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点火
でも、なかなか石炭は燃えません。薪までは燃えます。
国鉄の工務青年は「機関庫は、空気で吹いてたね。
掃除に使うから、有るんだ」
ここの工場には、まだ無いので
「要るかな、やっぱり。」と、Naomiは思います。
それでも、木炭を燃やして見ると、少しづつ石炭は燃えました。
「でも、蒸気が上がる前に夜になっちゃうね。」と、リサは苦笑い。
重油を燃やす、工場のタービンなどでも、それで連続運転になっているのでしょう。
「結構、不経済と言うかな」と、Naomi。
国鉄の青年は「まあ、灰を被せて熾き火にすれば夜も大丈夫だね。
火事さえ気をつければ」と。
ディーゼル機関なら、朝来てエンジンを掛けるだけなのです。
電気なら勿論、手順は要らない。
「時代かな」と、リサも思います。




