ブラック
「それはそうね。ま、都会の感覚じゃありえないね。
見ず知らずの人を泊めるって。女の子だってわかんないもんね、最近。」と、Naomi。
「そうね」と、れーみぃ。
「あんたは特にわかんない。利口なんだかアホなんだか」とNaomi。
「天災」と、めぐ。
「おお、春髷ドン」と、れーみぃ。
「なにそれ?」とNaomi。
「入学式とか卒業式の、春にね、髷結ってくるドンね。ラスボス。破壊工作員」
3人、ぎゃはは、と笑って。
「それあるねー。」
「うん、うちはそうでもないけど」
「いーねぇ。でも怖いときあるでしょ」
「それはねー。母親ってなんかね。ハルマゲドンって、世界の終わりって意味でしょう。
あれは確かに終わりって感じもするね。」と、めぐが言うと
れーみぃは「ブラックホールでしょ。」
Naomiは「お前がいうとなんか意味深に聞こえるが」
れーみぃ「ブラックマンホール」
めぐ「止めてよ」と、恥ずかしがるけど。
れーみぃ「マンホールって、下水の穴」
「あ、そっか」めぐ。
「何を想像してたの、お嬢さん、ひっひっひ。みんなにばらされたくなかったら
おじさんのこれを...。」
「それ以上はホントによせって!」と、Naomiはれーみぃをひっぱたいた。
「がーん」と、れーみぃ。
「癌」とめぐ。
「そうそう、アハハ、お前の頭は癌」と、Naomi。
「頭癌か。なんか中華料理のスープみたい」と、れーみぃ。
「冬瓜ね」とめぐ。
そういえば、れーみぃはアジアンっぽい風貌だし。
お父さんがイギリス。
香港あたりの生まれだろうか。
名前もそれっぽい。
「お前は全部が癌だよ」とNaomi。
わはは、と、みんなが笑った。
がーん、と、れーみぃはショックの演技(笑)。
駅で、リサは事務室に行くんだけど
おばあちゃんに待っててもらうのも、ちょっと悪いな、なんて
駅前の、砂利のロータリーに車を止めて貰って。
「帰りはいいわ、歩くから。おばあちゃんも仕事あるでしょ」と、リサ。
「んー、あーいーんだ。ばーちゃん暇だから。ちょっとおしゃべり」と
言って、バンを降りて
駅前に停まってるタクシーに、とことこ。
そういえば、おばあちゃんの息子さんは、タクシードライバーだった。
背中、おばあちゃんのとことこ歩く、可愛らしい背中に
微笑みながら
リサは事務室に向かう。
窓が空いていたので、礼。




