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没落から始まる物語の章のストーリー及び用語等(ネタバレ込み)

ストーリーのまとめ


 竜安寺富蔵の死去とともに起きた、本家の家令スチュワートによるクーデターによって没落した竜安寺家。その後もスチュワートは竜安寺貴子への執拗な嫌がらせを続けた。やがて馬野骨造が原因となり、貴子はスチュワートの屋敷について行くこととなる。


 ピエールの助力を得てスチュワートの屋敷(旧富蔵邸)に潜入した馬野とバトラーは、竜安寺貴子の救出を試みるものの失敗する。貴子の亡骸、瀕死の重傷を負った松尾、決死の覚悟を見せた元使用人達、かつて助けたゴブリン達の惨殺劇、血みどろになったベアトリクス、そして一人足止めのために別れたバトラー──。それら衝撃的な光景を目にしつつ、彼らの助力によって馬野は知らず知らずのうちに45年前へと飛ばされた。……そう、バトラーとなるために。



登場人物・用語等


時空コンピューター:地球から与えられた能力。脳に直接情報が送られてくる。データベース兼計測器? 体の向こう側を映して透明化ができる。


ナノマシン:時空コンピューターによって体内に作られた。体の完全性を維持する。治療マシン?


生体エネルギー炉:体内で凄まじいエネルギーを生み出してくれる。光線も撃てる。


喪:近親者が死ぬと、貴族やその使用人は質素な生活をしなければならないらしい。庶民には関係がない。


ベアトリクス:人に歴史あり、巨乳に脂肪あり。元マサラ子爵の娘。家の没落後、人買いの手を経て暗殺者ギルドに渡り、そこで育てられた。後にバトラーによって買い取られ、彼を父親のように慕うようになる。竜安寺貴子に対しては、バトラーを取られた嫉妬と尊敬が入り混じった複雑な感情を抱いていた。暗殺者ギルド時代にはクロウから虐待を受けていた。


クロウ:暗殺者ギルドに所属する酷い猫背な小男性。Sというよりは変態的な加虐者。自称、ベアトリクスを鍛えた人物。


北方辺境伯:今は存在しない爵位。かつて九伯家が有していた爵位の一つ。ハガン侯に領地の多くを奪われ、解雇された騎士も多い。


国王派と王弟派:権力争いをしている。王弟ジョンの子リチャードと竜安寺貴子の婚約も、王弟派の派閥戦略の一環だった。


九伯家:多くの爵位を保有する大貴族。国王派。ハガン侯との和約に際し、北方辺境伯領のかなりの部分を奪われた。領地が減ったにもかかわらず旧北方辺境伯騎士団を抱えているため、台所事情は厳しい。ピエールが竜安寺貴子に接近した理由は、王弟派の切り崩しと竜安寺家の財産を狙ってのことらしい。


竜安寺家:王弟派の新興貴族。国王の容認ないし黙認の下、スチュワートによって乗っ取られた。


ハガン侯:冊封を受けたとはいえ、王であっても配慮が必要なほどの強力な戦力を擁する大勢力。こことの貿易は巨大な利益を生むようで、竜安寺家の主要な権益の一つだった。竜安寺家の没落後は、通交を求める多くの貴族・商家が王都滞在中のルゥの元を訪れていた。


移民系貴族:移民をルーツとする貴族。他の貴族に従属することが多く、ろくに領地を持たないなど、基本的に弱く不安定な立場にある。竜安寺家もこれに属するが、例外的に大きな力を持っていた。名字が漢字なのは設定だけで、本文には出てこない。


貴族と庶民:絶対的な身分差がある。貴族による無礼討ちも許される。


クッキー:少なくとも花代が作ったものは、甘すぎるうえにパサパサ。お嬢様曰く「なかなかの物」。味覚障害疑惑。


従士:貴族に仕える形態の一つ。他の貴族は好き勝手にできないらしい。


公爵家:国内有数の大勢力。


メアリー:公爵令嬢。馬鹿っぽいが馬鹿ではない。胸に脂肪が付きすぎている。栄養は胸以外にもちゃんと行き渡っていたらしい。


スチュワート:竜安寺家を乗っ取った執事。強い。竜安寺家に恨みがあるらしい。


松尾左陣:スチュワートに再雇用された。他の使用人も同様。竜安寺貴子を守ろうとスチュワートに逆らうが裏目に出る。スチュワートに一蹴される。


主人公:他称『馬野骨造』。本名『瀬野悠馬』。ようやく本名で呼んでもらえた。


竜安寺貴子:気位の高さは超一流の頑張り屋さん。没落後も元使用人達を気にかけ、その行く末を見守り、責務をまっとうしようとした。スチュワートの煽り文句によれば、母親は子供ができたのが不思議なくらいの薬中の淫売。出産時期からしても、父親は権蔵でない可能性が高いらしい。


バトラー:主人公と同一人物。

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