その九:読んで気が楽になった本
*作者のネガティブ自分語りがありますので、苦手な方はご注意ください。
春は変化の季節である。
私の身の回りも変化があったが、環境の変化に弱い性質でストレスを感じる上に、寒暖差のせいかちょっと体調もいまいちなので、どこかにいるかもしれないお仲間向けに筆を執った次第。
今回は、自分が読んで、気が楽になった本を二冊紹介する。
・『考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子』長沼毅著((株)クロスメディア・パブリッシング)
・『敏感過ぎて生きづらい人の明日からラクになれる本』長沼睦雄著(永岡書店)
突然だが、ちょっとネガティブ自分語りをしようと思う。
お前のネガティブ自分語りなんて知らんがな、という読者の方もいるだろうが、筆者の現状を踏まえての『気が楽になった本』なので、ご容赦願いたい。
自己啓発書は山ほどあるが、合う合わないがあると思うのよね。
振り返ると、拙作には、偏っていたり、欠けていたり、ポンコツだったりするキャラクターが登場する訳だが、書いている私がポンコツな影響がもろに出ていると思われる。
自分がポンコツなので、完璧超人とか想像できない。
ぶっちゃけると、そこそこ勉強はできたが、現在進行形でコミュ障だ。
昔から説明が上手くできず、言いたいことが人に伝わらないことが多かったので、他人と話すことの苦手意識が大きいのだ。
主語が抜けがちだったり、頭の中でまとめる前に話し出すのが悪いのだが、理由が分かることと、実行することは別なのです。
あと、自分の中では真面目な言動が、何故か他の人には面白がられて、小学生の時はやたらとちょっかいを出されて嫌だった。
幼かった私の反応が過剰であったことも一因だったろうが、流石に、キレてクラスメイトに向かって椅子を振り回したのはやりすぎだったと、今は思う。
幸いと言うか、身体測定で人並み以上の点数を出せたのが二十メートルシャトルランぐらいだった、運動能力の無さのお陰で空振りして、誰かに怪我をさせるということは無かったが。
昔から、ちょっと変わった子だったらしく、集団から浮いていたらしいし、今でも自分が思う『普通』から乖離している。
そんなこんなで、正直言って、私は、自分の事をあまり好きになれないのだ。
人と話すのが嫌になって、割と頻繁に引き籠り願望が湧き上がったり、仕事でちょこちょこ失敗しては、ほぼ毎日自己嫌悪に駆られ、自分の首を絞めたくなったり、死にたくなったりするわけで。
――まあ、それらを実行する程、病んではいない為、何とかかんとか社会生活を送っているのだが。
後、やっぱり、本の力が大きいですよ。
追っかけ中のラノベや漫画の続きが気になって、死んでられないし、心置きなく本を買いたいので、引き籠っていられません。
今は、ネットのセルフチェックで、発達障害の疑いがあったことをきっかけに、病院のお世話になっている。
私は、中学生ぐらいで、母親からその可能性を指摘されていたのだが、自分が『普通』じゃないことを認めたくなくて、大人になるまで調べようとしなかった。
で、就職して、自分が思う様に『普通』のことが出来なくて、悩んだ結果、発達障害のセルフチェックをする気になったのである。
その結果が、軽度であるが、発達障害の疑いあり、だった。
発達障害かも、と思ったら、近くの発達障害支援センターに相談したらよいと思うよ。
私が今通っている病院も、支援センターから紹介を受けたものなのだ。
精神科と一口に言っても、認知症が得意とか、発達障害は専門外とか、そういうのがあるらしい。
発達障害は治る病気ではないが、薬を処方してもらって、悩んでいる部分がなんぼかましになったり、『普通』になれない自分と折り合いをつける気になったので、思い切って支援センターに相談してみて良かったとは思っている。
で、通院後に出会って、読んで気が楽になった本が、前述の二冊だ。
先に、対象を選ばない方をご紹介。
・『考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子』長沼毅著((株)クロスメディア・パブリッシング)
これは、生物学的な視点から、現代人の悩みにアプローチした本である。
著者は、「科学界のインディ・ジョーンズ」がキャッチコピーらしいですよ。
この本を見つけたのは、専門書を専門に扱う本屋である。
そこは、『教養としての10年代アニメ』(町口哲生著:教養として『まどマギ』等のアニメを大真面目に分析している本)と言った、普段徘徊している本屋とは毛色の違う本に出会えるので、結構気に入っている。
家から遠いので、中々足が向かないし、専門書って文庫よりも高いから、うっかりすると簡単に金が飛んでいくけれども。
緩いイラストに目を惹かれ、パラパラとめくったら、なんか良さげだったので、お買い上げ。
「元々体のつくりからしておかしいのだから、少しでも楽しませんか」というのが、この本の趣旨である。
遺伝子に基づいて書かれているので、精神論の自己啓発書よりも、何だかすんなりと納得できた。
人間だもの、という感じで、自分が駄目だと感じていても、駄目でもいいじゃん、頑張りすぎなくてもいいじゃん、と思えてきたのだ。
合間合間のまとめに添えてある緩いイラストも、まあいっか、に拍車をかけている。
落ち込んでいるときに読むと、なんとなく気が楽になる本である。
次は、私と同じ、五人に一人向けの本だ。
・『敏感過ぎて生きづらい人の明日からラクになれる本』長沼睦雄著(永岡書店)
「HSP(英語でとても敏感な人の略)」気質の人向けの、セルフケアの仕方が書いてある本。
HSP気質の人は、どこの国でも、五人に一人ぐらいの割合でいるらしい。
HSP気質の人は、文字通りあらゆるものに敏感で、繊細なのだそうだ。
気質はあくまで気質で、病気ではないし、得意不得意の問題でしかないのだが、とりあえず、敏感過ぎると、色々な悩みが発生しやすいらしい。
本に載っていたHSPのセルフチェックを見たら、全部とは言わないが、めっちゃ自分に当てはまっていた。
一例だが、
・怒っている人やトラブルを見ると落ち込む
→別に自分が悪くないのに、怒っている人を見ると、何だか怒られている気分になるのである。
前に、映像系苦手かもと書いたが、これのせいかも。
それぞれ対応策が書かれているので、覚えたものからできるようにしているところである。
すぐにきれいさっぱり気が楽になる訳ではないが、自分は駄目じゃないと分かったので、なんぼかましだ。
あと、HSP気質の人は、生きづらい部分もあるが、クリエイティブな仕事に向いているらしい。
おお、今、クリエイティブなことやっているよ。
まあ、なろうの書籍化作家さんのエッセイを読んだり、専業作家さんの話を聞いていると、私は専業作家になれないなとか思うけど。
遅筆で量書けないし、プレッシャーに曝されるとやる気が失せるので、締め切りに追われたら大変な気がする。
専業作家さん凄いわ。
そんな事を思いつつ、なろうに投稿している小説の人気が爆発して、書籍化して、臨時収入あったら嬉しいなとか妄想しているけど、妄想するのは自由だろう。