のんびり夕涼み
「国鉄でも保存したいのかな、蒸気機関車」とめぐ。
リサは、おじいちゃんの事を知っているから
よく解る。
国の物とは言え、心血を注いで来た機関車が
置き場所がないと言うだけで
解体されて、鉄屑にされるのは
なんとも淋しいものである。
機械なら分解するのは、理論的なのだけど
思い出がある、それに。
だから、東北最後の蒸気機関車。
その列車に乗務した時は、なんとも
泣けて仕方なかったと言う。
[さよなら蒸気機関車]と、書かれたヘッドマークが如何にも物悲しく。
金色のモールを煙突に付けられても、機関車が泣いているように見えて仕方ない。
その一両は、保存されたものの
全てが保存される訳でなく、駅の片隅に
留置され、やがて錆、朽ち果てるなら、と
無念、解体をするのだが
それでも、直視は出来ないものだ。
物理的には単なる金属である。
見ている人間の思い出が、そこに投影されるだけ、だ。
それも愛である。
「だから、せめて一両でも。残っている機関車を、私たちが助けてあげようよ」と、リサ。
「そうだね」。と、Naomi。
「うん」、と、めぐ。
「がんばろう」と、れーみぃ。
「真面目だなぁ。なんか、変なもの食ったんじゃないか?」とリサ。
みんな、笑顔になって。
そりゃーさー、あそこでふざけるとこじゃないよ、って。
れーみぃ。
おばあちゃんはとことこ、と「あ?なんか食ったか、変なもん。腹へったか。もーじきご飯。帰ろ」
はーい、と、4人は笑顔で。
もう日が暮れる。




