毒舌地味眼鏡系女子VSモリー
久しぶりです
『うさぎさん、うさぎさん』
『棒読みすぎる!!』そう言ってキレたモリーは毒舌地味眼鏡系女子ことルミにツバを散らした。
『なによ、棒読みなのは今に始まったことじゃないじゃない?』
こいつ、自分で言ってやがる!!
『けっ毒舌で有名なルミちゃんがこの俺に何の用があって話かけてるんだか』
『ルミちゃんって言わないで気持ち悪い』
今度はモリーが文句を言われた。
『会話が成立しねーだろ』
『そうね‥‥ただ私はアンタがまたよからぬ事を考えているのではないかと懸念しているのよ』
モリーの手にはボールペンと原稿用紙が握られていた。
『ご心配には及ばねえよ、つうか関係なくねお前に?』そう言ってモリーは眉間にしわを寄せた。
『私だってあんたなんかに関係したくもないけど、いつも面倒事に巻き込まれるのは目に見えているのよ。ところでそのペンと原稿用紙はどこで手に入れたの?一文無しじゃなかったっけ?』
モリーは一文無しなことを他人に言われるのが苦痛なのもありその後10分程その場で絶句していた。
『10分間も待ってあげられている私を褒め讃えてほしいわね』
『黙れっ底意地の悪い餓鬼が!』
罵倒してやったぜ。そうモリーは小心にも思った。
『俺がなぜ原稿用紙とペンを持っているか?と聞いたな?』
『ええ』
『こいつらと俺にはとてもじゃねえが言葉では説明できないことがあってこそ磁石のように離れられない訳ってのがあるんだ』
『何をいってんだかこのバカたれは』
ルミは呆れてこうも言った。
『そもそもうさぎに字なんて書けるのかって話よね。識字なんてできないのではなくて?』
上品なお嬢様口調ではあるが毒は相変わらずである。
モリーは再び絶句状態となった。