佐久の鯉太郎
「鉄柵外すって言ってもなぁ」と、リサは
レールの間を避けて建てられた鉄柵を見る。
れーみぃは後ろからとことこ、と来て「信州ー柵の鯉太郎ー♪」
リサは、怒る気になれない。笑顔で
「その佐久じゃねーよ、ほれ」
めぐも、ついてきて「橋幸男かいな」
Naomiは「完全に感染したなー」こんどはなんだ?
リサは真面目な顔でポールを引っ張り「抜けないよこれ」
れーみぃは「いやーん、抜かないでーと、リサは、哀願した。ふっふっふ」
リサは赤くなって「いーかげんに働け!」
れーみぃは笑って「めんご」
Naomiは「れーみぃはさ、なんか取り憑いてんじゃない?悪いの」と、(笑)。
めぐは「お盆だしねぇ」
れーみぃは「後ろの120太郎」
リサは「半端だな、なんだよその数字」
れーみぃは「波動ほー、確率120%!」
めぐは「有り得ないよ、100以上は(笑)」
Naomiは「漫画だしね。」
れーみぃは「発射!」と、腰をくねらす。
Naomiは「人前で絶対するなよ、それ」と、苦笑い。
「じゃ、トロッコ押してくのもダメかー」と、リサ。
「工場の回りをトロッコ引きずって行けない?」と、れーみぃ。
やってみるか、と4人で
工場の表に戻る。
トロッコは意外と重くて、持ち上がる訳もない。
「おんや」おばあちゃんが帰って来て。
「なーに、してんだっぺ」
のーんびり。
「ああ、おばあちゃん。あんね、駅へ行こうと思って」とめぐ。
おばあちゃんは笑顔。手ぬぐいで姉さん頭のまま、にこにこ。
「訛ってきたっぺなー?」
めぐは「移ったかな?」
ははは、と、みんなで笑う。
「は、そっか。んだら、車さ乗れ?駅まで行ってやる」と、おばあちゃん。
「ありがとう。後で向こうに泊まろうかなって」と、リサ。
おばあちゃんは「んだか?今夜はばーちゃんとこさ泊まれ?そん方が楽だべ?」
おばあちゃん、にこにこ。
「ご迷惑でないですか?」Naomi。
おばあちゃんは、笑顔で「なーもさ。あんだらはばーちゃんの孫だ。じーさんも喜んどる。
賑やかでよか、ってな。」
めぐは「どしよ?」と、リサの顔を見て。
リサは、みんなの顔を見て「んだ。そうすっぺ」
みんな、笑って「移ったなー」。
午後の日差しは傾き始めて。7月でも
ちょっと涼しい。夜になったら寒いかもしれない。
「んじゃ」リサは代表で駅へ。
泊まりがこっちだったら、ひとりで行けばよかったの(笑)。
「何を悩んでたんだろね」Naomi。
「それは、だって、泊めて貰おうなんて。」
めぐ。




