なつかしテレビ
とりあえず、荷物はやっぱり心配だから
おばあちゃんの車に積み込んでおこう、って
4人は、やっぱ都会人。
「平気だべ、ここらじゃ鍵なんて掛けんし」と、おばあちゃんはにこにこ。
四角い顔で、日焼け、ねえさんかぶり。
なぜか、麦わら帽子がその上に(笑)
畑は日に焼ける、との事(笑)
「日焼け、きになりますか」と、めぐ。
おばあちゃんは左手を振って「いーや。焼けると皮むけるはんで」と。
なーるほど。
北の陽射しは、そういえば痛いような気もする。
「あたしらもやろうか」なーんて、リサ。
おばあちゃんは「あーん、娘ン時は平気だーぁ。あたしも
そうだったぁ。なーんもせんで、飛び回っとったの。冬はスキーとか」
Naomiはスキーも好きなので「このあたり、スキー場あるんですか?」
おばあちゃんは「あ。山の方行けばどこでも滑れるけんな。ほれ、工場の裏も
丁度よかろ」
そういえば、見上げるような工場の山も、あの、海辺のKKRのあたりも
なだらかで滑れそう。
いいねぇ、と、Naomiは言ったけど。
「冬はさーむいど」と、おばあちゃんが言うので
「寒いのはニガテ」と言うめぐ(笑)
スキーは寒いから出来るんだが(笑)
「あ、んじゃ砂スキーもあっど。砂丘があるはんで」と、おばあちゃん。
「あ、それならいいかも」と、れーみぃ。
リサは「あ、これこれ。」仕事済んでからね。
めぐは「日曜は休みでしょ」と、少し遊びたそう。
「そーねぇ。学校と一緒のスケジュールだし。」と、リサ。
「わーーい、あそぼ、あそぼ!」と、れーみぃ。
Naomiは「君はずーっと遊んでるんと違うか?」
れーみぃは「そうかも」
あはは、と、みんなが笑う。
もう夕方だけど。
北は、日暮れが早い。
「結構荷物あるね」と、リサ。
明日もここへ戻ってくるなら、置いといてもいいんだけど。
ちょっと不安は不安だし。
明日の夜、また、おばあちゃんのとこに泊めてもらうのも、ちょっと
気が引ける。
まあ、しょうがないので。明日郵便で送ってもいいかな。と
とりあえず持っていく事に。
「めんどいね」とめぐ。
「でも、そんなに甘えてもいられないよ」と、リサ。
「学校から費用だしてもらえば?」と、れーみぃは
貿易商の娘らしい発想。でも
Naomiは「お金、受け取らないんじゃない?裕福だしさ。
かえって失礼かも。やっぱり、甘えていいんじゃない、今夜はとりあえず。
明日は駅に行ったほうがいいよ。それは」
そうだね、と、れーみぃ。
田舎の交流ってそんなのだ。
気持と気持。
助け合いだけど、お金払うより気持でお返ししたい。
「自然にそう思うけどねー。不思議だよね。指示されると嫌だけど
優しくされるとお返ししたいと思うもん。親とかにさ、畑手伝えって
もし言われたら絶対嫌だと思う」と、れーみぃ。
「あんたんとこってそうなの?」と、リサ。
「うちは畑なんてないけどさ。お母さんが
片付けなさい
とか言われると、はーい、って言っても
心の中じゃ、なんか、今やんなくてもさ、って
思っていたり。
やらないと怒ったりするし。
やっぱ、優しくされてないのかなー。」なんて、れーみぃ。
「そういうのってあるよ。一緒に住んでるとあるんじゃない?
親子だからさ、遠慮がないって言うか。
おばあちゃんとこだってさ、お孫さんとか。」と、めぐ。
「そういうのってあるかもね
うちなんか、特に、ホラ、3世代だし。お父さんが国鉄行かなかったし。
なーんとなくね、壁があるというか」と、リサ。
「でもそれって、おじいちゃんの希望なんでしょ?」と、Naomi。
「そうだけど、それはおじいちゃんの見る目って言うか。
お父さんは創造的な仕事に向いてて、手順を守って
黙々と運転するとか、そういうのには不向きだって言ったんだけど。
お父さんは従った。でも、どこかに、不向きって言われると
そんな事無いって言い返したい気持もあるんじゃないかな」
と、リサ。
「できないよ、お前は、みたいに言われるとね」と、れーみぃ。
「そうは言ってないと思うけど、そう感じるのかもね」とリサ。
「めぐんとこはお父さん学者でしょう?そういうのってない?」と。Naomi。
「うちは、あんまり気にしてないね、お父さん好きにやってるから
回りなんか全然、好きにしてって感じ。かえって、お母さんが怒るもの。
好きにしろって困るのよ!って」めぐは笑う。
「あー、あるね。。決めてほしいのに、とか」れーみぃ。
「女ってそうなのかもね」と、Naomi。
「お前女だったのか?」と、リサ。
「お前に言われたくないわ」と、Naomi。
「言われたくない、はそうね。」と、めぐ。
「最初にもどったとこで、お開きにしましょっか」と、れーみぃ。
「一回りするとね」と、リサ。
「ちょうど時間となりまーした」と、れーみぃはだみ声の真似。
「お、浪曲漫談か?」と、Naomi。
「キンカン演芸劇場ー」と、めぐ。
「なんだそれ?なつかしテレビか?」と、リサ。
「オリエンタルがっちり買いましょう」と、れーみぃ。
「良く知ってるなー。それじゃまた来週も、がっちり食いましょう。
違う違う」と、Naomi。
「あんたも同類かい。」と、リサ。
「3万円5万円7万円運命の分かれ道ー」と、めぐ。
「昔のね、それ」と、リサ。
「ひと目あったその日から、恋の花咲くこともあるー」と、めぐ。
「それは違うじゃん」と、リサ。
「パンツでデート」と、れーみぃ。
「そっちに進むなよ」と、Naomi。
「めんごめんご」とれーみぃ。
「真面目な話し、荷物積もうぜ、ほんと」と、リサ。
「そーだ。忘れてた」と、おばあちゃんに言うと。
「あー、んだか。じゃ、積んどけ。ここにおいといても不便じゃろ?
駅に泊まるときは、着替えだけ持ってけばよかろ。
駅の宿泊所じゃ、やっぱ無用心じゃろな、荷物全部は」と、おばあちゃん。
「それもそうね」と、リサ。
「じゃ、お言葉に甘えて。なんか、お手伝いするね!あたしたち。」と、れーみぃ。
おばあちゃんは「それはいいって。ほんと。汽車走らせてけ。」
リサは「そうだよね。それがまず。」
そうでした。(笑)




