第1話
時計は5時50分を表示している。雨よ音が静かに響く。だけど余裕に合う!今日こそは学校へーー
…行けなかった。体が拒絶反応を起こすようになった。なぜだろう。小学生が喋る声と傘が雨を弾く音を聴きながら考えていた。
突然、階段をかけ上がる音が響いた。
私の部屋のドアノブ乱暴にを捻る音がしたが、鍵をしていたので、開かなかった。かわりに、ドアを叩く音と、
「おい、心愛。そろそろ学校来ねぇと退学になっちまうぞ!今日は迎えに来てやったし、俺と学校へ行くぞ!」
聞き慣れた声がした。
「…学校なんて行きたくない」
嘘だよ。本当はとっても行きたい。言いたいのに、なんでこんなことを言ってしまうの…?自分でもわからなかった。
「とりあえず、鍵開けろ!」
朝早くから、私のためを思って来てくれたし、仕方なく開けた。
「久しぶり。元気?」
「あぁ、元気…ってそんな会話しに来たわけじゃねぇ!学校行くぞ」
「嫌だ、行きたくない」
「じゃあ、俺もここにいる」
「えぇっ!?」
思わず大きな声を出しちゃった。
「心愛行かないんだろ?人に迷惑かけるの嫌いだろ?だから俺は心愛が行かないなら学校行かない」
「どうしてそこまでするの?晴は学校に行ってきたらいいじゃん」
「…別にどうだっていいだろ?」
晴はそう行って顔を伏せた。
「学校に行きたくない原因は俺だって知ってる。だけど、このまま引きこもりで過ごすのか!?それはとてももったいない。心愛は学年首席を中学のときはずっと保ってただろ?…馬鹿な俺は羨ましいよ」
ごめんなさい晴。この言葉は口から出ない。私の頭の中でぐるぐると回っている。
「お、おい。なぜ泣いてるんだよ?」
「何でも…ない」
私がそう言うと晴は何か言いたそうな顔をした。普通に戻ると、頭を撫でてくれた。
「兎に角、今日はお、俺も学校行かないから!一緒にいるから!」
私はとてももやもやした気持ちになった。
読んでくださってありがとうございます。
新しく、晴が登場しました。
次の投稿を1週間のうちにできるように頑張ります!




