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この章のあらすじと用語

 過去に飛ばされてから四年が経ち、ウマは富蔵一家の一人ともいえる存在となっていた。

 そんなある日、ウマは富蔵からマサラ子爵オットーとその執事バトラーの死を告げられる。それを見越していた富蔵は既に新たな後ろ盾となる貴族に目星をつけており、その中の一人ファームル伯レオンに対して権蔵を派遣していた。そしてウマは富蔵に頼まれて権蔵の支援の為にファームル伯領へと行くこととなる。

 

 ファームル伯領は穏やかな田舎であった。道中盗賊に襲われ続けていたウマにとっては信じられないほど平和な場所だったのである。

 もっとも、そんなファームル伯領でもウマは襲われるのである。襲撃者はファームル伯夫人アンリに仕えるカイトという名の少年だった。ウマを不法な侵入者として排除しようとしたのである。カイトは富蔵を上回る実力見せるがウマに対して有効打は与えられなかった。その場は権蔵とアンリのおかげで収まるが以後カイトはウマを貴族のごとく遇することとなる。


 権蔵はウマに対してファームル伯領の開発と同時に後ろ盾を得ることに成功しなければ、幸子や節子を含めた竜安寺家の破綻を示唆する。そして権蔵はそれを回避するために自身はアンリの『魔血病』なる病気の解決を梃に開発を促すとし、ウマに対してはファームル伯とのコネを作りあげるように依頼した。一方でウマはいうと、そんな話とは関係なく招かれたファームル伯の屋敷で美味しい料理に舌鼓を打ったり、若いメイドさんにお風呂に入れて貰ったりと滞在生活をエンジョイするのであった。

 そんなエンジョイ中のウマに対してカイトはファームル伯の家中へと勧誘を開始する。ウマとしては自身の待遇や節子たちの保護など富蔵が見捨てられる一点を除けば満足のいく内容であった。そんなウマの迷いを見透かしたかのように権蔵はカイトの勧誘は信用に値するものではない旨を伝える。ところがそれをカイトが聞いていたために権蔵とカイトは口論を交わすこととなった。

 口論は価値観の致命的な違いから平行線を辿った。そしてウマは議論の中心論点ではない“自身のファームル伯の屋敷での贅沢な暮らし”が領民の負担の上で成り立っていた事実を突きつけられ、口論の外にいたのにもっとも反省したのである。


 ウマに刺激を受けたカイトは『執事の穴』へと行く決意を表明した。権蔵としてはカイトが“執事の穴出身”という権威を手に入れたらファームル伯の発展は元の木阿弥、幸子や節子たちの身も危ういとウマに伝える。

 ウマはその権威に対抗するために“当初とは違うお嬢様”の為に自身も『執事の穴』へ入門することを決めるのであった。



新たな登場人物・用語等


ファームル伯ザルグ家:ファームル地方の領主。神話の時代から続く名門。古きを今を伝える家柄。一切の変化を嫌い、それは保守や守旧という次元ではない。ザルグ家は女性が生まれやすく、魔法力が高い人物が多い。血統と生活習慣から『魔血病』が発症しやすい家柄。


レオン:ファームル伯。章の中心でもよさそうなのに空気。保守的だが奥さんの為に最低限の改革は受け入れるつもりではある。


アンリ:ファームル伯レオンの妻。アンリの系統がザルグ家の本家でありレオンは婿。ザルグ家の女性なので例に漏れず『魔血病』を発症している。高笑いが特徴的。伝統を重んじるザルグ家の女性らしく“貴族らしい貴族”。カイトの主である。娘が一人いるらしい。ウマに圧倒的な敗北感を味わせた。


カイト:アンリの配下。『並の貴族以上』を自任する富蔵よりも遥かに強い。“執事の穴への推薦状”をバトラーから交付されているだけあり、優秀で歪んだ忠誠心の持ち主。ウマのことは高く評価している。


権蔵:富蔵の息子。竜安寺貴子の父となる予定。後にナウル伯になるらしいが、この頃はまだ竜安寺商会のファームル伯領方面を任されているに過ぎない。


幸子:富蔵の妻で権蔵と節子の母。


節子:権蔵の妹。生まれて五年目にして初めて会った権蔵には懐いていない。代わりにウマに懐いている。ウマの指を破壊してそれを集めるのが趣味。ウマの選んだ壊れやすいオルゴールがお気に入り。


物質創造:想像したものと“全く同じもの”を創ってしまうためウマ本人にとっての“美味しい料理”は創れない。

これにて第二部は本当に終了です。

第三部は9/5の朝四時から投稿します(第二部までのあらすじ等は三時から)。

第三部は毎朝四時までに投稿で投稿がなければその日は投稿なしという方向でやる予定です。

(9/4の段階で予約投稿は終わっているのですが、シリーズ追加は発表後にしかできないようなのでタイミングによってはシリーズに入っていないかもしれません)

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