楽しいお友達
めぐは理系なので、それには冷静だった。
「動物だからね、そこは」と。
れーみぃは「じゃ、大人になるとあたしたちもそんなになるのかな?」
リサは「いや、個人差があるんだって、人間は。動物じゃないから。」
Naomiも「そうそう。でも、れーみぃのパパがヘンだって事もないのね。
そういうの見て楽しむのも人間だし。」
めぐは「そう。心の奥底にあるのって本能だから、結局。
何かで発散するとね、それで満足するの。あの、国鉄の人たちは
明るいでしょう。仕事で発散してるから。」
れーみぃは「ふーん。お父さんは暇なのか」
リサは「そうでもないだろうけど、体動かしてないから考える暇があるんじゃない?
機関車乗ってたり、保線でつるはし振ってたら余計に考えられないもの。」
れーみぃは「なーるほど。パパが変態って事もないのか。」
「娘は変態かもな」と、リサ。
わはは、とNaomiも笑った。
「ひっどーい。」と、れーみぃは言って、泣きまねの手真似(笑)
「可愛いって言われてるうちが花だよな」と、リサ。
「ばばあになってからやってもなぁ」と、Naomi。
「お前もババアにしてやるぞーぉ」と、れーみぃは
ヘンな顔をして、腕を広げて指を曲げて。
「なんだそれ、黒魔術師か?」と、リサ。
「black magic woma-nn♪」と、めぐが歌った。
「ああ、サンタナか」と、リサ。
「うん、いいよね、なんか」と、めぐ。
「ロック好きだな。」と、Naomi。
なんか合うんだよね、ここの雰囲気。と
めぐは言った。
北海岸で、ちょっと淋しい目だからかもしれない。
お風呂から出ると、結構涼しい。
「やっぱり北だねー。7月だよ、だって」と、リサ。
「うん。海流のせいもあるんだって。」と、めぐ。
「ふーん。北極海からの水は冷たいんだね。」と、Naomi。
「一年中凍ってるもんねぇ。」と、れーみぃ。
「でもさ、意外と上手く行きそうだね、SL再生」と、Naomi。
「うん、まあでも、あの人たちに甘えられないよ。」とリサ。
「そう?」と、めぐ。
れーみぃは「だって、あの人たちも奥さんが居ればさぁ、ただで働くなんて
馬鹿らしいって言うかもしれないでしょ」と、(笑)
「それはあるわね。」と、リサ(笑)
「やだなぁ、そういうババア」と、Naomi。
「まあ、でも、自分がその立場だったら言うかもしれないね。折角休みなのに
潰して趣味するなんて。家の仕事して、とか」と、れーみぃ。
「バンドも女で潰れるって言うし」と、めぐ。
「ああ、ビートルズ?」と、リサ。
「そうそう。まあ、女同士ならそうでもないけどね。それで
国鉄でも奥さん同士の会とかあるらしいけど。」と、めぐ。
Naomiは「それも人によるよね。いい人ばっかならいいけどさ、
ひとり変なのが居ると」
リサは「そうだよね。学校でもあったじゃない、ひとりボスになっちゃって
後は手下、みたいなの。」
めぐは「ありえるなー。」
れーみぃは「違法だから、規制すればいいのに。」と言うと
Naomiは「まあ、出世とかしたい人だとさ、偉い人に賄賂とかさ」
リサは「あの局長さんならないわね」
めぐは「そんな感じだけど」
れーみぃは「でもさ、ありえるなぁ、奥さんが美人だったら。」
リサは「また来たか」
Naomiは「ふっふっふ、初ぃやつよのぉ」
れーみぃは「あーれぇー。と、帯を解かれた16才の若鮎のような..。」
リサは「そこまでにしろってば!ロビーだぞここ。」
見ると、フロントの若い女の子がくすくす笑っていた。
「女で良かったなぁ」と、リサ。
Naomiは「わっははは。ま、仕方ないか。れーみぃも恋でもすれば
少しは直るだろ。」と、歩きながらエレベータに向かう。
めぐは「恋愛経験なんてあるの?」
Naomiはエレベータのボタンを押し「いや、ない。」と
すこし俯き加減で微笑んだ。壁を見ながら。
リサは「恋愛かー。小説くらいかな。」
めぐは「恋ってどんなんだろね。」
れーみぃは「わたし、恋しちゃったんです、あの人を思うと、胸苦しいんです。
そうして、気がつくとわたしの指先は...。」
と、そこまで。
リサに口を塞がれて。「んーんーんー。」と。
フロントの女の子たちは、くすくすを通り越して
げらげら笑っていた。
Naomiは「すみません、お仕事のお邪魔して」と言って
れーみぃを引っ張ってエレベータへ。
めぐは「絶対うちの学校に連絡されるよね。変態JK4人って。」
リサは「ほとんど漫才だよな」
Naomiは「私らも仲間かー。」
れーみぃはくすくす笑っていたので
リサに「笑うな!」と、頭をひっぱたかれた。
れーみぃは「カックラキーン。」
リサは「それ、もっと古くないか?」(笑)
Naomi「知ってるあんたもな」




