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その五:今まで読んだライトノベル

 私が最近読んでいる本は、Web小説比率が高いが、ライトノベルも多い。

 休日の度に、本屋のライトノベルの棚やWeb書籍化小説の棚をふらふら徘徊している。


 私がライトノベルに初めて手を出したのは、中学生あたりだった気がする。

 友達に勧められたか何だかで、『キノの旅』か、『死神のバラッド。』を読んだと思われるが、記憶が定かではない。

 まあ、どうでもいいといえば、どうでもいいのだが。


 その後、本格的にライトノベルに(はま)ったのは、高校生になってからだった。

 うちの高校の図書室に、卒業生の寄贈書だったかで、ライトノベルを集めた棚があったのだ。


 覚えているものだと、

『月と貴女に花束を』、『i.d.~神使い達の長い放課後~』、『Missing』、『Dクラッカーズ』、『されど罪人は竜と踊る』『捨て猫王女の前奏曲』、『戦うボーイ・ミーツ・ガール』etc.

 作者名が無いのは、私の頭の仕様である。

 高校まで、題名で本を識別していたので、作者名がどうにも覚えられない。


 一部、学校の図書室に置いていいのか? と思うものもあったが、まあ、置いてあったのだから、問題無かったのであろう。

『Missing』と『されど罪人は竜と踊る』は、スプラッターな描写が中々に際どい気がしたのだが、……大丈夫と判断されたのだろう(遠い目)

 され竜は、詳細過ぎるグロ描写が無ければ、主人公コンビの掛け合いをもっと楽しめたと思う。


 自分でダークファンタジー書いておいてアレだが、苦手なのよね、スプラッター。

 文章や漫画なら流し読みでなんとかなるが、映像は本気で駄目だ。

 ホラー映画なんて、『学校の怪談』シリーズ以外に見たことないし、小さい頃見た『金田一少年の事件簿』のドラマのせいで、本気でトイレに行けなくなったことがある。

 痛そうな映像も無理。

 アクション映画は嫌いじゃないが、ものによっては駄目でした。


 じゃあ、何でダークファンタジーなんかに手を出したかと言えば、ちょっと私生活で(うつ)傾向になったときに、神鬱ゲーと名高いドラゴンさんのゲームと、特別な写真機で激写して幽霊を撃退するゲームのMADに刺激を受けたから。

 落ち込んだ時には、明るい曲より、暗めの曲を聴く方が良いって、本当だね。

 幽霊の方のゲームの主題歌を歌ってた歌手さんに、めっちゃ(はま)りました。

 CDを購入した時に確認したら、普通に暗い系の歌詞だった。

 そんなこんなで考えたキャラが気に入って、ダークファンタジーを書いている訳だが、やっぱり私には向いていないかもしれない。

 拙作の『地獄の底に咲く花は』は、コメディー要員がいないと動かせませんでした。

 三話目で一度中断して、もう一度書きだすのに、一年以上かかったわ。

 鬱展開を妄想しようとすると、本気で鬱になってくるのである。

 まあ、いつもいつも、プロットなんか作らずに、頭の中で登場人物がどう動くか妄想しているのが悪いのだろうが。

『地獄の底に咲く花は』に関しては、要所要所の展開と、終わり方は決めているのだが、繋がりがおかしくならないように気をつけている内に、何だか長くなっていた。

 妄想している内に、登場人物が初期よりも勝手に増えていったし。

 長編完結できる他の人ってすごいわ。

 とりあえず、完結を目標にのんびりと書いていくつもりだ。


 スプラッターが苦手なのは置いておき、高校時代はライトノベルを読むために、図書室に入り浸りだった。

 うちの高校にはリクエストすれば、その本を購入して貰えるという、とても素敵な制度があり、私はその制度をフル活用して、図書室にはなかった続きを読んでいた。

 他にリクエストする人がほとんどいなかった為、私がリクエストした本は大体購入してもらえたのである。

 当時は、やったね! と思っていた。

 図書室を担当していた先生からは、ライトノベルばかりリクエストして、という感じで愚痴られたが、まあ、他の人達にも制度を周知徹底すれば良かったのではあるまいか。

 ただ、本をリクエストしてから、実際に図書室に並ぶまで、二、三ヶ月ぐらいのタイムラグがあって、その内、それでは我慢できなくなっていった。

 それで、自分でもライトノベルを購入するようになったのだが、当時買った本は大体売り払って手元に残ってない。

 私は同じ本を何度も読み返すタイプだが、ライトノベルでそれをやると、本棚が溢れる。

 本棚に入りきらなくなって、床に本を積み上げたら、それを目撃した親に汚いと怒られてしまった。

 本と本棚の隙間に、また本を押し込むのも、親的にはアウトらしい。

 親子でも、感覚の違いはあるもんだ。

 今だって、溢れかけていた本を売り払ったばかりだし、ただでさえ、〇ンピ〇スに本棚の多くの空間を占領されている。

 我が家で本の収納に割けるスペースは、多い訳でもないのだ。

 シリーズによっては、それこそ何十冊にもなるし。

『伝説の勇者の伝説』や、『鋼殻のレギオス』は、途中まで追っかけていたが、長く続き過ぎて途中で挫折してしまった。

 まあ、ここらに関しては、主人公がそれ程好みでもなかったせいもあるかも。

 個人的な好みだが、戦闘能力が高いヘタレよりは、あくが強くて不器用な部分がある主人公の方が好きである。

『烙印の紋章』シリーズのオルバとか、かなりマイナーだと思うが『(かたり)(おう)』・『(はかり)(おう)』のフィッツラルドとか。

『天鏡のアルデラミン』シリーズのイクタも、第一部での言動が、人間的として大分アレだと思うが、結構好きだ。

 イクタの海戦前の縛り技は、笑えました。

 自分も覚えたいとは、全く思わないけど。


 話は変わるが、元々、ファンタジーが好きだったので、剣と魔法とか、戦記物とかの要素があるラノベをよく読む。

 大学時代に勧められて(はま)った、『デルフィニア戦記』は、上記の要素が全部あった。

 主人公二人の掛け合いが面白いし、主要登場人物が死なないので、他の人にもお勧めしたい話である。

 まあ、主要キャラが死ぬのも駄目とは言わないが、好きなキャラが死ぬとショックだ。

 誰とは言わんが。

 因みに、『デルフィニア戦記』に関しては、一部のキャラクターが、作者の茅田砂胡様の他の作品でも大暴れしている(比喩ではなく)。

 同じ作者様の別の作品で、知っているキャラクターが出てくると、にやにやします。

 がっつり宇宙系SFだが、『スカーレット・ウィザード』も好きだったので、『暁の天使たち』以降のシリーズを読むと、にやにやが倍増ですよ。

 このシリーズは、問題を物理的にぶっ飛ばすことが多いので、ストレスフリーで爽快感がある。

 これのお陰で、茅田砂胡様は珍しく名前を覚えるのに苦労しなかった。

 この方は、他にもシリーズものを出しているが、読んだ作品の登場人物の中では、赤毛の女王様が一番好きである。

『人魔調停局 捜査File』シリーズも、魔法と魔物が出てくるが、設定に現代要素が含まれていて、銃も格好良いなと思った。

 熱血キャラは、たまに引くタイプが存在するが、主人公ライルはそうじゃなくて、逆に格好良い。

 自分が魔物よりも能力的に劣っている人間であることを自覚しながら、それでも努力したり、人間と魔物の間にある、どうしようもない現実に、諦めずにあがく姿が魅力的。

 でも、ライルは戦闘の度にズタボロになっているので、痛そうとか思ってしまう。

 大人の男向けをうたうNOVEL0のラノベなので、怪我の描写が普通にスプラッターだから、高校生はともかく、中学生には正直勧め辛い。

 あんまり銃とかメカとかに詳しくないので、自分では書こうと思わない系統ですが、読むのは好きだ。


 メカと言えば、『86――エイティシックス――』は、剣と魔法ではなく、完全にメカ系だが、最近読んだライトノベルの中では、一番の大当たり。

 設定もテーマも、ラノベらしからぬ重量級だが、好みのど真ん中だった。

 登場人物達が、理不尽な現実に、自分の無力を自覚しながら、それでも足掻(あが)くことを諦めないのが良い。

 重厚な人間ドラマとか、戦闘描写とか、勧めたい部分色々あるが、個人的には風景の描写の仕方も好きである。

 容赦なく人が死んでいく話なので、その分、情景の美しさが印象に残るのかも。

 今のところ、全二巻で、一巻目は、戦場の籠の中のお姫様が、血塗れの女王様に成長する過程が、特に印象深い。

 七月に発売された二巻目(上巻)は、主人公に焦点を当てているが、凄い気になるところで終わっているから、冬に発売予定の三巻(下巻)を待つのがツライ。

 二巻目早々に、上下巻って、中々ないよね。

 三巻目の展開が気になって気になって仕方が無いので、三巻の冒頭部分を読むためだけに、今まで手を出したことが無かった、電撃文庫マガジン買っちゃったし。


 戦場に捨てられ、刹那的な生き方しか知らない子供達が、どの様にして、自分が生きる意味を見出していくのか。


 早く知りたいので、作者の安里アサト様には、死なない程度に、執筆を頑張って頂きたい。


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