72/89
油と石
でも、なかなか石炭は燃えません。薪までは燃えます。国鉄の工務青年は「機関庫は、空気で吹いてたね。掃除に使うから、有るんだ」ここの工場には、まだ無いので「要るかな、やっぱり。」
それで、木炭を燃やしてから、石炭を燃やそうかと思います。「石油だったら簡単なのに」と、リサは錆びた一斗缶でのどかに燃える薪を見下ろして。「ディーゼル機関車。」
軽油が残っていれば、それで燃やせるかな?
そんな風に思って。工場に残っていたディーゼル機関車のところへ
歩いていきました。
ナローゲージの線路が、工場の入り口には幾つも引かれていて。
銀色に光っているラインだけが、生きているかのように輝いています。
まだ、廃線になって間もないような感じで。




