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007 森からの脱出

昔から国語が苦手で、改行、句読点など

よくわかりません。

表現も苦手で更新は不定期になります。


PVが300になりました。

よんでくださっている皆様に感謝。

\(^^)/


「やっと終わった……」


 遂に森の魔物達の加工が完了した。


 紹介していないのもいるけど、それは追々。


 では、街に向けて……。


「いざ、行かん!」


 ボクは沈み行く夕日に向かって指を指した。


「ところで、街がどこにあるかはご存知で?」


 指差した姿勢のまま、硬直する。


 それはもう石の様に『ピシッ』と。


「考えて無かった顔ですね」


「そこは、ほら有能な緑ホッパーならわかるかなって」


「あまり森から出たことが無いのですよ」


「索敵とか出来ない?」


「ワタシの索敵で判る物は、敵対する意思を持つ者か餌くらいです」


「人は掛からないの?」


「その質問は、ワタシに敵対している者がいるか、又はワタシが人を捕食するかとなりますが、どちらのつもりですか?」


 何気なく聞いたんだけど、そういやそうなるのか……。


 うぇ……。


 前者はともかく、後者は答えを聴きたくないなぁ。


「前者で」


「普通はそうですよね。自身と同族の者を食べるか。という質問をするという事は、自分が捕食対象かと聞いている事と同義ですからね」


「だよねー……」


「それで、その質問の答えですが、ワタシのスキルでは、『敵対する者』か『捕食対象』としか判別できません。『敵対する者』は赤く、『捕食対象』は……おや?」


「どしたの?」


「妙ですね。『捕食対象』が樹木だけでは無くなっています。これはワタシがゴーレムになった影響なのでしょうか」


 え? 何? 捕食対象が増えたって……。


 ボクも喰われるの!?


「万物全てが捕食対象になっています……。このスキルはもう使えませんね」


「え、なんで?」


「『捕食対象』は白く見えるのですが、現在このスキルを発動させると、索敵範囲が真っ白になってしまい使い物にならないのです」


 万物って、ボクも入るの?


 万物といっている時点で、この世界の全てを喰えると言っているのだから、答えは判りきっている。


 怖いもの見たさのようなノリで聴こうと口を開くが、『食べれます』と言われても、その後が気まず過ぎるのでやめた。


「じゃあ、ボクと一緒に食事できるね」


「人の食事ですか、では旅の楽しみの1つにしておきますか。それで、どうやって街を探すのですか?」


「まずは、道を探すよ。テキトーに進んでれば、あるだろうしさ」


「かしこまりました。では、バイクになりましょうか?」


「乗っていいの?」


「というより、マスターの速度に合わせていると、永遠に街には着きませんので」


「永遠は酷くないか?」


 せめて、数日……数ヶ月かな。


「街に着かないというよりも、森を抜けられないですかね。この森は広いですから」


「広いってどれくらい?」


 テレビでやってた、東京ドーム何個分とか言われても広すぎて逆にわからないけどね。


 って、異世界だし例える物がないか。


「ワタシが全速力で飛翔しても、丸1日かかりますかね」


 ほほぅ。


 なかなか、良い例えを……全速力?


 緑ホッパーの全速力って、ダンゴムシ持って来た時の?


 あの速度で1日とか、シャレにならないな。


「……うん。乗ってく。緑ホッパーも飛翔できるんだ」


「ワタシもバッタですからね」


「んー、それならタイヤを空回しさせるより、もっといいのがあるよ」


「ほぅ?」


 それは、超低空で地面にタイヤを接触させながら飛行する事。


 これであれば、飛行速度と同等以上の回転を得られる筈。


 地面との摩擦である程度は減速するだろうけど。


 結果としては、予想通り上手くいった。


 みるみる[回転]のレベルは上がっていった。


 それにしても……。


 揺れるなぁ……。


 補整された地面では無いのとサスペンションと呼べるものがない為に乗り心地は最悪といえる。


 変形機構重視で考えていたから、細部までは作り込んでないんだよな。


 そもそも、サスペンションの構造はだいたいでしか覚えてないしね。


 柔軟に曲がる身体なんだし、意思でどうにかならないかな……。


 と、いうわけで、一度停まってもらって簡単にレクチャーしてみた。


 というか、普通に気持ち悪くなって停めた。


 そして、吐いた。


 休憩ついでのレクチャーだ。


 飛行中は、高度を維持して貰い、タイヤの支柱部分は脱力した状態で地面に接してくれというもの。


 実験は成功し、ついでに緑ホッパーが[サスペンション]を得ていた。


 飛行中、こちらもみるみるレベルが上がっていく。


 ところで、確かに速い速度ではあるが、せいぜい高速道路走ってる車くらいだ。


 子供の姿でどうやって捕まっているかって?


 水ボールに背もたれ付きの座席になってもらってる。


 瑞々しくて、程好く冷たく吸着力もある。


 最高の座席だ。


 これが、布団だったら、夏場は手放せないな。


 おっと、言いたいのは水ボールの事じゃなくて、速度のこと。


 ダンゴムシの時に一瞬消えた様に見えた。


 今走っているこれが全速力と言うならば、あれは何だったのか……手っ取り早く聞いてみた。


「あれは、[瞬動]です」


「瞬間移動みたいなもの?」


「空間を飛び越えるのではなく、瞬発的に脚力を増強し、移動を速めているだけです」


「それって、連続では使えないの?」


「可能ですよ」


「今やってみてよ」


「よろしいのですか?」


 なんか不都合な事あるかな?


 ないな。


「うん。お願い」


「かしこまりました」


 もの凄い圧が全身を襲った。


 これが加速度()という奴か。


 世界が点になった様に見えたが、一瞬だけでその後は真っ暗になった。


 一切の光が無い闇。


 やばい、これ……アカン奴だ……。


 ボクは意識を失った。



 

回転に付随するようなスキルってあるかな?

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