引き込み線路
Naomiは「引き込み線路って、今もあるのですか」と、聞くと、さっきの保線のおじさんは
「ああ、使わなくなったけど、草むしりすれば出てくるんじゃない?レールは剥がした覚えないし。国鉄の貨物ホームの中のなろーレールは
まだあるよ。錆びてるけど。」と、にこにこ
。
めぐは「存じませんでした」
駅員さんのお話だと、工場の裏側から
元々は国鉄へ並走して800m程。
後に表側から岸壁へ2km位。
製品を船積みしていたらしい。
れーみぃは「それだと、トロッコ列車とか出来そう」と、言った。
機関車乗りは「ああ、貨車はあったな。トロッコもあったろう」と、思い出して。
「楽しみだね」と、リサは笑顔になった。
局長さんは「旅客扱いにすると、いろいろ法律的に面倒だから」と、最初にれーみぃが
心配した話になった。
「とりあえずSLを再生して、走らせてみて。
もし、旅客扱いにするのなら、国鉄で借りればいい。国鉄そのもの、ではなくて
第三セクタみたいな形で、国に借りて貰えばいいいだろう。今も、多分、鉄道学校と
国はそんな契約になってると思う」と、専門家らしく詳細な意見。
れーみぃは「第三種事業者になるのですか?」
局長さんは「そうそう、多分、君たちが作る鉄道会社がレールを貸して、国とか、学校、それと国鉄が出資する文化財団が運営すればいい。
免許持ってるからね、みんな。心配は要らん」
さっきの機械担当の若者は「じいさんの再就職先にもなるし」と言うと
みんな、笑った。
「もちろん、国鉄だけでなく鉄道が好きな人に
ボランティアして貰ってもいい。」と、
局長さんは、日本の成田ゆめ牧場や、
いすみ鉄道、南阿蘇鉄道などの例を語った。
「詳しいですねー」と、れーみぃは驚く。
局長さんは「鉄道ファンだからね」と、言うと
みんな笑った。
その、盛り上がった夕食会(笑)を後に
部屋に戻った4人。
[608]って金色のオーナメントで
描かれた重厚なドアを開く時
Naomiが「609ってないんだね」と、角部屋のここを見て。
リサが「ああ、縁起じゃない?外国で13階がないとか、地方によると数字の9=漢字の九で書くとか、数字の4=漢字の四で書く、とか」と、日本の大分バスの例とかを話した。
「なんでだろね」と、めぐが聞くと
れーみぃはお化けの手真似をして「うーらーめーしーやー死と苦。」と言うので
めぐは「裏飯屋?」と。
Naomiは「まだ食うのか。だから太るんだよ」
れーみぃは「また、いじめたー、おかーさーん」
リサは「涙出てないぞ。ぶりっ子か君は。」と言う。
Naomiは「あんたもおばあちゃんじゃないの?戦前だろ、それ。」
部屋に入って、Naomiはクローゼットの隣を
開けようとして
「あれ?開かないのかな、ここ」
扉っぽく見える。
「ほーらーぁ、そこは609号室への入口。夜中にぎぎぎっぎ、と、開いて。
中から、自殺した人のぉーー」
めぐは「止めてよそういうの」
リサは「ああ、それ飾りだよ。ドアと同じ物を使えば安いから、元々は点検口だったと思うよ」と。
「点検口?」と、めぐ。
リサは「そう。パイプとか電線の。下の階にね。
電車でもあるでしょ?デッキの扉のとこ」
Naomiは「そう。パイプスペースね。電車のは
配電盤とか。」
「ふーん。そうなんだ。」と、れーみぃ。
「なんで開かないの?」とめぐ。
「うん。ここは最上階だから要らないんじゃない?直接床から流しちゃうとか、端っこの部屋だから隣に流すとか」 と、Naomi。
れーみぃは「なーるほど。でも、楽しいよねああいう国鉄だったら」と。
「飛ぶなぁ」と、リサ
「飛びます飛びます」と、れーみぃ。
めぐは「タイムトラベラーかい、君は」と、
れーみぃは「あはははー。あのね、思ったりしたんだけど、学校とかさ、町内会とかさ
みんな一緒ってすごく嫌なんだけど、なんか
あの国鉄の人たちだと楽しいの。全然わかんない」と、れーみぃ。
リサ「あまり思った事ないけど。興味あるからじゃない?みんな親切だし」と。
れーみぃは「そうなのかなー。なんか、町内会とかだと鬱陶しいのね。したくないのに。」
Naomi「それよね。結局さ、町内会とか学校の課題とかって、自分がしたくないからでしょう。町内会のお祭りとかさ、意味わかんないもんね。スケジュール押し付けて来るし」
めぐも「そうそう。そんな感じ。当番だから、とか言われて。でもね、学校は仕方ないけど町内会は子供はいいのよ。別に、出なくても」
れーみぃは「そうね。あれは戦前の封建時代の名残なんだって。違法なの。」と、法務担当っっぽい。
「ああ、聞いた事ある。戦争をしたかった人が国は偉いんだ。外国はダメだから言う事を聞かせる。だから、国に従え」
「バカバカしい」と、リサ。
「そういうと、みんな牢屋に入れられた」とめぐ
「変態ね」と、Naomiは言う。
「まあ、町内会なんかそれで、食べ物を
配給するから言う事を聞け、って
軍が言わない事をやってた。その名残が町内会だから、今は規制があるね」と、れーみぃ。
「いじめじゃない、そんなの。許さないよ、そんなの」と、リサ。
「そうだけど、今でもね、日本なんかだとあるみたいね。子供が学校でイジメられていいのか、って」れーみぃは詳しい。
「張り倒してやるよ、私」と、Naomi。
「そう。それもいいけどね。日本の法律で言えば地方自治法260条ー2でね、そういう団体は任意参加でいいし、少数派に不利益を
起こす団体は、自治体が認めてはいけない、ってあるの」と、れーみぃ。
「それ以前に犯罪だけど。強要罪ね。刑法の、えーと266条だったか」と、れーみぃ。
「あんた、どこの国の人なのよ。タイムトラベラーじゃないの、本当(笑)」
と、Naomi。
「まあ、真面目な話すると国鉄みたいな
ああいう組織なら別に、嫌じゃないね」と、
リサ。
れーみぃは「うん。まあ、辛いのは嫌」
リサは「それは使命感の違い、かな」
Naomiは「そうね。郵便配達だって
嫌って言えば嫌だけど、誰かがやらないと、って思う」
「町内会って、やらなくていいことだから嫌なのね。子供の運動会とか、祭とか。
関係ないもの、わたし」れーみぃ。
そりゃそうだ。(笑)。
いずれ淘汰されることだろう。




