?」と、めぐ。


れーみぃは「なんとなく。宿題やんなくていいし。」



リサはひとしきり笑って「れーみぃは勉強得意じゃん。法科だし。」



れーみぃは「そうだけどね。でも、楽しそうだし、なんだか。」


Naomi「それはあるね。自分で機関車直せるなんてないだろうし。これからも」



リサは「うん。まあ、ここが上手く行ったら、ここに就職出来るかもしれないし。」


めぐは「それに、国鉄さんの余った機関車の活用にも・・・と言うのは、ここに来て

聞いたんだけど」





れーみぃは「親元から離れられるし。夏休みって寮から帰らないと

母が煩いし。」


Naomiは「それはあるねー。」


リサ「うちは・・・まあ、あるね。」


めぐは「そうね、お父さんはそうじゃないのにね。お母さんってだんだん

煩くなるね」



おばあちゃんは「んだなー。おれも娘の頃はそうだったっけ。

よーぐけんかしたもんだった。はぁ。」と。


バンは、国道から坂道へと登る。



「おばあちゃんもそうだった?」と、めぐ。



おばあちゃんは「ああ、そうだったな。年取ると誰でもそうなるんだな。

おれも、息子にはいろいろ言ったが。でもまあ、息子は男だから。

娘だったらやっぱ、よく判るから。」



れーみぃは「そーだよねー。うちの母も結構・・・。」



めぐは「れーみぃのお母さん、似てるよね。れーみぃに」


れーみぃは「止めてよそういうの」と、笑う。


リサは「変態親娘か」


Naomi「そっちの漫才も面白そうだな」


めぐは「変態親子ドン!」


リサ「親子丼ってのはやばいなー。」



賑やかに、バンは進み、おばあちゃんのお家についた。



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